脾の不調③ | 癒しと元気ブログ 東洋医学ってこんなに面白い!

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こんにちは~!

 

今回はいよいよ最終回、③の昇清の不調になります。

 

昇清・・・一つ一つの漢字の意味としては簡単なのに二つ並ぶと何やら意味不明ですね。笑

 

東洋医学では、「持ち上げる機能」のことを昇清と呼びます。

 

小腸から脾に、脾から肺へと体の上部の器官に栄養分が持ちあげられるのはこの「昇清」の機能のおかげです。

 

そして、持ち上げるのは栄養分や水分だけに限りません。

 

内臓そのものを引き上げる役割もあるのです。

 

昇清機能のおかげで私たちの内臓は下にさがることなく、定位置にいてくれるのですね。ニコニコ

 

では、胃腸が弱い脾虚の人の内臓はどうなっているかと言いますと・・・

 

ご想像通り下にさがります。

 

つまりは、胃下垂に代表される内臓下垂が起こるのです。

 

自他ともに認める脾虚である私にも当然の如く胃下垂はあります。

 

いえ、胃下垂どころか小腸も大腸も下垂しております。あせる

 

私は月1回は知り合いの腸もみのサロンで施術してもらうのですが、毎回こう言われます。

 

「みーさんは典型的な下がり腸!大腸の上に小腸が乗っかって一緒に下がってる!」

 

まあ、下垂しているだけで何らかの症状は出ていないので放置していますが・・・笑

 

しかし、放置しない方がよい下垂もあります。

 

脱肛、子宮脱、遊走腎などですかね。

 

これらの症状が出たら普通は病院に行くでしょうから、漢方薬局でのご相談は滅多に見かけません。

 

強いて言えば、脱肛くらいでしょうか?

 

他の病気のご相談のついでに、「そう言えば、痔も気になる・・・」みたいな流れですね~

 

ちなみに、引き上げる漢方薬というのも存在します。

 

補気建碑の薬効のある処方に柴胡・升麻などの昇堤作用のある生薬を加えた処方です。

 

痔の漢方薬で有名な乙字湯にはしっかり柴胡と升麻が配合されております。

 

いずれにせよ、これらの症状を予防するには日頃から胃腸を疲れさせないことですね。ニコニコ

 

 

 

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