ドゥービー・ブラザーズとイーグルスはよく比較されていた。
共にコーラスワークがすばらしい。
そして、イーグルスはカントリーっぽいけどバラードが多く、ドゥービーの方は意外とファンキーだったりする。
その後イーグルスは「ホテルカリフォルニア」以降、ロックっぽさを急激に深めて行き、逆にドゥービーのほうは1978年の「ミニット・バイ・ミニット」以降、急激にAORっぽさを深めて行った。
ドゥービーのこの音楽的な大変化は、フロントマン・トム・ジョンストンが1974年頃から一時的にグループを離れたこと、スティーリー・ダンのブレーンだったマイケル・マクドナルドの加入…が原因ということで、彼のボーカルの泥臭さこそが、ある意味ドゥービーの代名詞だったわけであり、それが無くなったサウンドはもはやドゥービーではないと、多くの古来からのファンが怒り、失望し、離れたという。
自分的には1972年の「Listen To The Music」こそがドゥービー・ブラザーズである。
アコギのストロークがもうそのもので、このストロークはイーグルスの「TAKE IT EASY」、ウイングスの「BAND ON THE RUN」と並びもっともグッと来るストローク(笑)。