家造りの始め方7-19 -内装壁の選び方1- | 一級建築士の間取り相談室

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人生で二度とない家造りを、少しでも後悔のない夢のマイホームの実現へ、

次に内部の壁の仕上材をみていきます。

 

現在建てられている住宅のほとんどは

室内壁をクロス(壁紙)で仕上げている場合が多いと思います。

 

クロスは施工性もよく、値段も非常に安価となります。

デザインも大量に存在し、様々な色があるだけではなく

「白」一色とってみても何十、何百という選択肢があります。

また、塗壁などと比べるとメンテナンスにも優れています。

 

一般的にはベースを白いクロスで選択される方が多いと思いますが

上記の通り白でも純白から少し色味がかった白など微妙な色の違いもありますし、

柄も「織物調」「塗壁調」「木目調」など豊富にあります。

 

実物のサンプルを見て選ばれると思いますが、

色に関しては基本的には面積が大きくなると明るく見えるということを

頭に入れておいて下さい。

サンプルで見ていた「白」のイメージよりも、

実際に施工すると「白」感が強かったという感想はよく耳にします。

逆にいうとサンプルで見ると少し色味がついてると思っても、

貼ってみるとほぼ「白」に見えたりします。

ただサンプルを眺めるだけではなく、

現状のお住まいで壁に当ててみるといった比較をされることをお勧めします。

 

柄に関しては、近年は凹凸の少ないデザインの方が好まれますが、

一般的に凹凸の少ない壁紙は長年使用しているとクロスのジョイントが

目立ってくることを頭に入れておいて下さい。

どうしてもクロスはジョイント部にヒビが入ります。

それはどのような商品でも止むを得ないのですが、

元々凹凸の多いクロスだとそれが目立ちにくいということです。

 

白以外にも色や柄が着いた商品もたくさんありますので、

和室には聚楽風のもの、子供部屋には可愛い柄の入ったもの、

リビングは基本は白にしておいて一部分だけを変えてみる、、

といった選択肢もあります。

 

またクロスにはデザインの違いだけではなく様々な機能商品も存在します。

例えば消臭、汚れ防止、抗菌、耐久性などの機能がカタログに記載されているので、

機能重視の方はそういったことも設計士に相談されてみてはいかがでしょうか。

 

正直クロスは安価な物のなかでも十分な選択肢があるので、

部屋ごとに仕様を変えても職人さんの手間程度の金額で済みます。

建物全体計画で考えると最後の方に選ぶ商品になるのですが、

ここまでの打合せで疲れてしまっていて最後に適当に選んでしまった、、

ということが無いように、平面計画の際から頭にいれておきましょう。

 

もし全体のコーディネートに困ったら

私のような設計士やインテリアコーディネーターに相談して

イメージパースなど作成してもらいましょう。