こんにちは~!
今日の越谷は気持ちのいい秋晴れ。
真っ青な空に赤とんぼが群れをなして飛んでます。
大変気持ちはいいですが、寒暖差も激しくなってきて風邪の患者さんも増えてきました。
ご自愛くださいませ。
さて、うちのお店というか漢方薬局あるあるだと思うのですが、患者さんからこのように言われることがあります。
というか、多いです。
「病院で漢方だしてもらったけど、全然効かないんですけど!」
当店は店主が極度の胃弱のせいか、機能性ディスペプシアなど胃腸疾患の患者さんが多いですかね。
病院で処方された薬を拝見すると、タケキャブ、アコファイド、セレキノンなど胃酸を抑える薬や胃腸の動きを調節する薬がでていますね。
「胃腸の病気はストレスが原因!」ということで、抗うつ剤や安定剤が処方されたりもします。
(まあ、前半部分に関しては私も同意いたします)
それで、肝心の漢方は何が処方されているかと言うと、六君子湯一択ですね~
六君子湯の効能効果は補脾健脾、要するに「胃腸の消化機能を高めましょう」という処方内容です。
私から見て、「もう少し柴胡とか枳実とか半夏が欲しいかな・・・」と思っても、決して悪くはない処方です。
例えストレスが原因の胃の不調でも、ベースに脾虚がありますからね。
「全然効かない!」ってことはないと思うのですが・・・
なんて思っていたら、あることに気が付きました
持参された薬を数えると、3週間以上余っている・・・
ということは、1週間も六君子湯を飲んでいないってことですよね?
いやいや、いくら六君子湯が症状に合っていても、1週間しか飲んでいなければ効くものもききません。
一般的に漢方薬はデトックス系と補う系に分かれますが、六君子湯は補う系です。
そして、補うのには時間がかかるものなのです。
このケースでいったら、六君子湯を1ヶ月飲んでみて、「少しは調子良い日がでてきたかな?」くらいの効き目です。
そして、数か月継続すると、だんだん良くなるパターンですかねぇ・・・
私は「胃が不調な時が通常モード」というくらいの胃弱ですので、六君子湯にはすごくお世話になっております。(笑)
(その時々の症状によって、四逆散や平胃散や半夏瀉心湯なんかを合わせたりしますが・・・)
ですから、先ほどの「効かないんですけど!」の質問に対する答えは、「きちんと飲みましょう!」になります。
2~3日飲んで効果のある漢方薬は風邪薬を除いたらありませんので、とりあえずはきちんと飲むことが大切です。
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