好きと言いづらいけど好きなマンガ | マンガ好きのくろへびのブログ

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自分の好きなマンガや気になるものとかのことを語ります。

 自分は好きな作品だけど、絵柄が古かったり、ストーリーが子供っぽかったり(そもそも子供向けとか)、一般受けし無そうだったり、マイナーだったりといった作品を紹介してみましょう。

9番目のムサシ
 この作品、長いんです。『バキ』ほどじゃないけど。いま3シリーズ出てます。何だかんだで全シリーズ集めてしまった。最初が21巻、次の『ミッション・ブルー』が8巻、最新の『レッド・スクランブル』が12巻まであります。
 UB(アルティメット・ブルー)という、世界の破滅をその一歩手前で防いでいる強大な組織があるが、その組織は本部も構成員も謎に包まれて国家機関でさえそれを把握できていない。その構成員はコードナンバーで呼ばれ、特に一桁のナンバーを持つ者は世界をも動かすことができるという・・・って、設定書いてて恥ずかしくなりますでも、面白いんだな、これが。
 物語の基本は一桁のコードナンバーを持つ「ムサシ」と、一般人である信吾との絆の物語。多少ネタバレになるんでしょうが、「ムサシ」は女です。UBの一桁のナンバーを持つ人間と全くの一般人との間の恋愛は、もう障害だらけで事件頻発。信吾は何度狙われて誘拐されたか・・・。でも、どのシリーズでも感動させられてしまうんですよね。

9番目のムサシミッション・ブルー 8 (ボニータコミックス)/秋田書店
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9番目のムサシレッドスクランブル 12 (ボニータコミックス)/秋田書店
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神林&キリカシリーズ
 ミステリーモノです。推理作家の神林とトップアイドルのキリカの二人が探偵役となり、事件を解決していきます。決してどちらかだけが推理するのではなく、二人で考えをぶつけ合っていくうちに真相にたどり着くといった感じです。
 キリカの妹が神林のことを好きだったり、キリカを好きで狙っている俳優がいたり、キリカに出生の秘密があったりと人間関係も結構読ませます。その辺りで物語がクライマックスに向かって盛り上がっていくので、少女マンガのミステリーではこの作品が最高だと思ってます。
 タイトルが1巻1巻異なるので、探したり本棚に並べたりするのがちょっと面倒
いま幕が降ろされる -神林&キリカシリーズ(22)- (花とゆめコミックス)/白泉社
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怪盗アマリリス
 『スケバン刑事』の和田慎二先生の作品。テイストは全く違います。
 主人公は女子高生怪盗アマリリス。もちろん盗みに関しても描かれることはありますが、この作品の凄い所は脱線具合。本業は怪盗、なぜかアイドルデビュー、トップアイドルとなり、映画会社の社長と言い争いになり高校生だけで映画作成、なぜか忍術修行をして特殊な発声法を身につけて声だけで敵を倒せるようになり、悪の組織と戦いながら倒した敵を味方につけていき、ラスボスを倒す・・・というストーリー。和田先生、自由気ままに描いて楽しかったんじゃないでしょうか?
怪盗アマリリス (14) (花とゆめCOMICS)/白泉社
¥421
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THE STAR
 さすがに古すぎてamazonで画像見つからなかった。主人公は俳優。アクション俳優というわけではないのですが、そういう仕事がまわってくることが多いです。そしてこの作品の凄い所は「格闘シーンではリアルファイトをしなければならない。主役ならそれで勝たなければならない」と全監督全プロデューサー全俳優が考えているところ。もちろん「やめて!!どうしてそこまでしなければならないの!?」といったまっとうな意見も出ますが黙殺され、主人公は最強の中国拳法の使い手と戦ったりしちゃうのです。
 特に凄いのがラストシーン。
この先ネタバレです。
戦場の真っ只中、両軍がにらみ合うその真ん中でパントマイムによって戦争の悲しみや悲惨さを訴え、戦争をとめてしまうというマンガ史上初の快挙を成し遂げてしまうのですこんな作品他にない
 80年代くらいのアイドル達の名前をもじったキャラクターが出てくるので、その時代を知っている人にはそこもお楽しみ

西洋骨董洋菓子店
 よしながふみ先生の作品。ということでBL要素濃いんです
 登場人物がみんなキャラ立ってて、洋菓子店のオーナーは財閥の御曹司、天才パティシエは魔性のゲイ、店員はボクシングの元日本チャンプ。特に魔性のゲイは今まで勤めていた店すべてで騒動を起こし「日本の洋菓子業界の鼻つまみ者」とまでいわれてます。こりゃ他人には勧めづらい・・・。
 内容は凄く良い特にオーナーは子供のころ誘拐されたことがあり、それ関連の話が暗くて重くて物語に大きく影響しています。
西洋骨董洋菓子店 (1) (ウィングス・コミックス)/新書館
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BIRTH
 この作品、もうかなり入手困難かも。「エンジェル・フィスト」とか「千獣観音の腕」とか呼ばれる「モノ」にまつわるお話で、超能力バトル、異能力者戦が繰り広げられます。
 国内における軍事産業の需要をすべて引き受け我羅間工業により作られた対局地戦用人間兵器「竜化兵」とか、ワイルズがフェルマーの定理を証明する3年前に、8歳の天才児がその証明を先にしていたとか、神をも封じる力を持ったブライトリング一族とか、これも書いていて恥ずかしくなるような設定が山盛りです。でもストーリーはきっちり盛り上げてくれるので楽しめますよ。
BIRTH (1) (バーズコミックス)/山口譲司
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オークション・ハウス
 主人公は、オークションにかけられる美術品を鑑定する美術鑑定人。なのですが、あのメヘーレンの下で贋作づくりを学び、筋肉モリモリで中国拳法の達人で、殺し屋を差し向けられても返り討ちにしてしまうような人間です。美術界のゴルゴ13か、といいたくなるくらい出てきた女性と関係を持ちます。そうして関係をもった女性達を平等に扱うために同じ屋敷内に住まわせたりと、常識はずれな男です。
 最後は迷走もしたと感じましたが、それでも一読の価値アリ。
オークション・ハウス 32 (ヤングジャンプコミックス)/集英社
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覚悟のススメ
 『シグルイ』の作者の作品、というのが一番分かりやすいかも。
 主人公の葉隠覚悟は、
 「その言葉、宣戦布告と判断する」
 「当方に迎撃の用意あり」
 「覚悟完了」

 といいながら強化外骨格「零(ゼロ)」を身にまとい、最終格闘技である零式防衛術を用いて敵である戦術鬼や、その主人である自分の兄と戦います。
 戦術鬼がグロいので、受け入れられない人も多そう。ですがその内容の濃さ、異色さ、強烈さでいったら並ぶもの無し。熱烈なファンも多い作品です。マンガ好きなら必読

覚悟のススメ(11) (少年チャンピオン・コミックス)/秋田書店
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