日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

御法主日如上人猊下「新年之辞」(R4)

2021-12-29 | 日如上人御指南

 

新年之辞

(大日蓮 令和4年1月号 第911号 転載)

 

 立宗七百七十年の新春を、宗内僧俗御一同には清々しく迎えられ、決意も新たに、愈々の精進をお誓いのことと存じます。
 さて、本年「報恩躍進の年」は、仏祖三宝尊への御報恩謝徳のもと、僧俗一致・異体同心し、尚一層の精進を以って大きく躍進し、一天広布の達成へ向けて御奉公をしていかなければならない極めて大事な年であります。
 特に、昨今の新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延状況を見る時、私共は改めて『立正安国論』の御聖意を拝し、一人ひとりが確乎たる信念のもと、身軽法重・死身弘法の御聖訓を胸に決然として折伏を行じ、この難局を乗り越えていかなければならないと思います。
 大聖人は、天変地夭・飢饉・疫病等の根本原因は、世の人々が皆、正法を捨てて悪法を信じていることにより、国土を守護すべき諸天善神が去って悪鬼・魔神が住みついているためとし、これによって三災七難が起こると述べられ、こうした災難を防ぎ、仏国土を建設するためには、
  「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ」(御書250)
と仰せられ、一刻も早く謗法の念慮を絶ち、「実乗の一善」に帰することであると御諌められています。
 「実乗の一善」とは、大聖人の元意は文上の法華経ではなく、法華経文底独一本門の妙法蓮華経のことであり、三大秘法の随一、大御本尊のことであります。すなわち、この大御本尊に帰依することが国を安んずる最善の方途であると仰せられているのであります。
 まさしく、今日の新型コロナウイルス感染症の根本的原因は、仏法に照らして見る時、邪義邪宗の謗法の害毒にあることを知り、私共は尚一層の強盛なる信心を以って果敢に破邪顕正の折伏を行じ、勇猛精進していかなければならないと思います。
 大聖人は『生死一大事血脈抄』に、
  「総じて日蓮が弟子檀那等自他彼此(じたひし)の心なく、水魚の思ひを成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱へ奉る処を、生死一大事の血脈とは云ふなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり。若し然らば広宣流布の大願も叶ふべき者か。剰(あまつさ)へ日蓮が弟子の中に異体異心の者之有れば、例せば城者として城を破るが如し」(御書514)
と仰せであります。
 私共はこの御聖訓を体し、各講中とも異体同心・一致団結して今日の難局に立ち向かい、愈々勇猛精進し、以って一天広布と各人の一生成仏を果たされますよう心から念じ、新年の挨拶といたします。


 

新年の辞

立宗七百七十年の新春を寿ぎ奉る

 

(大白法 令和4年1月1日 第1068号 転載)

 立宗七百七十年の新春を迎え、法華講大講頭・法華講連合会委員長星野浩一郎氏ほか全国法華講員御一同には、清々しく新年をお迎えのことと存じます。
 既に御案内の通り、本年は「報恩躍進の年」であります。
 即ち、各講中共に僧俗一致・異体同心の盤石なる体勢を構築し、仏祖三宝尊への御報恩謝徳のもと、尚一層の精進をもって一天広布へ向けて大きく躍進し、御奉公の誠を尽くしていかなければならない極めて大事な年であります。
 就中、昨今の「新型コロナウイルス感染症」の蔓延によって、世界中が騒然としている状況を見る時、私共は改めて大御本尊への確乎不抜の信念のもと、一人ひとりが身軽法重・死身弘法の御聖訓を旨に蹶然として折伏に立ち上がり、この難局を乗り越えていかなければなりません。
 大聖人は『立正安国論』に、
「広く衆経を披(ひら)きたるに専ら謗法を重んず。悲しいかな、皆正法の門を出でて深く邪法の獄に入る。愚かなるかな各(おのおの)悪教の綱に懸(か)かりて鎮(とこしなえ)に謗教の網に纏(まつ)はる。此の朦霧(もうむ)の迷ひ彼の盛焔(じょうえん)の底に沈む。豈愁(うれ)へざらんや、豈苦しまざらんや。汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ。然れば則ち三界は皆仏国なり、仏国其れ衰へんや。十方は悉く宝土なり、宝土何ぞ(やぶ)壊れんや。国に衰微(すいび)無く土に破壊(はえ)無くんば身は是(これ)安全にして、心は是禅定ならん。此の詞(ことば)此の言(こと)信ずべく崇(あが)むべし。」(御書250)
と仰せであります。
 この御文中、「信仰の寸心を改めて」との仰せについて、総本山第二十六世日寛上人は『立正安国論愚記』に、
「早く邪法信仰の寸心を改めて、速かに法華実乗の一善に帰せよとなり。当に知るべし、『寸心を改めて』とは即ちこれ破邪なり。『実乗に帰せよ』とは即ちこれ立正なり。『然れば則ち三界』の下は安国なり」(御書文段49)
と甚深の御指南を遊ばされています。。
 即ち、世の中の苦悩と混乱の原因は、偏に邪義邪宗の謗法の害毒にあり、この謗法を退治し、信仰の寸心を改めて、速やかに実乗の一善に帰す。即ち三大秘法の南無妙法蓮華経に帰依するならば、生死の迷いを流転する六道の凡夫の境界・住処がその侭直ちに仏国になると御指南を遊ばされているのであります。
 されば、末法濁悪の世相の中にあって、あらゆる障魔が紛然として競い起きようとも、私共は断固たる決意と不動の確信のもと、大御本尊の広大無辺なる功徳を真心から拝信し、講中の総力を結集して、立正安国の御教示を旨に、講中一結して大折伏戦を展開し、もって世の中の平和と全人類の幸せを実現すべく精進していくことが今こそ肝要であります。
 各位の愈々の信心倍増を心からお祈りし、新年の挨拶といたします。


 

新年之辞

(妙教 令和4年1月号 第352号 転載)

  立宗七百七十年の新春を、法華講員御一同には、清々しくお迎えのことと存じます。
 さて、本年「報恩躍進の年」は、仏祖三宝尊への御報恩謝徳のもと、僧俗一致・異体同心し、一天広布の達成へ向けて大躍進すべき極めて大事な年であります。
 就中、今般の新型コロナウイルス感染症の世界的蔓延によって、世情騒然とした時こそ、私共一人ひとりが『立正安国論』の御聖意を拝し、身軽法重・死身弘法の御遺訓を体し、破邪顕正の折伏を実践し、この混沌とした難局を乗り越えていかなければならないと思います。
 大聖人は『唱法華題目抄』に、
 「方便品等には機をかゞみて此の経を説くべしと見え、不軽品には謗ずとも唯強ひて之を説くべしと見え侍り。一経の前後水火の如し。然るを天台大師会(え)して云はく『本已(すで)に善有り、釈迦は小を以て之を将護(しょうご)し、本未だ善有らず、不軽は大を以て之を強毒(ごうどく)す』文。文の意は本(もと)善根ありて今生(こんじょう)の内に得解(とくげ)すべき者の為には直(ただち)に法華経を説くべし。然るに其の中に猶聞いて謗ずべき機あらば暫(しばら)く権経をもてこしらへて後に法華経を説くべし。本(もと)大の善根もなく、今も法華経を信ずべからず、なにとなくとも悪道に堕(お)ちぬべき故に、但押して法華経を説いて之を謗ぜしめて逆縁ともなせと会する文なり。此の釈の如きは、末代には善無き者は多く善有る者は少なし。故に悪道に堕(だ)せん事疑ひ無し。同じくは法華経を強ひて説き聞かせて毒鼓(どっく)の縁と成すべきか。然れば法華経を説いて謗縁(ぼうえん)を結ぶべき時節なる事諍(あらそ)ひ無き者をや」(御書231)
 と仰せであります。
 この御文中「毒鼓の縁」とは、既に皆様も御承知の通り、涅槃経に説かれている話で、毒鼓とは毒薬を塗った太鼓のことで、太鼓を叩くと、その音を聞こうとしない者の耳にも届き、聞いた者は皆死ぬと云われており、逃れたくても逃れようのない縁のことを云うのであります。つまり、折伏に当たって、法華経を説き聞かせることは、例え相手が法を聞こうとせず、反対したとしても、折伏され法を聞いたことが縁となって、やがて得道出来ることを、毒鼓を打つことに例えられているのであります。つまり、一切衆生には皆、仏性が具わっており、正法を聞き、発心・修行することによって成仏することが出来るからであります。したがって、末法今時では順縁の衆生はもとより、例え逆縁の衆生であっても三大秘法の仏法を聞かせることによって、正法と縁を結ばせ、救済することができるのであります。
 されば、今日、新型コロナウイルス感染症によって世情騒然としている時、斯くなる時こそ、我等一人ひとりが『立正安国論』の御聖意を拝し、諸悪の根源たる謗法を破折し、折伏を実践していかなければならないのであります。
 どうぞ皆様には、全世界の恒久平和と幸せのため、愈々強盛に折伏されますよう心から願い新年の辞といたします。

 

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