血気胸から手術となるシーン | ドラマに学ぶ医療現場の真実

ドラマに学ぶ医療現場の真実

医療ドラマに出てくる場面を取り上げて、ちょっとした解説を加えたり、実際の現場ではどうなのか、なんてことを書いています。
「Doctor-X 外科医・大門未知子」第2期で始めて、
「医龍4~Team Medical Dragon~」「アリスの棘」と続けて、
今はDoctor-Xの第3期です。

最初から緊迫した場面でした。

倒れ込んだ一ノ瀬愛子衆議院議員(岸本加世子)、救命する大門医師(米倉涼子)。

大門医師は「緊張性気胸」と診断して、ボールペンか何かを胸に刺していました。
ドクターX第三期の第一話にも緊張性気胸のシーンがありましたが、その時に書いたこちらの記事で説明しています。

今回は胸にあけた穴から血液が出てきて「血気胸」と診断しています。
気胸で空気が入り込んでしまっているスペースに血も入っている状態が「血気胸」です。

さっそく緊急事態です。

病院に搬送されて手術となりました。
「血気胸」「肺癌」「大動脈」など用語が乱れ飛んでいましたが、要するに何が起きていたかというと、
・もともと肺癌があった。
・それが大きくなって肺の外にまではみ出してきた。
・その肺癌が大動脈というものすごく太い血管にへばりついて、ついには穴をあけてしまった・・。
・大出血を起こして倒れてしまった。

こういう経過だったようです。





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