ドラマに学ぶ医療現場の真実

ドラマに学ぶ医療現場の真実

医療ドラマに出てくる場面を取り上げて、ちょっとした解説を加えたり、実際の現場ではどうなのか、なんてことを書いています。
「Doctor-X 外科医・大門未知子」第2期で始めて、
「医龍4~Team Medical Dragon~」「アリスの棘」と続けて、
今はDoctor-Xの第3期です。

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けがをしてしまった大門医師、「橈骨(とうこつ)骨折」という診断でした。

・「橈骨」

「橈骨」骨の名前ですが、どこか分かりますか?

肘から手首の間の骨をぐりぐりと押して確認してみましょう。
1本ではなく、2本あるのが分かるでしょうか?

手首近くで親指側にある骨を「橈骨」、小指側にある骨を「尺骨」と言います。
大門医師の場合、親指側の骨が折れてしまったわけです。

・「橈骨動脈」

もう少し観察してみましょう。
手首のところ、親指側を探ると、ドクドクと拍動するところがあります。
よくそこに指をあてて脈をとったりしますね。
それは「橈骨動脈」という動脈の拍動です。

では、手首の小指側も探ってみましょう。
親指側に比べると弱いですが、やはり拍動するところがあります。
こちらは「尺骨動脈」です。

こんな風に骨と同じようにペアになっています。

・「橈骨神経」

「橈骨」という単語、ドラマの最後のほうにもう一度出てきました。
大門医師と黒須院長(ビートたけし)のおでん屋での会話の中です。
骨でも動脈でもなく、ここでは神経についてでした。

神経にも橈骨神経、尺骨神経とあります。
ただし、神経については少し複雑で、真ん中に「正中神経」という神経もあります。

それらの神経が麻痺すると、橈骨神経麻痺、尺骨神経麻痺、正中神経麻痺というそれぞれ独特の症状になります。

橈骨神経麻痺の症状などについてはこちら。日本整形外科学会のHPです。





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