クロナークCI4+150HG
クロナークCI4+150HGは、ギア比7.6:1の最大巻き取り量80cmのハイギアライトバーサタイルリールです。アメリカで大変人気だった海外向けリール、クロナークを日本モデルとして発展させたものがこちらとなります。

クロナークX-SHIP
X-SHIPの文字は、バタツキを抑えたシルキーな巻き心地の証明。なのですが、ブラス(真鍮)製のギアを使っているためか、巻き心地は重め。不快感はありませんが、負荷は感じます。しっかりと巻き込む感触をよしとするか、巻き心地の重さを否定的に捉えるかは個々の感覚によると思います。このリールでベイトフィネスを!と考えている人からすれば、かなりのマイナスポイントとなるのではないでしょうか。

クロナークスプール
私はこのリールでシャロークランクやポッパー、ミノーのジャーキングをするつもりで購入しましたので特に問題にはなりませんが、ライトリグを投じての釣りを主体にするなら、いかにリール自体が軽くとも、巻きが重くてはいけない。だったらカルカッタの50でいいということになります。ハイギアのため回収効率がいいというなら、更にギア比の高いメタニウムXGでよいことになりますしね。

剛性に関しては及第点ですが、アンタレスやカルカッタに慣れた方、スコーピオンXT1500などのハードユーザーからすると、ちょっと不安かもしれません。本場アメリカが認めた〜などといいますが、アメリカのバスプロの多くは、日本の中高生が使うようなタックルでトーナメントに出ていますので、ほとんど暴言ですが、物の価値などわからぬのです。そしてまた、製品の性能や物の価値が高ければバスが釣れるというものでもないということです。

私はクロナークをスコーピオンXT15101F-2かワールドシャウラ15101F-2に乗せて、ショート&コンパクトな釣りを楽しむ予定です。リールの重さでロッドバランスが狂いやすいショートロッドに軽いリールはもってこいで、バランスが悪いと釣りが続けられないシャロークランキングやミノーのジャーキングのストレスを少しでも軽減できればと考えています。

このように明確な用途がある方にはオススメできるリールではないでしょうか。X-SHIPはダテではなく、ばたつく感覚のあった旧スコーピオン1500などと比べれば高い完成度を感じます。