★優勝争いについて
誰が優勝するかまったく予想できないなか大の里と高安が浮上した。
千秋楽最後までもつれた。大関大の里と高安がともに勝って優勝決
定戦になった。優勝争いは大いに盛り上がった。できればこれが3
敗ではなく、せめて2敗だったらなおよかった。

★優勝した大の里に関して
大関2場所は、優勝争いは蚊帳の外だった。ようやく大関としても
存在感を示せた。ただ一山本、尊富士戦での引きからのはたき込み
はいただけなかった。流れのなかではなく明らかにねらった相撲だ
った。大の里の体とパワーを生かした相撲ではない。取るべき相撲
でなかった。

★大の里の横綱は
優勝にはレベルがある。3敗優勝はスキあり優勝である。横綱は品
格力量抜群という規定がある。それが現在は2場所連続優勝が独り
歩きしすぎている。大関は3場所33勝が目安なら横綱にもそれがあ
っていい。例えば5場所60勝以上、4場所48勝以上、3場所38勝以
上のいずれかを満たして初めて審議される、ということにしてはい
かがだろうか。
★新横綱豊昇龍の評価は
5勝4敗後、休場してしまった。「何があっても休場しない」と語
っていただけに意外な感がした。横綱として躓いたというより、そ
もそも本当に横綱の力量があったのか。根本的疑問をもっている。
また、短期間に急速に力がつくものではない。猛げいこの積み重ね
で身につくものである。豊昇龍を批判しているのではない。横審、
理事会の判断の誤りが招いた結果である。

★大関琴櫻はカド番を脱したが
8勝7敗と最低成績によるカド番脱出だった。琴櫻は一段と弱くな
ったの一言に尽きる。地位だけ大関のままいくのか、再び立ち上が
るのか。大関6場所で優勝争いは1場所だけである。
★幻の取組は
三役以上では王鵬対霧島戦である。上位では大栄翔対翔猿戦である。
★三賞について
優勝したら殊勲賞はやめた方がいい。殊勲賞の二重基準である。優
勝した大の里に勝った高安が殊勲賞でいい。3敗では殊勲価値がな
いなら大の里の優勝も価値がない理屈になる。勝ったら敢闘賞もお
かしい。負けたら全否定は極端である。三賞は勝敗より相撲内容で
ある。実際の三賞は敢闘賞安青錦・美ノ海、技能賞高安であった。

★大相撲人気について
同じ場所で15日間やってチケットが完売はすごいことである。それ
も短時間でだから超人気である。誰が優勝するかわからない点が大
相撲を面白くしている。
★休場力士が目立ったが
豊昇龍、錦富士、北の若、欧勝海、生田目、北勝富士、木竜皇と7
人に及んだ。新横綱の休場は痛かった。これまで照ノ富士が休場が
ちだった。豊昇龍よお前もか。
★ほかに気がついた点は
千秋楽、各段の表彰で表彰状をすべて読み上げた。協会表彰だけで
なく、東西会表彰もであった。通常は以下同文で進行していた。今
回は進行時間が早く、時間稼ぎのためにおきたことだった。
★最後に場所の採点を
68点