生きづらさや心の病気を抱えていると、
「治さなきゃ」って思いがちですよね。

書店やネットを見ても、

「○○でうつを治す！」

や

「生きづらさは、こうすれば克服できる！」

とか。

もちろん、私自身も、そう思って、
いろんなものを試してきました。

そして、夢見ました。

生きづらさのない自分。

小さなことにもくよくよせず、
人と会っても疲れず、
未来を不安に思わず、
感情の起伏も安定する……。

そして、それは、半分くらい叶いました。

でもね、やっぱり残ってるんです。

些細なこと…迷子になったペットの話で心を痛めたり、
大好きな人と遊んでも、翌日はぐったり仕事にならなかったり、
「もし私が先に死んだら、うちの猫たちはどうなるんだろう」と不安になったり、
小さなことで、怒ったり、泣いたり、いらいらしたり……。

「これって、治りきってないってこと？」

そんなふうに、自分にがっかりしました。

ゴールは、まだ先にある。

こんなにがんばってるのに、いつになったら届くんだろう。

だけど……違ったんです。

私たちは、治しきる必要なんてないんじゃないか。

ふいに、そう思ったんです。

なぜかって？

それは、次回、お話させてくださいね。

（続く）

 

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