たった一人しか子供を産まなかったけれど世の人のように暖かくて志の高い意識はありませんでした。

 

受け取り方によっては不謹慎と言われるかもしれません。

 

 

若い時は表面上は真面目に生きてましたが、心はすっかりグレていたのでした(笑)

 

人生なんて退屈、すべての人間のゴールはなんだかんだ言ったって「死」しかないんだから。

頑張ったってしょうがない

まあ、人生は死ぬまでの長い暇つぶしだね、なんて、、、(^_^;)

 

 

まあ、十代の時に妹を突然亡くしてしまったことが大きな理由でしたけど、、。

その時から世の中を斜めからみるようになってしまって。

 

「死」 という現実からはなれられなくなってしまったのかもしれませんね。

 

何をするにもどうせ死ぬんだから、、という気持ち。

 

そんな私でも本能というものの強さには勝てなかったのでした。

 

兄の子供が産まれて病院に行った時の衝撃は大きかったです。

もともと子供嫌いで赤ちゃんには特に興味がなかったのであまり期待もせずに、でも自分と血のつながった人間に会えるのは面白いかな、、と会いに行ったのです。

 

甥っ子である赤ちゃんは普通の赤ちゃんより世の中に出てくるのが遅かったのかな?と思うほどあかちゃんらしくない整った顔立ちをしていました。

 

兄嫁から渡されて抱いた赤ちゃんの感触にとまどいを感じていましたが、赤ちゃんが泣きだして兄嫁が私のところに来て「おっぱいを飲ませるね」と抱きとった時、

一瞬、不思議な感情が湧きました。

 

(えっ、なんで?連れて行かないで、、)

 

と思ってしまったのです。

なんだかすごく悲しい気持ちになって

母性本能が突然湧きだした、、という感じです。

その日のうちに、当時一緒に住んでいた彼との間に赤ちゃんを産む、、と決心したのでした(笑)

 

その時の私には結婚はどうでもいいことでした。

 

出産てどういうことだろう、お腹に人間が一人いるってどんな感じ?

自分から人間が産まれるってすごい。

すべてが私の知らない感覚の世界。

 

母性本能と好奇心がごっちゃになってしまったようです。

 

そうなんです。

 

出産は私にとって異次元への突入だったのです。

 

そう思った時から

 

人はどうせ死ぬんだから、、、と頭にまとわりついていた人生の斜め読みがなくなったのでした。

 

彼と相談して出産計画を立てて、日々すごしていました。

そして半年後に妊娠。

甥っ子が産まれた翌年には娘が無事に生まれたのでした。

 

私の人生、失敗ばかりでしたが、唯一大成功だったのは娘を産んだ事です。

子育ては本当に楽しかったし。

 

人生斜め読みの私は無事素敵な異次元に突入でき、今も引き続きその異次元で暮らしています。

 

娘の父親とは結婚しましたが結婚生活6年で離婚。

私には結婚は向いていないのがよくわかりました。

 

でも今も仲良く親戚づきあいをしていて年に2回くらいはみんなで食事したりしています。

(今はコロナで1年以上あっていないですが。)

それくらいの距離感がいいですねーウインク