Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

ズイキ芋(蓮芋ハスイモ)を食材に!

2023年11月20日 22時28分36秒 | 日曜大工

2023年夏~冬

今年の夏は全国的に異常に暑い夏でした。
そんな暑さにも負けず、畑ではズイキ芋(蓮芋ハスイモ)が、例年になくすくすくと育ちました。
ズイキ芋と言えば、肥後ズイキ の材料でもありますが、私の栽培目的はあくまでも茎(芋がら)の食用です。

①生態

ズイキ芋にも芋が出来ますが、直径1~2cm位で小さくて食べられません。
葉茎の色も黄緑色で、里芋とは全く違います
ハス芋の語源は、茎を切るとその断面がレンコン(蓮)の様にスポンジの空隙(クウゲキ)だらけからきているようです。




②収穫

株元の茎は、この様な感じで重なり合って肥大します。



残暑のもと、葉の下に潜り込み、アイヌの伝承の小人 コロポックル 
みたいな感じで、外側の大きな茎を選んで包丁で削ぎ取っていきます。
いわゆる、総刈りではなく、何度かに分けて1株から3~4本収穫します。
降霜では茎葉が溶けてダメになりますので、冬になる前に数回刈り取ります。
小さなものは皮むきが大変ですし、中心部はスポンジ質になっていないため、諦めています。

(注)この時に茎の切り口から流れ出る、白い汁が肌についたら大変な事になりますので、注意が必要です。
葉の下に潜り込んだ状態で、大きな葉が邪魔だからと、葉を先に刈り取ると、知らぬ間に白い汁が首元に着いて大変なめに遭いました。




茎の切り取り方は、こんな感じになります。
茎の地際に300°くらい取り巻いていますので、グルっと刃を回し入れ、切り離します。
あまり深く入れると、その下の茎の生長を止めますので、刃圧加減に気を遣います。
その後に葉を落とします。




③皮むき

さて、厄介な皮むきです。
庭先作業で、コンテナをまな板にして、ピーラーで皮を剥いていきます。
この時も茎の切り口から白い汁が滲んでいますので、手や腕が痒くなります。
汗をぬぐうつもりで、顔に塗ると痒くなりますので、注意が必要です。



剥いたら、適当な長さにカットし、水に漬けます。
カット長は、淫具は作りませんので、10cm位です。
長いと乾きにくくカビが生えやすくなります。
この段階でも少しでもアクを流したいのですが、スポンジみたいなたくさんの小部屋の細胞の集まりなので、水に沈まないし、簡単にはアクが抜けません。




こんな感じで、水に漬けます。
漬物を漬ける時の丸いプラスチックの板で押さえて沈めたりしました。

作業の全景はこんな感じです。(実家の庭先)
約80cm1本当たりの皮むきには5分位要しますので、12本で1時間、24本で2時間・・・・と作業が続きます。
そして、うんざりするほど痒さにさいなまれます。



秋の日はつるべ落とし!
終わらないので、実家の炊事場に持ち込んでの作業となりました。
この後の天気と水切りが、乾燥を成功させるか(カビさせないか)の分岐になります。
天気はどうしようも出来ないので、水切りを洗濯機の脱水機でします。
布袋に入れて、脱水機にかけますが、1分間水をかけながら脱水し、その後水を止めて2分間脱水します。
これで、性悪のアクもだいたい抜けます。



④乾燥

次の日は晴天でしたので、バラ(養蚕の給仕籠)に干しました。




実家では乾燥の管理が出来ませんので、持ち帰って日の出前から乾燥籠での干し作業が続きます。



晴天率が良い秋の日は、太陽の動きに合わせて日当たりの良い場所を移動します。
これは実家での昼間で、南向きの縁側です。




これは午後3時頃で、だんだんと西日になってきたので、東の納屋の軒裏から針金を垂らして干しています。



さらに午後5時頃になると、いよいよ日没前です。
最後の最後まで日光を追いかけて移動して干しています。



色々試して一番効率の良い乾燥場所は、車中です。
職場の駐車場は露天なので、天気の良い日が続くと、3日間でカラカラになります。
日光除けのサンシェードもフロントガラスから外して、後部座席をフラットにして、敷きます。
下からの照り返しで、効率的に乾燥できます。




⑤食す

乾燥保存したものは、何年でももちます。
昔の熊本城では、保存食として畳の中や、壁の中に詰めていたそうです。

おでんに合わせて、さっそく今年産を食べてみました。
水に戻しますが、あれだけ乾燥に苦労したものが、30分で元に戻ります。
1回目の水替えで、ギューッと絞って、やや色のついた汁を捨てます。
しばらく置いて、2回目の水替えでも、ギューッと絞って、汁の色を確認します。
しばらく置いて、写真の様に透明な水ならエグミは無いと期待します。



今回のおでんです。
12~1時の位置が、ズイキ芋です。
いろいろな食材の出汁を吸って美味しいです。
麩にコシがある感じです。
ちなみに、2~3時=タマゴ、ゴボちくわ。
4~6時=サトイモ(自家菜園)、内側にコンニャク。
7~9時=ダイコン(自家菜園)、10~12時=干しタケノコ(自山孟宗竹)。
その中央に向かって、軟骨・牛筋です。




おでんよりも美味しいのが、ラーメン(豚骨系)に入れる食べ方です。
あくまでも、個人的感想です。

乾燥ズイキ芋の販売をすれば、儲かるかな?
高くしないと割に合いません。

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グラインダーのレストア

2023年11月15日 08時47分27秒 | 日曜大工

2023年10月・秋

実家の断捨離もしなければと、時間を見てゴソゴソしています。
親父が使っていたグラインダーが納屋の隅っこで地面に置いてあるのを見つけました。
いわゆる『双頭卓上電気グラインダー』で、ツールレスト(支持台)も安全カバー(砥石カバー)も付いています。
銘板は錆びていて、商品名が読めません。



全身が錆びだらけで、コンセントを突っ込んでスイッチを入れてみても、動きませんでした。
実家にはもう一台動くものがあるし、自宅にも双頭グラインダーはあります。
ビクとも動かないツールレスト(支持台)や、安全カバー(砥石カバー)のプラスの工具穴も錆で埋もれています。
『けっこう重たいし、金属ゴミで売れたら、少しはお金になるか?でも、いつの事か分からないなあ~。』




『見た目綺麗にレストアしたって、動かなければ意味がない。モーターのコイルが焼けていたらお手上げ。先ず使い物になるか確認して、ゴミか道具にするか決めよう!』
裏ブタ(底蓋)を開けてみました。
黒いビニルテープを捲ると、コンデンサーからスィッチに繋がれている赤い線が、テープと一緒に着いて来ました。
錆びた変質はんだが銅線を腐食させ、断線していました。




単なる断線なら簡単です。
さっそくはんだ付けをして、スイッチを入れてみました。
『グオ~ン~』と元気良くモーターが回転し、砥石も回りました。
次へのレストア確定です。




電装内部も綺麗に掃除して、手持ちの赤いビニルテープで電極を被膜しました。
コンデンサーを掃除して印刷で分かりました。

1969年製の部品ですから、その後のグラインダー組み込み。
私が10才以降頃の製品と分かりました。



動くと分かれば、後は綺麗に錆を落とす作業です。
ドリル(モーター)にフレキシブルシャフトを繋ぎ、回転ブラシを取り付けました。



舞い上がる錆粉末の吸い込み防止のマスクをします。
鋼線ワイヤーが高速回転中に折れると、凄いスピードで針が飛んできます。
失明防止のゴーグルは必携です。
安全策を講じて、ガンガンサビを落としました。
茶色の粉末が辺りに舞い上がります。




次はネジ類です。
ツールレスト(支持台)に使われている蝶ナットも固く錆びついていました。
無理に回すと蝶の羽は簡単に折れます。
パーツクリーナーを吹きかけコンコン叩いて浸透を待ち、やっと緩みました。
バイスに固定して、別のミニルーターに回転ブラシを取り付けました。
10個ほどの各部のネジ。そのネジ山・ネジ溝も綺麗に磨きました。




安全カバー(砥石カバー)のネジの工具穴はプラスですが、錆と埃でドライバーの先も入りません。
これに無理して突っ込み回すと、浅い突っ込みに駆動部の工具穴はいっぺんに崩れてしまいます。
ミニルーターにガラス工作用の尖頭グラインダーを付けて、プラスの工具穴を復元させます。




プラスの穴が見えたからと慌てて回すのは、まだ危ないです。
小さな鏨(タガネ)の先を、ネジ頭部の下のアゴに突っ込んで、360度コンコン叩いて一周します。




パーツクリーナーや、5-56を染み込ませ、またコンコン叩いてアゴから錆のにじみを確認します。
いよいよプラスドライバーを突っ込み緩めてみます。
反時計回りに、押さえる力6 対 回転の力4 位で捻じってみました。

緩みました。



安全カバー(砥石カバー)が外れると、これまた錆びついた、ナット・アウターフランジ・砥石が見えました。
その奥の、インナーフランジも固着しているはずです。
案の定、最初の固定ナットはスピンドル(回転軸)とアウターフランジに固着していて、難儀しました。
これも、パーツクリーナーや、5-56を染み込ませ、コンコン叩いて緩めました。
スピンドル(回転軸)にナット固定の場合、回転をロックするピンがあります。
これにもちゃんとありましたので、それを押し込んで軸の回転を止めて緩める作業です。




案の定、スピンドル(回転軸)にインナーフランジの固着は凄く、なかなか緩みません。
軸のネジ山・ネジ溝も磨きながら、5-56を染み込ませ、コンコン叩いてやっと緩みました。
あと、安全カバー(砥石カバー)の内側には、積年の削りクズが錆び固まって、溶接でもしたかのようです。
小さな鏨(タガネ)を使って、剥いでいきました。



これは、右側のツールレスト(支持台)は前後可動式のネジ調整タイプですが、全く動きません。
油作業となり、撮影不可となりましたが、全部ばらして動くようになりました。




左側のツールレスト(支持台)は、傾斜式でこれも分解掃除し動く様になりました。



やっと、ツールレスト(支持台)も安全カバー(砥石カバー)も分解掃除が出来ました。


2023年11月・秋

早くも11月となりました。
天気が良い土日で塗装をすることにしました。

錆び取りや掃除で、5-56等使ったので、塗料が乗る様に油分を拭き取りました。

ガソリンを染み込ませた布で塗装面を拭き上げました。



緑のペンキで、先ずは電装部と底蓋を先に塗りました。



次いで、安全カバー(砥石カバー)です。



さらに本体を塗ります。
2度塗りまでの間は、畑作業をしていました。




安全カバー(砥石カバー)は、注意喚起も兼ねて、赤のスプレーにしました。



次の日も天気が良く、完全に塗料は乾いていました。
組み立てです。
先ずは安全カバー(砥石カバー)を取り付け、インナーフランジナットを嵌めます。



そして、砥石・アウターフランジ・固定ナットの順でスピンドル(回転軸)に固定します。
同じ作業を左右して完成です。




完成~!



今、このクラスの双頭グラインダーは、1万円くらいかな?
まあ、親父の道具に命を吹き込めたのが良かったかな。
そして、おそらく自分の命より長く使える事でしょう。




『レストア』という作業には時間がかかります。
その労賃を比較にコスト計算をすると、おそらく時給・ペンキ・技術料計算だけでも2万円くらいになっているでしょう。
レストアの意義は、お金だけでは無いのです。

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青年農業者クラブ(4HC)のプロジェクト活動推進漫画

2023年06月02日 21時59分35秒 | 日曜大工

1989年:平成元年(30歳の頃)

1989年(平成元年)4月の人事異動で、(旧呼称)菊池農業改良普及所に来ました。
農業経営指導がメインの仕事でしたが、30代の若い職員とあって青年農業者クラブ(4HC)の主査となりました。

4HCとは

年度初めの役員会議から、議題は『プロジェクト活動・課題設定』をあげました。
年末の地方大会のプロジェクト発表、年度末の県大会の青年農業者会議(プロジェクト発表大会)を目指して1年間のプロジェクト活動に取り組み、施設園芸・畜産部門などののトップを牛耳り、総合優勝も勝ち取る。

それが、彼らと主査、職場の目標でもありました。

だけど、前任地(球磨)と違って、役員の盛り上がり・覇気に欠けているのが第一印象でした。

そこで、彼らを何とか焚き付けようと、約1ヶ月を要して漫画を描きました。

『プロジェクト活動とは?』

という、苦肉の啓発漫画でした。

時代背景は、やっと職場にパソコンが1台配置された時代。
講習会資料も文書も、ほとんど手書きでやっていた頃です。
そしてバブル全盛は終盤の影~昭和が終わり新年号の平成になった頃。
テレビでの巷の話題は『一杯のかけそば』や、
泉アツノという、女性占い師の『こんなん出ましたけど~』が流行っていた頃でした。

つい先日の事、黄ばんだ手描きの原稿が出てきましたので、スキャナーで取り込み紹介する事にしました。

それでは、苦心の啓発漫画をお読みください。(菊池太郎が私です)































いかがだったでしょうか?
下手くそのタッチですが、彼らは読んでくれました。
さて、その年の成績は?
覚えていません。
『人を変える・動かす』という仕事には時間がかかりますので、後年になって喜んだ記憶があります。

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高菜漬け本漬け

2023年05月06日 13時51分30秒 | 日曜大工

2023年4月30日

ゴールデンウイーク、高菜漬けの本漬けをしました。
ちょうどひと月前に、下漬けをしていました。
インターネットで買った(高菜漬けの素)に、昨夜集めた米糠、栽培したトウガラシ、昆布、塩を混ぜて床を準備しました。
後ひと月すると食べる事が出来ます。
ニュースでやっていましたが、今年の阿蘇高菜は、病気の発生と原料不足で値上がり必至。
自給の三池高菜漬けを存分に楽しみます。

※下漬けの様子


ひと月ぶりに開いてみると、綺麗に下漬け出来てました。



上がっていた水を捨て、高菜を軽く搾って上げました。



ぬか床には、唐辛子とありましたので、自給の唐辛子をザクザクと刻みました。



さらに、ぬか床には、昆布とありましたので、適量をザクザクと刻みました。



高菜漬けの黄色味は、クチナシやウコン(ターメリック)の色と聞きました。
インターネットで『たかな漬けの素』を計画的に買っていました。



本漬けから参考にしました。



薬味的な材料を桶に入れ、『たかな漬けの素』を入れました。



塩の準備です。原料の量と、説明を参考に計りました。



ぬか床の米ぬかは昨夜のうちにコイン精米機から集めた新鮮なものです。
篩にかけて、約1.5キロ位準備しました。




内心、篩にまでかける必要あるの?と思いましたが、網に残った籾殻、胴割れのコメ、ゴミなどを見て納得しました。
でも、コイン精米機には『玄米のみ使用・モミは出来ません!』ってかいてあるのに、モミから精米する輩が居るんだと判明しました。




米ぬかを入れ、しっかり混ぜた床です。



軽トラックの荷台が作業場です。
左から右へと動線を作っています。
これから、ぬか床の桶の中で、高菜をまぶします。



最初は、重なった高菜の葉をめくって、裏表しっかりとぬか床をまぶしていました。



ぬか床をまぶした高菜から、大きなビニル袋に敷き詰めていきます。
一段目敷き詰めると、ぬか床をふって、さらに敷き詰めを繰り返しました。



こんな感じで、左から右へと本漬け樽に敷き詰めていきました。

やっと全部終えました。

最後の最上段には、米ぬかを厚めに敷き詰めました。
この米ぬかは、漬物の味には関係なくて、カビ発生の前線の犠牲的働きをするもので、カビて中を守る働きだそうです。

大事なのは、しっかりと空気を追い出すということで、拳や手のひらを使い『これでもか~!』と、しっかり圧縮しました。





ビニル袋(2重)の口をしっかり閉じて、中蓋で押さえました。



暗くてひんやりとして温度変化の少ない所は、蔵の中が一番です。
重石をして、またしばらく漬け込みます。



約一月後の6月には、本漬けの一部を食べてみるつもりです。
食レポ、こうご期待!

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燻製用チップ作り

2023年05月06日 11時56分55秒 | 日曜大工
 
 
 
2023年4月下旬
 
 
ゴールデンウィークの始まり始まり!
日頃出来ない事を、朝からいろいろやりました。
誰も真似をする人も居ないでしょう。
参考にもならない、燻製用のサクラチップのを作り方紹介です。

※燻製器は2016年に作ったものです!
薪ストーブの薪活で計画的に寄せていた、桜です。
丸ノコで、先ずは枝を切り落として。



好みのチップの大きさで、丸ノコの半径位で短冊切りします。
この後、90度捻じって、同じように短冊切りします。
密なノコ入れほど小さなチップが出来る訳です。




短冊の切れ目は出来ましたので、後は、チップの大きさに合わせてカットすれば、好みのチップの大きさのチップが出来ます。



こんな感じで、ノコクズ混じりのチップが出来ます。
市販の粒のそろったチップではありませんが、ノコクズも枝もちゃんと燻してくれます。



埃だらけになる作業ですが、一度に大量に出来ます。



密閉出来る容器に詰めて、出来上がりです。
湿気らない限り、効果は薄れません。



その夜、さっそく燻してみました。



下から、真竹を湯がいたもの、鹿肉のジャーキー。



タクワン漬けのイブリガッコもどき。



鹿肉は、フックがある分は吊るしました。



茹で卵は、10個準備していたのに、6個が妻の料理に取られました。



チロチロと燃えたり、煙をあげながら、燻煙は一晩しました。



早朝、気になり目が覚め、中の出来を確認しました。
イブリガッコもどきは、もう少し時間をかけ、乾燥させるべきですね。
でも、旨い。




そもそも色々な食材を、一度の窯の中で最適に燻すというのは無理があります。
タケノコはさらに、天日干しでカラカラにします。
茹で卵はもう少し燻した方が良かったかな~
鮭は丁度良かったです。



肉類は難しいです。
前処理の味付け時間、燻煙温度と時間の関係。
鹿肉はもう少し高温を維持し燻した方が良かったかな~
この後、電子レンジでチン仕上げしました。



朝ごはんに、盛り付けました。
燻製の鮭は、絶品です。
鹿肉もイブリガッコもどきも美味しかったです。
贅沢な朝食でした。




タケノコの本乾燥。



これは、冬に作っていたスライスダイコンの干しダイコン。
ついでに再乾燥しました。




楽しい燻製のある生活。皆さんも始めてみてください。


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タブレット台作成

2023年04月24日 21時04分57秒 | 日曜大工

2023年4月

昨年の異動で、職場が変わりました。
ところが、夜な夜な飲み歩いていた市内の中心部は詳しいのですが、熊本市の農家や農業地帯の地理となるとサッパリでした。

我々現場で働く職員には、タブレットが持たされていて、Google Mapを頼りに道案内をして貰っています。
そして、農家の自宅や、栽培ハウス、果樹園地をラベル登録してデータを蓄積し、同僚・後任の効率的な巡回に役立てています。

実は、昨年の夏頃、助手席のシートに置いたタブレット画面をキョロキョロ見ていて、危うく事故を起こしそうになりました。

左側の下ばかり見ていて、前方不注意になっていたためです。
『こっじゃイカン!どぎゃんかせんといかんバイ!』と考え始めました。
置けそうな場所は、ダッシュボードのラジオ下のこの空間の利用です。

この空間に『タブレットを立てて受ける』ホルダーを突っ込めば良いのでは?
ということで、採寸してメモり、図面を書きました。

自宅在庫として大きな板や角棒はあるものの、薄くて狭い板はありませんでした。
ホームセンターハンズマンの端切れコーナーや、素麺の入っていた木箱など、ありあわせの材料を集めて作った作品1号です。



これで、自分の乗る車は便利になりました。
それで終わりでも良かったのですが、4月の人事異動で去年の私みたいな、地理に疎い職員と新規採用職員が入ってきました。
『自分ひとり便利で安全になって良いのか?地理に疎い若い職員が交通事故を起こしたらどうする!』

という、人知れない葛藤の末、ちゃんとした図面作成と材料集めを始めました。



というのも、同じダッシュボードのこの空間を持つ公用車が9台あるのです。
図面から集計すると、厚さ 約5~9mm、幅 30~35mm の板 を1台につき約100cm必要。
9台作るなら、約9mが必要となる計算になりました。
ホームセンターのハンズマンの端切れコーナーに行っても、なかなか薄く細い板はありません。
自費ですから、木材コーナーからちゃんとした商品を買うのは極力控えようと思いました。

そして思い出しました。『良い人が居たんだ!』
それは、薪ストーブ友達のHさんでした。
さっそく連絡しました。
『以前、薪ストーブの焚き付け(スターター)に貰っていた、建具屋の廃棄板・薄く細い板をもう一度いただけませんか?』

Hさんは快く引き受けてくれて、すぐに建具屋さんから集めてきてくれました。
1回目は厚い板が多く、思惑の規格に合うものがなく、9つには足りません。
2回目は、サイズ指定の注文催促で、土嚢袋に入った端材から、規格に合うものを揃えることができました。

写真は、ある程度切り揃えたところです。
1つ2つならともかく、9つも作ると設計から考えなおしました。


そして9つとも同じ規格なので、作業の効率化を図りました。
ラチェットバー・クランプに揃えて挟み、さらにバイスで挟み、一気にノコ引きしました。



長さ・幅は、誤差、数ミリまでの自由度のある設計ですので、バイスの幅に合わせた長さで挟み、一気に左右6辺の部材を切り出せました。



ダッシュボードに突っ込む深さの底辺と、タブレットを前で受ける部を取り付けた10個です。
材料が薄く割れやすいので、釘ではなく、ガンタッカー(ホッチキスの大工作業用)で結合しました。
余分な1個はもしもの予備で作りました。




タブレットを前で受ける部分とダッシュボード境の板の隙間は25mm。
これは、タブレットにカバーを付けた時の厚みです。
これより、狭いとタブレットが入らないし、広過ぎたら加速の時に、手前に倒れてきます。
だから、作品1号で最適の空間を確認した、25mmです。

ところが、木工ボンドを塗って、25mm位置の線引きに合わせて釘を打つと、ヌリュっと動いてしまうです。
そこで、ちょうど25mmの角棒を挟んで、押さえながら釘打ちしました。
これでズレることなく幅25mmの差し込み部分が出来ました。




完成です。
9つもありますので、角度を変えて前後左右360度全部の視点で見られるように撮影しました。
モデルさ~ん、ぐるっと回って見せて~ 




前からのアップです。



真上からです。



テプラーでシールを貼りました。



こうして見ると、最小の材料の簡単な治具(チグ)ですが、壮観です。

ジャジャーン!うまく入るか?!
キツくても、緩くてもいけません。
しかも、四角い穴の大きさは、奥地と手前では高さが違います。



ジャストフィットです。



運転席から、タブレットを見る角度・左10度・仰角ゼロ・水平くらいで、運転にも集中できます。
以前は、助手席の上に置いていたので、左90度、俯角(ふかく)下向き50度で、わき見運転で危険極まりない状態でした。




取り付けられる公用車9台に全部セットしました。
交通事故を起こさないで、効率的な現地巡回につながればと思います。




ちょっとした、置き土産が出来ました。

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#梅ちぎり



ボブキャットの油圧シールの交換:後編

2023年04月16日 23時56分20秒 | 日曜大工

2023年4月

前編 の続きです。
4本の油圧シリンダーが外せましたので、いよいよシリンダーヘッドを外します。

前編で紹介の、手作りの治具【シリンダーヘッド外し】の出番です。

シリンダーの端を大きなバイス(万力)に挟んで固定し、緩めます。
が、硬い!
ボルトが変形するのではと心配するほど締まっていました。
限界を越したところで、キュッと緩みました。




シリンダーヘッドを緩めて引き出すと、長いロッドが出てきます。
このロッドに傷をつけたら終わりです。
(傷があると伸縮のたびにシールを削るようになる)




引き出しながらも、残っていた作動油がこぼれ始めます。
床には準備良く、洗い桶(バケット)を置いていて、汚さぬよう受けます。




4本のシリンダーのシリンダーヘッドを緩めて、長いロッドの引き出しが終わりました。

次は、ピストンをロッドに締め付けているナットを外します。
これは、非常に強く締めていましたが、その数値を忘れていました。
トルクレンチで緩む時の数値を見むと、 ネジの呼び径20mm で 締め付けトルク値は、約500N・M(ニュートンメーター)でした。
これは、締め付ける時も必要ですので、覚えておきました。
(写真は、撮影のため針は、0ゼロですが、500まで動きました)



ナットが外れて、ピストンヘッド、シリンダーヘッド、ロッドに分解できました。



4本の分解を終えて並べて、ちょっと休憩します。



いよいよ古いシールの交換です。
先ずは、シリンダーヘッドの奥の溝に入っているシールを交換しました。
引き出してみると古い方は、ひび割れて固く脆くなっていました。
これでは漏れるわけだ。




古いシールを取り除いても、奥の溝には割れた小さなクズが残っています。
ブラシと、パーツクリーナーで吹いて綺麗にしました。




新しいシールを奥の溝に入れるには、窮屈な空間に指で曲げながら爪で入れる要領ですが、文章・口では説明できません。
硬いけど金属のマイナスドライバーとかは絶対使えません。
それに、グリスを塗って入れるので、滑るし、撮影も出来ませんでした。
次に外から見える、濃いグリーンのシール(写真)で、これも硬いのですが、指が自由に使えるので割と楽でした。




次は、シリンダーヘッドの筒との密閉をする、白いワッシャーと、ゴムのOリングです。
これは割と簡単に交換できました。
写真は交換後で、Oリングが盛り上がっていますが、抜いた時にはぺったんこでした。




今度は、ピストンヘッドのシール交換です。

白いプラスチックみたいなリングは見た目ちゃんとしていましたが、交換します。
これが、爪もかからないピッタリ密着でしたので、仕方なく表面を割り取り外しました。



外してみると、その下にゴム製のOリングがあり、2重になっていました。



Oリングも見た目綺麗ですが、新しいものに交換します。
指も爪も入らないので、ラジオペンチで挟みました。
敷いている紙の上のリングを、この後に2重に嵌めました。




同じ写真を使っていますが、4本のピストンロッドに締め付けているナットを嵌めます。
トルクレンチで緩めた時の数値、締め付けトルク値の、約500N・M(ニュートンメーター)で、締め付けました。
(写真は、撮影のため針は、0ゼロですが、500まで締めました)



やっと、シリンダーとピストンの、シールやOリングの交換が終わりました。



古いプラスチック製のシールは、ほとんど可塑性がなく、脆くなっています。
ゴム製のOリングは、見た目綺麗ですが、硬く変質していました。



組み立てです。
バイスにシリンダーを挟み、ピストンを入れ、シリンダーヘッドを締めます。
再び手作り治具の出番です。




4本の油圧シリンダーが準備できました。



組み立ては、外すときの逆ですが、一つ注意することは、【グリスニップル】の向きです。
上下逆に取り付けると、グリスガンの先が突っ込めないと、後日気づく事になります。




ネジも袋で分別していたので、完全に元どうりに組み立て完了です。



今回みたいな工作作業には、この手作りの、ツールカート が活躍しました。
既に、ゴチャゴチャになってしまいました。



撮影、休憩のたびに、ベトベトの手を洗った、油汚れ落としパウダー です。
普通の石鹸は、濃厚油汚れには使えません。


この後、試運転です。
作動油がシリンダーの中に充満すると、順調に動き出しました。
めでたしめでたし。



おそらく、残りの人生、後にも油圧シールの交換をすることはないでしょうが、勉強になりました。


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#梅ちぎり


高菜漬け(下漬け)

2023年04月15日 10時04分46秒 | 日曜大工

2023年4月1日

元同僚のTさんから『高菜出来ているから、貰いに来ないね。』
とお声がかかりましたので、30kg貰うことが出来ました。
今日は、高菜漬けの下漬け(塩漬け)をしました。

高菜漬けは、母が漬けるのを手伝っていましたので、流れは分かりますが、全部一人でするのは初めてです。


先ず、硬すぎる地際部分や、混じった雑草、黄色い葉などを分別・切り落とし、綺麗な原材料にしました。




次に、泥汚れや、たまに居る昆虫を洗い落としました。



下漬けの塩は、4パーセントなので、30kgに対し1.2kgの塩を計りました。



『こなし』 と言ってました。
コナス・コナシとは、虐める・イジメる・クタクタに揉む・・・と言う意味があります。
兄弟がいると、『上の兄ちゃんが、下の弟をコナス』『末っ子は、上の兄ちゃん達にコナされて育ったので、逞しい』という遣い方です。
ちなみに漢字で書けば 『熟す』 で、美味しくなるイメージがあります。

一夜漬けでも、『袋の中に入れて良く揉む』という工程がありますが、高菜漬け(三池高菜)の場合、特に重要です。
大きなビニル袋に洗った高菜を数株入れて塩を振り、足で踏み踏みしてコナシました。
特に、地際部分の硬いところを入念にコナシました。


塩してコナシましたので、あれだけかさばっていた3樽の高菜が、シンナリと一つの樽に収まりました。

一般的に漬物を置く場所は『冷暗所』とか言われますが、実家の蔵の中は最適です。
重たい樽と、都合30kgの重石を運び込みました。



高菜と同じ重さの漬物石30kgを乗せて、フー~です。
一月後の5月初めには、本漬けをします。
漬物づくりって、楽しみの創造って感じです。


実は、塩もみでコナシた高菜の一部を家に持ち帰って、その夜小さな漬物容器で漬けていました。
翌朝、こちらもしっかりと『水があがって』いました。
実家の蔵の樽も、おそらく水があがっているはずです。

その一株を上げて、サッと水洗いして刻みました。

これに、ゴマをかけて準備OK!

さっそく炊きたてのご飯にのせてパクつきました。
『美味い!日本人で良かった~』と、つくづく思います。

一月後の5月には、本漬け作業をしますので、こうご期待!

本漬けしました!

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廃棄するジャガイモから片栗粉を作るの巻

2023年04月14日 21時56分46秒 | 日曜大工

2023年4月上旬

今年の春もジャガイモを植えました。
でも前期高齢者夫婦なので、毎年のように需要が減ります。

これは、余りのジャガイモです。
芽が出始めていますので、とりあえず置いておけば、そのうちに芽が15cmくらい伸びて皴皴になり、結局捨てることになります。



もったいないと言えばもったいないので、秋ジャガに次いでまた片栗粉(正式には、馬鈴薯デンプン)を作ることにしました。
皮を剥くのを面倒くさがらないなら、片栗粉は簡単に出来ます。




包丁やピーラーで皮をひたすら剥きました。
皮も、コンポストで土に戻します。




ジューサーでジャガイモを搾ると、デンプン成分のために、泡立ちながら豆乳みたいな汁が溜まります。

サトイモもジャガイモも、このデンプン分の粘りのある泡が次々と産まれます。

調理中に目を離して良く失敗するのですが、煮ると粘りのある泡の中に空気・水蒸気が入り、鍋から吹きこぼしてしまいます。
これは、多糖類のデンプンのグルコース分子がグリコシド結合によって重合した天然高分子化合物のためです。




搾り汁をオーブン焼きで使う、金属トレーに移します。



搾り汁受けの容器の底には、既に濃いデンプン糊が溜まっています。
これもヘラで取り出します。


 

市販の片栗粉は真っ白ですが、色はこういうものです。
ムラサキジャガイモは、ムラサキ色になりますから、ジャガイモの色素です。

比重の違いで、底には濃いデンプン糊が沈み、表面には薄い汁が溜まります。
しばらく静置しておくとそれだけである程度分離出来ます。
写真は、トレーを傾けて上澄みの薄い汁をある程度捨てた状態です。




それから天日に干すこと7日間。
ここで待ちきれず、決して火にかけてはいけません

天気が良いと時々眺めて、乾き具合を見ていました。
金属トレーが太陽光の吸熱で、干し上りが断然早いです。
乾くと、ひび割れた田んぼの様になり、表面の色はグレーになります。
ちょっと触ると、こんなにボロボロに崩れます。




いわゆる全粒粉的な色で、漂白もしませんので、これが自然な色です。
白玉粉(熊本産)なら、こんな崩れた状態で販売されていますね。
これをミキサーボトル(ガラス容器部分)にこぼれないように入れ、ミキサーにかけます。




脆いデンプンはすぐに粉になりますが、直ぐには蓋を開けてはなりません。
デンプンの紛幕にやられますし、ガスコンロに火が着いていると、粉体爆発の危険もあります。




デンプン粉の沈殿を見て蓋を取り、カレンダー等の広い紙をボトルに被せて、縁を丸く折り曲げ、そのまま上下にひっくり返します。
平たい台の上で、コンコン叩いて、カッターのカプラー(モーターの回転を繋ぐ歯車みたいな所)を手で回し、付着したデンプンを回収します。

こうして出来た自家製デンプン178グラム。
原料ジャガイモは3000グラムでしたから、約6パーセントの精製率でした。

もう少し丁寧に皮を剥き、丁寧に上澄み液を捨てたなら、10パーセント位は作れたかもです。
これまでの手間と、市販の真っ白いデンプンの安さを比べると、実に馬鹿な事をやっていると思います。

数日後、タケノコも掘れたし、さっそく自家製デンプンを使った料理をしました。
水溶き片栗粉を準備して。




鶏がらスープの味付けで、タケノコ・人参、溶き卵に水溶き片栗粉でトロミを付けました。
美味しくいただきました。




片栗粉は他にも、 カビ取り に使えますよ。

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ボブキャットの油圧シールの交換:前編

2023年04月12日 21時27分05秒 | 日曜大工

2023年2月~4月

『また油圧から、オイルが漏れだした~!』

堆肥の切り返し作業や散布になくてはならない、往年のボブキャット TCM 315
作業の時に、シリンダーを伸び縮みするロッドからたらたらピューピューと作動油が漏れるようになりました。
『どぎゃんかせんといかん!』
前回お世話になった、MSKエムエスケイ農業機械株式会社(大津町室)に、油圧シールの注文の
電話をしました。

ところが、『ボブキャットさんとは、3月で業務提携が切れて入荷できません。』という返事。
インターネットで新たな業務提携会社を調べて電話しました。
ところが『ああ、それはうちではなく、ロジスネクスト九州株式会社さんに連絡してください。』
という事で、やっとのことで新しい油圧シールの注文が出来ました。

静置していても、ブームシリンダー2本とバケットシリンダー2本からじわじわと漏れて、タイヤも脂ぎっています。




実は、油圧シールが来るまで、ぼーっとして待つ訳にはいきません。
前回の交換の時には、ピストンキャップは二人がかりで息を合わせて叩いて緩めていました。
しかし今度は一人でしなければなりません。
この2つの穴に何かを突っ込み、同時に捻じれる道具を作らねばなりません。

前回2021年8月の交換

いろいろ探していたら、水栓レンチが使えそうでした。
ちょうどロッドをまたぐし、2つの穴にもかかります。




2つの穴の距離を、ノギスで測りました。



この距離をポンチで印を付けました。



ドリルで穿孔です。



水栓レンチに空けた穴にちょうど良いボルトナットを取り付けました。
青いマジックは、ノギスのデプスバーで測った穴の深さです。




余計なボルトをディスクグラインダーでカットします。



規定の長さにカットできました。



試しに嵌めてみました。
穴により微妙に深さが違いましたが、6mmの深さは掛かるので大丈夫でしょう。




ロジスネクスト九州株式会社さんから、入荷の連絡がありました。

ボブキャット TCM 315の油圧シールキット です。
上下させるブームシリンダー2本とバケットの角度を変えるバケットシリンダー2本分。

ピストンやロッドの長さが違うだけで、油圧シールは共通です。
シールやリング7種類入った袋
を4つ買いました。
値段を聞いて驚くなかれ!
1袋14,100円×4袋 
だから、56,400円 これに、消費税。
62,040円のお買い上げとなりました。
痛い出費ですが、必要な修理です。
業者に頼めば、出張料+技術料等で10万円は超しますので、自分でやります。

そもそも2年足らずでオイル漏れが出た原因は、前回全部交換すべきところを、
写真左から3番目の変形していたワイパーシール(ロッドのゴミを綺麗にする働き)のみの交換にケチったことでした。
経年劣化ですので、全部交換が鉄則でした。




さて、この作業には作業場の確保、部品を乗せる面積のある台が必要です。
コンテナを敷いて、コンパネ板を載せ、その上に綺麗な段ボールを広げます。
分解した部品に、ゴミが付くのは厳禁です。
必要な工具がサッと取れるように、先日作った 【ツールカート】も近くに寄せました。




作業の前に、シールキットの各部への取り付け個所を事前チェックしました。
ところが、上のNo5の黒いゴムのシールと、下の写真のNo7の白いシールが間違っている事が後で判明しました。




いよいよ油圧パイプ外しです。
先ずは、前方のバケットを動かす短いシリンダーからです。
固く締めているので、なかなか緩みません。
2つのスパナを使って、やっと緩めました。




緩みながら作動油がドクドク・ドクと漏れ出てきます。
前回の分解で、油漏れでさんざん床面を汚したので、今回は作業油を受け止めるビニル袋をセットしました。




シリンダーを外します。
ソケットレンチをスピンナハンドルに取り付けて緩めます。




前方のバケットの短いシリンダーが外れました。
油受けのビニル袋が包帯のようです。




部品台に並べます。
シリンダーもボルトナットも同じ規格なので、左右全く同じなのですが、機械類の部品は経年でクセが出てきます。
左は左、右は右に取り付けるのが無難です。
カレンダーの裏に、運転席から見ての右・左を書いておきます。




今度は、角度を動かす長いシリンダーを外します。
前回と同じ失敗はしません。
というのは、バケットを上げた状態にしないと、緩めたいボルトが写真の金網の側面に降りていて、
レンチが入らないのです。
そのためには、上昇させておかなければならない。
でも、左右のシリンダー2本外すと突っ張り油圧支持がなくなるので、ガシャーンと落ちる。
(1本は外れても、2本目には1点に荷重が掛り、ボルトが抜けませんが!)
そのためには、バケットを吊るか、写真のように突っ張り柱を入れておかねばならない。




狭い所に受けネジ固定のレンチを入れての作業です。
一人作業なので後方から緩めました。
前方から緩めると、ボルトが抜けた瞬間、20kg位あるシリンダーが水平に倒れて支えきれません。
二人作業ならどっちからでも良いと思います。



こちらも同様に油圧パイプを外しました。



一人で苦戦しながら4本の油圧シリンダーが外れました。



ボルトナットも左右・前後間違えないよう配置しています。



手袋をしていても、手油でベトベトで、撮影も難航しました。
次回の後編では、いよいよシリンダーをバラシて、シールやリングの交換です。


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鎌の柄の交換

2023年04月02日 18時35分56秒 | 日曜大工

2023年3月30日

先日の休みでタラの芽取った時には、雑木、雑草、蔦のヤボを切り進んで、タラの木を目指していました。
その時、鎌の柄が折れたのです。




いつもどうり2合の晩酌をして、気分が良い中で、柄の取り換え作業をしました。
市販の柄は綺麗ですが、だいたい柔らかい木を加工したもので、経年劣化で負荷に耐え切れず折れたりします。




ストックの柄の材料は、薪ストーブの薪活の時に目星を付けて取って置いています。
樫、椿とありましたが、径の手ごろな椿を使うことにしました。
生垣の密植した椿は、スッと縦に伸びるのが多く、見つかりやすいです。
硬さと密度・粘りがあり、鎌などの刃物の柄に使いやすいです。
写真のは一度選定した木口から脇芽が伸びたものです。
真っすぐではありませんが、この曲がりが良いのです。
ナイフで口金の径まで削ります。




指輪のサイズを決めるかのように、口金を何度も当てて径を削ります。
口金が入りました。
やや緩く口金が深く入っていますが、鎌の中子ナカゴ(茎とも書く:柄に入る金属部分)
中子を突っ込むと、その厚みで膨らむので、それを見越しての削りです。
夜なべなんで、今夜はここまでで終わりました。




2023年3月31日

明日は休みなので、飲んだくれていても良いのですが、土曜日に実家に帰るのでこの夜も続きをしました。
口金が入りましたので、中子の入る溝切りです。
細い 引き回しノコ で真っすぐに切込みを入れますが、丸い棒なのでグラグラしないように踏んづけて固定。
真ん中を真っすぐに切込みを入れます。(刃の向きに注意)



同じ写真ではありません。
中子の厚みは約1.6ミリで、ノコの溝切りは1.2ミリでした。
0.4ミリ位溝幅を広げなければなりませんが、同じ刃の向きでは二度引きは無理です。
同じところの溝縁はなかなか切れません。
そこで、刃を逆向きにして削ぎ上げるのです。
先の溝がガイドとなり、同じ場所でも切れます。
ノコの刃は、左右に振られた『アサリ』があります。
アサリの働きは、隙間を作ってノコ引きの抵抗を減らす工夫です。
このアサリで、少しずつ溝幅を広げます。
これには、細身の引き回しノコしか出来ません。




中子がキツくもなく緩くもなく綺麗に入り、口金のフィット感も良いです。
ところで、口金の径は、わずかに違えてあります。
柄に突っ込む側がやや径が大きく、刃側が径が小さいのです。
ノギスを持っているなら計っておき、先に突っ込む側にマジックで印をつけておくことです。

いよいよ、難関作業、『目釘打ち』です。
鎌には、中子を止めるピン(目釘穴)が2つあり、グラグラしないようにピンでとめます。
これに、ジャストに打ち込むのが難しいのです。
レントゲンカメラを持っていれば、穴が狙えますが。

この写真のように、理想の位置まで中子を収めたところで、柄の先の縁に印の線引きをします。
許容範囲は、0.3ミリでしょうか?出来るだけ細い線を引きます。




また抜いて、今度は柄の上に乗せて、角度にも気を付けてさっきの細い線をピッタリ合わせます。
次に、目釘穴に鉛筆を真っすぐ突っ込んで捻じる様に印を付けます。



目釘穴と同じ位置に印が付きました。
『ここに打ち込め~!』



打ち込むピン・釘の径より小さなドリルで穿孔します。
これも真っ直ぐ垂直に、中子の金属穴まで通して穿孔します。
(垂直というのは、簡単そうで難しいのです。
たった2cm位ですが、傾いていると、中子に当たり新しい穴を開けることになります。)




予め穴を空けずにピンを打つと、柄の先が割れるので、必要な穿孔です。
一つ目の穴を空けたら、その穴に釘を通して、次の穴あけをします。
2つめがズレないテクニックですが、もう一度線を確認します。
もしズレがあればコンコン叩いて綺麗に一致させて2つ目の穴を穿孔します。
夜なべのライトの明かりが2個所とも漏れています。




鎌用のピンは市販品がありますが、手持ち在庫が無かったので、ステンレスの釘を打ち込みました。



飛び出た釘を、ミニクリッパーでカット。
叩いて曲げて抜けないようします。
自分が使うものなので、それでOKです。




二日に渡る夜なべ作業で、完成しました。



市販品の柄よりも重い柄なので、運動エネルギーは高く、凄く切れます。
あと、この形は、柄の動線・軌跡よりも刃がやや遅れて、草に当たることになります。
そうすると、斜めに草を切るので良く切れます。
写真を見て普通の真っ直ぐな柄をイメージして貰いたいのですが。
自分の正面に振りかぶった時には、草に対して真横から当たることになります。
この柄の様に、やや遅れて当たると、斜めに草に当たる良く切れる領域の角度が広く取れるようになります。

あと、皮むきしていないのは手抜きではありません。
ザラザラの樹皮は敢えて、グリップを維持するためです。




元の柄は切り詰めて、負荷の少ない草取り鎌とかの柄に流用します。
徹底的なSDGsです。



次の休みの日に、実家の 鎌棚 に収納しました。
中央のやや変形の4本の柄は、こうやって取り換えた柄です。
仲間と再会できて嬉しい様です。

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篩(ふるい)の修理

2023年04月02日 15時35分24秒 | 日曜大工
2023年3月28日

家庭菜園の苗は、出来るだけ種から育苗することにしています。
ポットに入れる土も、自分で作るので、『篩:フルイ』が必須アイテムです。
 
ところが使用に耐えかねて、接合部が外れてしまいました。
夜なべで、修理することにしました。
ただ、ステンレス製なので、専用のステンレスはんだ付けとなります。




接合部が外れると、力が入らなくなります。
先ず、接合部を綺麗に磨きました。
一人での修理なので、クランプで接合部を密着させた状態をキープしました。




ステンレス用はんだ と、フラックスを使います。
ステンレスは、鉄(Fe)にクロム(Cr)やニッケル(Ni)を混ぜた合金なので、鉄にはんだが着きます。
鉄の割合で、錆も来ます。
値札のシールを読むと、2年前に買ったみたいです。
今ではこんな値段では買えません。




半田ごても熱くなりました。
ステンレス専用のフラックスを塗りました。




一人での作業と撮影なので、ダマを作ってしまいましたが、はんだが熔けるとテンレス面を走って行きます。



付け漏れは無いようです。



内側からも接着しました。



完成です。
全工程を約20分で終わりました。
もう30年は使っていますが、メンテナンスのお陰で買いなおすことなく使い続けています。
網の方が先に錆びて使えなくなりがちですが、鉄製の網なら使用後は洗うこと必須です。
土やゴミを綺麗に取り去って乾燥する場所での保管が大事です。



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ツールカートの作成(後編:完成)

2023年03月12日 23時05分05秒 | 日曜大工

2023年3月上旬

ツールカートの前編の続きです。
前回は、一番下の段の柱を立てる底板の穴あけまででした。
図の2段目と一番上に使う板は、幅が狭く柱にどう連結・密着させるかを考えなければなりません。



型どりゲージを柱に当て、直径の半分強を板に突っ込み、ねじ止めすることにしました。

その象りを板に当て線引きし、この形で切り落とすことにしました。



ジグソーで半円形を切り取り、4本の板に8カ所に窪みの半円形を作りました。



ところが、ちょうど良いコーススレッド(ネジ釘)がありません。
帯に短し、襷に長し のネジしかありません。
仕方なく、板側を掘り下げ、短いネジで届くようにしました。
真っすぐでないといけないので、ここはドリルスタンドで垂直に穿孔しました。



これで、十分柱に届き、連結固定が出来ました。



こんな感じで、左右の柱は立っていますが、このままでは荷重がかかると、
内側に合掌するか、外側にご開帳になります。
中央の段で、左右を連結する床梁?を入れます。



ここにも、嵌ったら抜けない【蟻形相欠き継ぎ】で、左右を連結することにしました。
先ず、突っ込む台形(オス)を作り、左右の床梁に罫書(ケガキ)しました。



ここも、キツ過ぎず、緩過ぎずのために、カーボン紙を使いました。



キツイ所を、ナイフの切っ先で削っていきます。



左右、ジャストフィットです。



最上段後ろの背面板の撮影を忘れました。
このカーブは、ベッドの枕もとの板の利用です。
これで、3段それぞれ左右の固定・連結が出来、頑丈なツールカートの枠が出来ました。
イメージとして、各段のトレーの底板を乗せてみました。
左右の柱の間隔は、62cm。
60cmのトレーの底板に、枠板2枚の厚さ+滑りの余裕を入れました。



トレーの底板の前、左右の枠板は、2枚の厚さ+滑りの余裕を入れました。
段のトレーの底板を乗せてみました。
ハンズマンの『端切れコーナー』にちょうど良い物を見つけました。
これは廻り縁と言われるもので、天井と壁の境にグルっと取り付けられるものです。
まともに買えば、4m=1500円でしょうか?
端切れ1.5m位が50円~100円は安い!




接着剤を塗りながら、縁の欠け・割れ防止のために、予め小さなドリルで誘導穴を開けました。



こんな感じで、底板の側面に白のカラー釘で止めていきました。



奥だけは、木の板にしました。
同じ規格のこれを3段作りました。




やっと完成です。



早速です。
それまでの適当なガンガンボックスから、各段に並べてみました。
最上段は、レンチやスパナ、ソケット(六角)・ディープソケット(六角)・ラチェットハンドル・エクステンションバー・めがねレンチ・・・こんなところを入れてみました。



中段は、今回の大工工作に使ったものを乗せてみました。
ホールソー・ツールセット・中央に、型どりゲージ、その手前に、穴あけ印凹のオートポンチ、ノギス等入れました。




下段は、とりあえずのいろいろで、ドライバーや圧着ペンチ、水道工事のウオーターポンププライヤー、パイプレンチ、グリッププライヤー等乗せてみました。



まだまだ、道具・工具はいろいろありますが、これから使いやすいように、各段の分類、適度な仕切り・隔壁を考えます。

これで、何がどこにあるが分かり易くなるでしょう。
ともかく、使ったら元の場所に戻す!
を励行したいと思います。

アッ、遣った経費は、完全に4,000円以下でした。



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#梅ちぎり


カマの研ぎ方、カマの収納(カマ掛け)

2023年03月10日 22時02分28秒 | 日曜大工

2023年2月

またまた発見!
薪活で今年伐採し薪割りしたものを、昔の薪小屋に収納しようと片付けをしていた時、またまた赤鰯の鎌・カマが出てきました。
これまでの発見のように、果樹園や畑ならともかく、なぜに納屋に放置なのか?
たぶん親父が94~95才の頃の放置で、2~3年ぶりに日の目を見た事になります。
アッ! 赤鰯とは、真っ赤に錆びた日本刀や刃物の総称で、手入れの出来ない所有者やナマクラの様子を小馬鹿にした隠語でもあります。




よく見ると、黒錆(四酸化三鉄)が残って見えましたので、ワイヤーブラシで表面の赤錆だけを擦り落としました。
経験的に素人は、黒錆があっても、どこもそこも研ぎピカピカにして、『光っているだろう!』て自慢しがちですが、それこそ赤鰯と馬鹿にされます。

赤錆と黒錆の違い



とりあえず、無事な黒錆が現れました。
黒錆が、金属を赤錆から守ってくれるバリアーなのです。




別日ですが、これから、研ぎにかかりました。
その前に昔話。
14年ほど昔、単身赴任中の3年間、人吉市の鍛冶屋(岡秀:おかひで)通いで鍛造や、研ぎをタイギャ学ぶ事が出来ました。
鍛造と研ぎはセットものです。
2021年、その研ぎのノウハウを忘れじと、農家が使うだろう様々な刃物の研ぎ方をまとめた
【農業は、刃が命】を作って居りました。
せっかくなので、ここで紹介します。




もくじのとおり、農家が使う可能性のある刃物の研ぎ方をまとめました。




これは、鍛冶屋通い等、刃物の制作をブログにまとめたおまけです。
興味のある方は、どうぞQRコードを読み込んで覗いてください。




このマニュアルから、カマの研ぎ方のページだけ抜粋し掲載します。




手持ち砥石を使って、研ぎました。
本当はマニュアルに書いたように、映画(ターミネーター)で現代の地球に現れた時の裸のシュワちゃんポーズで左足で柄を踏みつけて研ぎます。
(注)裸になる必要はなく、ちゃんと服を着てやってください。
左手でカマの刃を支え、右手で砥石を持ちます。(利き手が砥石)
写真は、荒砥から中砥に移ったところです。

鎬(しのぎ)は新品の時には黒錆びで覆われている所ですので、
出来るだけ研ぎません。



返し または カエリ または 刃起こし が終わると、裏表ひっくり返し、 均し または カエリトリ
をします。すると、ゾロリ・ザックリと食い込む切れ味が戻ります。
ちょっと黒錆も落とした所もありますね。




農家を巡る時に、コンテナ等の箱に投げ入れてあるカマを見かけますが、先入れの刃に後入れの峰が当たります。
重ね入れは刃物同士で刃こぼれを作るようなものです。
このタイプは往々にして赤鰯です。

昔から、カマを収納する 『カマ掛け』(リンゴ箱に、麦わらを詰めて、それに刃を差し込むタイプなど在り) がありましたが、親父の死後もあちこちから刃物が出てきて、
収納出来なくなりました。

そこで、整理整頓し、新たに自分なりの カマ掛け を作ったのは、去年の事です。
あり合わせの木材と、竹で写真の様な感じで、流し『研ぎ場』の横に作りました。

一番右から、家事の火消しの鳶口とびくち(100年以上も昔のです:錆びだらけを磨きました)
上から下がっていて柄だけしか写っていませんが、植林山の根ざらえ等に使う大鎌です。(刈り払い機の普及前は、大鎌でした)
グリップを巻いている、ナタガマ。(木の枝が切れる)
そして、草刈りカマです。

下の段には、右から、
剪定ばさみ・芽切ばさみ・包丁・草取りガマ(平ねじりカマ・つる首ねじりカマ)を掛けられるようにしました。
これで上手く、整理整頓が出来ました。
でもしばらく使っていると、研いだカマ類が、ちょっとしたことで手前に落ちてヒヤリハットの思いをすることがありました。




ケガをする前にと直ぐに改善にかかりました。
上手く、整理整頓が出来ました。

主な材料は、ビニル被覆の柔らかい針金とネジです。
写真の様にラジオペンチで曲げて、ネジ釘で固定し、?の丸いカーブでカマの口金部分を押さえ(ホールド)ます。




これで、落下は皆無になりました。
使う時は、引っ張ればすぐに針金が変形してカマが取れますし、戻す時はちょっと針金を抑えるとホールド出来ます。




草取りガマは固定に手こずりました。
平ねじりカマは、身幅(刀身)が広くアゴの角もあるために横棒の竹に刃・アゴがかかります。
でも、首が細長い金属のために、針金の?かかりに遊びが大きく同じ方法ではダメでした。
そこで、弁当に付属の直径5mmの竹の丸箸を利用し、4.8mmのドリルで穴を開けて
、狭いスリットのハサマリを作りました。
これで、大丈夫となりました。




次に、つる首ねじりカマは身幅(刀身)が狭いのと角ばったアゴが無く、ちょっとした角度が原因で、丸竹にも引っ掛かりません。
そこで、発泡素材の管を切って、ネジ止めし、この切り開いたところに金属の首を突っ込み、固定(ホールド)するようにしました。




剪定ばさみ類は、止め金・止め輪 をネジの頭に引っ掛かけます。



包丁は結球野菜の収穫等で、良く使います。
柄の尻にドリルで穴を開けて、径の小さなネジの頭を通し引っ掛けることにしました。



道具は使っている時よりも、保管の時間が圧倒的に長いものです。
その保管方法や場所、環境が悪いために、ほとんどが保管中のダメさで赤鰯になります。
赤鰯は物ではなく、その人を指していて間違いありません。

カマの刃が乗っているのは、廃棄のブラシで、廃油を湿しています。
刃物を使った後は、洗って、出来れば研いで、乾かし、油を塗って次の作業に備えます。




ギャング映画等の壁に仕込まれた銃砲セットの様ですが、板前さんの包丁セットに近いです。



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ツールカートの作成 前編

2023年03月07日 23時01分30秒 | 日曜大工

2023年2月~3月

自慢じゃないけど、ホームセンターには丸一日でも居られます。
2月のある日、ホームセンター・ハンズマンをウロウロしていたら、【ツールカート】が目に入りました。
ツールカートとは、様々な工具をわかりやすく、取り出しやすく整理整頓をする工具棚っていう感じです。

『これが、約4,000円か~。もう少し大きいがいいなあ。持っている材料を使えばそれ以下の予算で作れそう。オーバーしても、もっと容量・面積が広い方が使いやすい。』




それから、暇を見てエクセルで図面を描きました。
図面は在ってもなくても作れるのですが、あればイメージでも具体的なシミュレーションが出来ます。
行き当たりばったりで失敗し、釘やネジを抜いたり、ミスを犯して材料ダメにして変更するよりも綺麗に出来ます。




その足で、今度は建材コーナーに向かいました。
コンパネの物色です。

ちょうどロシアのウクライナ侵攻から1年目の頃で、建材も3割ほど値上がりしていました。



ツールカートの4本の柱は、熊本地震被災の改装で外した、階段の手すりが最適です。
何かのためにと保管していて良かった。
ただし、加工には厄介な丸柱となります。




作業台は、広くて便利な軽トラックの荷台です。
これから、80cm2本、90cm2本を切り出しました。




この板は、子どもたちが使っていた不要の2段ベッドをバラシた材料です。



図面の下のキャスターを取り付ける底板の、幅の広い板(下板)です。
ドリルスタンドに、電気ドリルを固定し、柱の直径48mmに合わせて、フリーホールソーを47mm位(23.5mm)に調整。
12mmの深さで彫り下げました。



4つの柱穴を彫り下げました。



ノミを使って、くり抜きます。



ややキツメの径にしていましたので、カーボン紙を挟んで柱のキツイ所(黒く着色)を削り調整しました。



柱はキッチリマッチして刺さり、自立しています。



柱と柱穴のジャストフィットの組み合わせのため、A・B・C・Dを書いておきます。



下板と柱を大きな木ねじで固定しました。



4本の柱が立ちましたが、左右を連結させねばなりません。




木材の継ぎ方・連結にはいろいろありますが、嵌ったら抜けない【蟻形相欠き継ぎ】
で、左右を連結することにしました。
その為に、下板に突っ込む台形(オス)を左右端に罫書(ケガキ)しました。




蟻形のオスを切り出すのは簡単です。



蟻形のメスは、オスを象って罫書するのが一番確実です。



蟻形の台形は、直角と、斜めに2回鋸を入れます。
正目の板であれば、コンコンと叩いたり、ノミを入れると綺麗に台形が出来ます。




表面に凸凹があれば削って平面にしますが、ナイフの曲面の刃先が綺麗に削れます。



オス・メス嵌めるのは、ユルユルよりも、ややキツメで蟻形を作ります。
カーボン紙で墨付けしての調整でジャストフィットを目指します。




キッチリとオスメス組合い、台座部分が出来ました。




柱を戻しました。



中古品ですが、前に自在キャスター、後ろに一方向のキャスターを付けました。
50mm径・1個の耐荷重50kg×4個=200kg の道具を載せても大丈夫です。



この続きの工作は、また時間を見つけてとなります。
晴耕雨工・・・・早く完成させた~い。


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#梅ちぎり

 

 


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