かーたんゆあとメレアーデは5000年前の王都キィンベルに時渡りした。
エテーネ王宮が健在ならマデ神殿の事も調べられてんでしょうけど・・・仕方がないわね。王都の人達にマデ神殿の事を聞いてみましょうか。
主人公達が王国軍司令部に行くと、そこにはなんとクオードの姿があった。 クオードが兵士と話しをしている。
「黒曜の隕石孔には誰も近づかせるな。」 「異変があったらすぐに知らせろ。どんな些細なことでもな。」 主人公達の姿に気づくクオード。
姉さん!それにかーたんゆあ・・・
兵士は部屋を出て行った。 メレアーデが驚く。
クオードなの?生きていたのね!背なんかすっかり高くなって。弟っていうよりもむしろお兄さんね。
姉さんは変わらないな。記憶の中の姉さんのままで嬉しいよ。エテーネに帰ってからすぐ姉さんの捜索を始めたんだが手がかりすら見つけられず手詰まりだった。
そう。心配かけたみたいね。あなたは10年以上もウルベア地下帝国で過ごしていたそうね。そして処刑されたとも。一体どういう事なの?
エテーネルキューブを手に取るクオード。
ああ、こいつのおかげでね。かーたんゆあの妹と俺のために作った二つのエテーネルキューブ。これはその一つだ。
あの時・・深手を負い地面に激突する寸前にこいつが発動して俺はこの時代に還ってこれた。まさに奇跡だったよ。
そのエテーネルキューブを作るためグルヤンラシュと名乗ってガテリアの人達に酷いことをしたって本当なの?
この時代に・・エテーネ王国に戻るにはああする他、道はなかった。
弁解しないのね。一つの国家を地上から消し去って。一体どれだけの人命が失われたことか。
クオード、ねえ、分かってるの?あなたがやったことの意味を。民の幸せを守る王になるって私に誓ったわよね?異国の民になら何をしたって平気だっていうの?
俺を責めて気が済むのならいくらでも責めればいい。だがどんな犠牲を払おうともあの時代で果てる訳にはいかなかった。
エテーネ王国を滅亡から救うまで俺は死ねない。この命はエテーネのために使う。 ・・
そうか。まだ知らないんだな。我が国に迫る滅びの危機を。
俺は未来のウルベア帝国で、この時代―エテーネ王国が跡形もなく水没し滅亡したという歴史を知った。 原因は地脈エネルギーの急激な枯渇によるものらしい。 そして今まさにそれが起こっていることが確認された。 だがエテーネ王家につらなる者として俺はこの国を、アストルティアの歴史からみすみす消させるつもりはない。 国を救うために帰ってきたんじゃないとすると、他に事情があるのか?
かーたんゆあは封印されているマデ神殿に入るための手段を探していると伝えた。
マデ神殿―あそこは王家の祖先によって封印された禁足地だったはず。詳しく調べるなら古文書を当たるしかない。
いいだろう。何か理由があるようだし、神殿に入る方法は俺が探そう。代わりに水没の阻止に協力して欲しい。姉さん、俺の事を信用してくれないか。確かにこの手は血で汚れている。だがエテーネの救済に繋がるなら約束を違えたりはしない。それだけはこの命にかけて誓える。
溜息をつくメレアーデ。
どうしてウルベアやガテリアの人達にも今と同じだけの思いやりをかけてあげることが出来なかったの。
キュルルが現れた。
メレアーデには抵抗感があるみたいキュね。けどクオードと手を組むのがもっとも効率的キュ。遠回りしてる時間はないキュ。
いいわ。申し出を受けましょう。滅亡の淵に立たされたエテーネを救うのはあなただけでなく私の務めでもあるのだから。
ただしやるからには絶対に成功させるわよ。この国に生きる全ての人達の未来を守り抜いたその時、クオード、私はあなたを赦し(ゆるし)ます。
必ずエテーネを救ってみせる。
早速だが計画の話に移ろう。まず王都の自宅にいるディアンジを訪ね、あいつの話を聞いてやって欲しい。計画にはある錬成物が必要なんだが、どうも苦戦しているようでな。チカラになってやって欲しいんだ。
俺の方は計画全体を指揮しつつ、マデ神殿への入り方を調べておく。それとエテーネの滅亡については無用な混乱を避けるためにも一切口外しないでくれ。では頼んだぞ。
かーたんゆあとメレアーデはディアンジの家に向かった。
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こちらの文章は
ドラゴンクエストX(DQ10)ネタバレストーリーまとめ 様より
お借りさせていただきました。