家造りの始め方7-15 -床材の選び方1- | 一級建築士の間取り相談室

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内装材の中でも床材の選択は一番頭を悩ませる方が多いのではないでしょうか。

 

まず多くの方がフローリングを採用されると思いますが、

フローリングといっても複合フローリングから無垢材までグレードが様々で

さらに樹種、色味なども含めると選択肢はかなり多くなります。

さらに水廻りはタイルやクッションフロア、長尺シート、

寝室や子供部屋はカーペットやコルク材などを選ぶことも可能で、

各々に多様なメーカから多様な色・柄の商品が販売されています。

 

それぞれに価格面や機能面からメリットとデメリットがあります。

例えば無垢フローリングやタイル貼はコストがかかるだけの高級感がありますが、

お子様が小さいご家庭にはデメリットに感じる部分も多々でてきます。

具体的には無垢フローリングは床材を1枚1枚貼っていくため隙間ができやすく

その隙間にお子様の食べこぼしなどが詰まりやすい、

タイルは固いためお子様が転ぶと危険、物を落とすと割れやすい、

といった具合です。

お子様がいる家庭に無垢フローリングやタイル貼がNGと言いたい訳ではありませんが、

値段が高い物材料でもデメリットが存在することを頭に入れておく必要はあると思います。

 

前述した通り値段や機能が様々なので部屋別に使い分けることも頭に入れながら

次回からそれぞれの床材のメリット、デメリットを見ていきたいと思います。

 

 

また色味に関しては好みが大きくでてくる部分ですので、

カタログを閲覧するだけではなく、必ずサンプルで実物を確認することをお勧めします。

特にこだわる部屋は設計士やハウスメーカーにイメージパースを作成してもらった方がよいでしょう。

 

加えて床暖房などを検討されている方は対応の床材とする必要もあるため、

床の仕上げを決定するより前には床暖房の採用の是非を決定しておく必要もあるでしょう。