『友人~祈り~』(再)~second 181~    | ”チョイ悪おやじの奮闘記” ♪

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ノンフィクション小説? 『 再起にかける! 』

(皆さん、こんにちは!ニコニコ 今日のBGM 玉ちゃん&直太郎〝メロディ〟音譜


2014年の年末は、息子の件だけではなく、友人の事。
正確には後輩ですが、聞きたくなかった連絡が入ってきました。

彼(K 君)の病名は、癌。
胃癌が12月の検査で発覚したというのです。

私は即座にK 君に連絡をとってみた。 するとメールで事の詳細を送ってきてくれた。

幸いまだ元気な様子。 

当初は胃が痛むので最寄りの医者に行き、
胃薬を処方されていたそうだ。

でも、いっこうに良くならない。

そこで大きな病院に行き検査をした結果発覚したとの事。

昔から胃は切り取ってしまえばという話を聞いていましたが、今回はどうも様子が違う。

12月にわかってから、年末に抗がん剤治療を開始したというのです。

それでも、心配になった私は病気に詳しい親友に聞いてみた。


彼曰く、 「hideちゃん、会いに行くなら早い方がいいかもしれない。」

えっ? と思いましたが・・・・。

K 君は年明けには家に帰っているという事だったので、私は会いに行くことにしました。

彼の家は、福井県にあります。

大阪市内の私の家から電車をのりついで3時間近くの距離。

でも、そんな物理的なものは関係なかった。 

私はK 君の顔を見て言葉をかけたかった。

彼も私が行くことを快く承諾してくれました。

私も未だ仕事がうまく行かず経済的にも苦しかったのですが、リヴェラに言って何とか工面。

1月9日の朝、電車に飛び乗った。


私も元日に高熱を出して以来、体調はあまり芳しくありませんでした。

でも、3日ほどで熱が下がったので、インフルでないことを確認して出発。

何年もたずねていなかった土地。

サンダーバードという
JR大阪駅から出ている列車に乗りこんで行く。

大阪から京都、滋賀の琵琶湖と進むにつれ、
あたりはドンドン雪景色に変わり福井へと向かっていきます。


彼は数年前に再婚をし、幼い子供が2人もいる。

毎年届く年賀状には、あどけない2人の写真を載せていました。

私は行った時に彼に何を話せばいいだろう。

正直、行き着くまでは考えがまとまらなかった。


もう10年近く前でしょうか。

ある時、K 君が私に相談に来てくれた事があった。

それは、彼の当時健在だった父親が病に倒れたときです。

当時は私も正直何と言って励ましていいかわからない状況でした。

その時は、共通の先輩の所へ連れて行き、激励して頂いたことも。

どんなに強く見えるような人でも、孤独になったり、大きな病になった事がわかると気持ちが弱くなるものです。

私も苦しい時に声を掛けてもらった人は今でも忘れません。

でも、いざとなった時に、皆、なかなか会いに行こうとはしない。

今まで、何を学んできたのかと思うほど、・・・・・。

皆、自分の事で精一杯で、その日をこなすのがやっとなのでしょうか。 

また、「あいつは、もう終わったな。」 という奴もいた。

私は決してそうではないと思うのです。

人は、人の心でしか励ませないし希望も見いだせない。

私はいつもそのように教えて頂き、生きてきたのですが・・・・。

私もこれでもかというほど痛い目にあい、
生きる希望をなくした事が何度もあった。

しかし、いざK 君のような状況を聞くと、こんな私でも何とか勇気を送れないかと考えてしまう。

列車の窓から外をながめ、そんな事ばかりを考えていました。


そして、あっという間に列車は福井駅に着いていたのでした・・・・・。

 



 『皆様に贈る言葉』 

〝人生を、生きて生きて生き抜くことである。

 そのために、絶対に「負けない」ことである。

 自分も、一家も、組織も、何ものにも負けず、

 何ものをも乗り越え、前へ前へと進んでいく。

 その姿自体が勝利である。

 打ち続く苦難にも一つ一つ深い意味がある。

 大変な時こそ、無量の「心の財(たから)」を

 積むことができるのである。〟






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