2020夏至伊勢行(1)二見浦の朝陽と夕陽 | 日々のさまよい

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ご無沙汰しておりました。

何とも底知れないコロナ禍の中、皆さまお元気にお過ごしでしょうか?

 

さて、そのような渦中ではございますけれど、先月ようやく県をまたいだ移動の自粛要請が解除されましたので、どうにかいつものように夏至の伊勢へと参拝させて頂けました。

 

今回は、先の冬至に125社を満願させて頂いたこともあり、またコロナも気がかりなため、あまりアチコチへ行くことは避けノンビリ巡ろうと思っていましたところ、いくつか思わぬ僥倖に恵まれましたので、ここにご紹介させて頂こうと思い立ちました。

 

そこで、3回に分け記事にさせて頂きますので、先にそれらの表題を上げておきますと、

 

(1)二見浦の朝陽と夕陽

(2)大潮に神前岬の潜島へ初参拝

(3)鏡宮神社の虎石と瀧原宮の木登り蛙

 

となります。

 

これらは、十数年にわたり伊勢へと通いながらも、今まで出会えなかったり知らなかったりした事々ですから、実に有り難いことでございました。

 

 

特に夏至、二見浦で夫婦岩の間から昇る朝陽は、どなたでも一度は目の当たりに体験してみたい光景かと思いますけれど、今まで行った夏至祭の折には、常に雨模様の曇り空でした。

ところが今回、本当に見事なご来光を遙拝させて頂くことができましたので、ようやく…という感激ひとしおです。

 

けれど今年は、コロナの影響で夏至祭における夫婦岩前での禊修法が中止となってしまいましたので、例年ご参加されて来た方々にとっては、この今こそ、という思いでかなり残念なことではなかったかと思わずにいられませんでした。

 

 

 

薄明の中、海面に夫婦岩が浮かび上がりました。

水平線上には、やはり雲がかかっていますけれど、いつになく厚みが薄く、その上には晴れ渡った夜空が曙色に染まり始めています。

夫婦岩の上に光る明けの明星も、くっきりと輝いていました。

 

これより早く、私たちは二見興玉神社の境内に参入して各所のお参りを済ませていましたが、その際にまだ暗い中、龍宮社の前に広がる浜で、禊着の男性が一人、海に半身まで浸かり熱心に修法されておりました。

 

私はいつも、龍宮社でのお参りが終わると浜へ降り、海水をペットボトルに頂戴しておりますため、その修法中の方の横で、短パンの裾をめくりサンダル履きの姿で水汲みするのも申し訳ないなぁと誠に心苦しい思いでした(苦笑)

 

おそらく、この男性は夏至祭の禊修法に毎年参加されている方なのではないかと思われます。

コロナになんか負けない気持で、お一人での禊をお勤めされていたのではないでしょうか。

 

二見興玉神社/夏至祭

 

 

 

 

太陽が水平線上の雲を上に抜け、眩しいご来光の顕現です。

 

けれどもこれ、せっかくの朝陽ですけれど、夫婦岩の間ではありません。

というのも、とにかくこの時、人出がすごいことになっており、境内にかかる日の出橋の上は満員電車以上に人々が密集し、身動きもとれず移動がままならない状態でした。

3密を避けるどころではない上、マスクをしておられない方も多く、ともあれこのショットを天の岩屋前からサチエがものにして、様子を伺っていました。

 

そのため少しずつですが日の出橋の良いポジションの方へ移動しつつ、サチエが必死に背伸びしてスマホを頭上にかかげていると、山側の欄干の上にうまいこと立っておられた若い女性から「シャッター切りましょうか?」と声をかけて頂き、お願いして撮って頂いたのが次の写真です。

 

 

 

バッチリですね(笑)

お姉さん、ありがとうございました!

 

そうして、ようやく人混みも少し落ち着いた頃に、どうにか海側の欄干へと辿り着いて、ともあれ夫婦岩に昇る太陽を背に、記念撮影〜

 

 

 

ただ、自分では爽やかなご来光記念写真を撮ったつもりでしたが、何だかちょっと不気味な感じもしないではありません…

 

そうこうするうち、遂に何とか自力でこの一枚。

 

 

 

やっと私たちの眼前へと直に現れてくださいましたこの光景。

光の道が夫婦岩の間から太陽へと真っ直ぐに繋がれまして、ありがたや〜のひと時でした。

 

 

そして図らずもこの日、さらには二見浦での素晴らしい夕陽も遙拝させて頂けました。

 

 

そもそも伊勢で、夕陽を意識したことがありませんでした。

というのも、伊勢は北西から南東までグルリと山々に取り囲まれていますから、西方向の夕陽を望むポイントって、よほど高い山の頂上とかでない限り、あまりないかと思っていましたので。

 

ところがこの二見浦は、伊勢湾を北にしてほぼ東西一直線の海岸線ですから、太陽の出入りする方位が真東西より北寄りとなる春の彼岸から秋の彼岸の間、特にそのピークである夏至の頃にこそ、見事な朝陽と夕陽の両方ともを浜辺から望めることが分かりました。

 

今回たまたま、始めて二見浦のホテルに宿泊することとなり、また偶然ながら部屋が高層階の西向きであったため、このことに気付いた次第です。

 

ちなみにいつもなら、宿は宇治山田駅の近い辺りで素泊まりにしています。

それは、夕食を街中の気に入った店でとりたいからなんですが、この度はコロナのため外食を避けようと思ったため、どうせなら二見浦に泊まってみようとなりました。

そうすれば、夏至祭の当日もし天候が悪ければ、翌朝ご来光にもうワンチャンスありますので、宿から歩いて行けるなら便利だと思ったためです。

 

諸々何とも奇遇なことで、有り難い巡り合わせに感謝です。

 

 

あとオマケ情報で、この時に用意した夕食の調達先をご紹介しておきます。

ととや(株式会社 山川活魚)

割烹 大喜

ととやは、2019年12月にオープンした魚屋さんです。自分の好みと予算に合わせた刺身の盛り合わせを予約しておけば、素晴らしい出来上がりで調製して貰えます。

大喜は誰もがご存知の伊勢を代表する老舗割烹ですが、気さくな人気店です。上記でリンクしたホームページにテイクアウト用のお弁当メニューは掲載されていないようですが、こちらにお手頃な本格弁当が紹介されていますので、できれば予約してどうぞ。

Facebook/大喜

 

 

 

(つづく)→ 2020夏至伊勢行(2)大潮に神前岬の潜島へ初参拝

 

 

 

 

 

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