友達がいない | 天然石ジュエリーのCanecryのブログ

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友達がいない。

まぁ、そもそも大人になってからの友達ってなんだろう、とか思うのだ。

職場の人は同僚だし、学生時代からの友人は元から少ないし、同業で付き合いのある方は同業で付き合いのある人だし、純粋に利害関係なく ”友人” である、という稀有な人付き合いとは、なかなかに難しいものであるな、と、感じる。

だいたいわたくしは、仕事は家で引きこもってやっているし、地元じゃない場所に居住しているし、同業者はまぁいるけど、所謂『業界』というものに所属していないので、仕事上の付き合いすら稀なのだ。そんな中で蜘蛛の糸のような細い繋がりのある方も、インターネットで連絡を取りあっているにすぎず、”友人” どころか ”知り合い” と呼べるレベルかどうかすら怪しいしまつ。人口が1億人くらいいる国の700万人くらいが居住している自治体に居を構えているにも関わらず、人間関係においては無人島に住んでいるも同然という、まことに侘しい事態がここ10年くらい続いている。

しかしながら新たに友達が欲しいのか、と、問われれば、特にその必要は感じていないというのが正直なところである。現代社会において『友達がいない』という状態は、その言葉がもつ、悲し気で忌まわしい雰囲気とは裏腹に、実質的にはなんの不便も生じないからだ。

これがもし、狩猟採取生活を営んでいる紀元前の世界であれば、友人や仲間がいないという状態は致命的である。食料の調達はおろか、住居の確保すらままならないだろうし、徒党を組んで外敵から身を守ることもできない。わたくしがそんな時代に産まれていれば、おそらく小学校低学年くらいで孤独死である。しばらくはドングリとかで命をつなぐが、やがては餓死するのだ。最後の言葉は『お寿司たべたい』である。石板に刻む。それが21世紀になって発掘されて、考古学者に同情されてニュースになり、2ちゃんねるとかで笑われるのだ。やばい。

だが現在は2022年。夢の21世紀である。人類は火星にも移住できなかったし、空飛ぶ自動車も一般化していないが、テクノロジーの発展により ”人間関係を希薄にする” という偉業を成し遂げようとしている。文明が発生してから6000年あまりで達成しつつある輝かしい成果であり、偉大なる到達点とも謂えるだろう。

故に『友達がいない』というのは、なんら恥ずるものではなく、文明の成果を享受しているひとつの状態にすぎないと捉えることが可能だ。つまり孤独とは、ナウでヤングな最先端。人類は月に基地を作ることはできなかったけど、友達は必要なくなった。義理も人情もなくなった。スマホをポチポチやりながら、孤独に歳とって死ぬのである。

うーん、やっぱ侘しい。

そんなわけで新作でーす!(どんなわけだ)

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おわり