こんにちは佐藤俊夫です。
今回は、皆さんが気にしています、
保険会社の慰謝料提示と実際に受け取れる
慰謝料の違いについて説明したいと思います。
まずは、一つの例として、
サラリーマン30歳、年収500万円、過失割合0
通院期間:4ヶ月 (通院日数80日)
病院に支払われた治療費:45万円
を例に説明したいと思います。
最初に、保険会社の提示金額ですが、
自賠責保険を担保にしているので、
治療費と雑費(交通費など)と慰謝料の合計を
自賠責保険の補償内(120万円)で収めることを
前提に慰謝料提示をしてきますので、
(自賠責保険の1日通院した場合の慰謝料)×(通院日数)
で計算しますので、
4500円×80日=36万円(自賠責基準の慰謝料)
とだしてきます。
これに治療費、その他雑費(1万円かかった)を足しますと、
36万円+45万円+1万円=82万円
これらの費用がかかっても、最終的に保険会社は
自賠責保険に後日請求しますので、
先に支払った82万円を後日、自賠責保険から
回収するといった流れとなります。
つまり、保険会社の支払いは0円となります。
続いて、実際に請求できる慰謝料を出していきます。
請求できる最大限の慰謝料は、
裁判所基準の慰謝料となりますので
通院期間は5ヶ月ですので、
67万円~123万円の範囲で請求できますので、
金額の高い123万円で交渉するといった流れです。
計算が苦手な方もいらっしゃるかと思いますので、
慰謝料の違いのまとめをしますと、
今回のケースでの慰謝料の違いは、
保険会社提示金額:36万円(自賠責基準の慰謝料)
請求できる最大限の慰謝料:123万円(裁判所基準の慰謝料)
これだけの違いがあることを理解してください。
つまり、この違いを知らなければいくらで請求していいか
わかりませんし、保険会社の言いなりで示談することに
なってしまいます。
しかも、保険会社は自賠責保険を盾にし、
一円も支払いをしないで示談解決させようと
してくることが理解できたかと思います。
今回はここまでにします。
ありがとうございました。
PS
私は独自配信でメールマガジンを書いています。
ブログには書けない慰謝料交渉の秘密
をさらに詳しく書いていますので、
是非ご登録してみてください。
交通事故慰謝料増額アドバイザー 佐藤俊夫