TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 429

2023年04月30日 | エッセイ
 またおかしな英語(?)に出会った。旅行業界に詳しいと云われる太り気味な人がテレビの番組に出てきて、「最近はオーバーツーリズムです」と云った。それが英語であるなら over tourism のことか? 意味不明であったが、前後の話から「観光客が多すぎる」と云いたかったようだ。それなら、too much tourists か over flowing tourists であろう。そしてそれに続いて「インバウンド」とも云った。理解出来なかった。どうやら外国からの環境客を指しているようだったが、inbound とは境界とか限度を意味する言葉である。そのほかには「特定の場所に向かって移動し、また出発地点に戻る事」と云う意味もあるが旅行業界の人たちの云っている意味とは非常にかけ離れているようだ。

 訳のわからない横文字を使うなら、我々凡人にも理解出来る言葉、或いはちゃんとした日本語で云って頂きたい。横文字を使うことに依って自分を他の人たちより知識があると見せたいなら、正しい横文字を使って欲しい。そうでなければとんだ大恥をかくことになる。また、おかしな横文字を使われていても、それが正しい横文字であると信じ込んでしまい、それを競って使いたがる人があまりにも多すぎる。だから、「日本人の英語は通じない」「日本人の英語は意味不明だ」と云われ続けている。

 中学で初めて英語の授業を受けた時、以前にも一度書いたと思うが、「ご婦人に年齢を聞いてはいけない」とか「政治と宗教の話をしてはいけない」と教師から注意を受けた。アルファベットをやっと覚えた段階でそんな話を外人と出来るわけがない。もっと基本的で我々生徒のレベルに合ったことを教えて頂きたかった。だから、私は日本政府からアメリカの空軍に派遣されるまで、正しい英語を話せなかった。日常的に英語を使えるようになってからは、女性の兵士や将校に平気で歳を聞いた。また同僚の将校たちと、時には喧嘩腰で戦争のこと、政治のことをよく話し合った。

 話は変るが、4月からは自転車に乗る際にはヘルメットの着用が「努力義務」となった。自分のものを買う序に家内のものを選んでパソコンの画面を見せると、家内は「いりません。そんなに長い距離を走らないので」。香港に住んでいる娘にも「香港では自転車に乗る文化がありません。だから要りません」と云われた。自転車に乗るのは休日のツーリングに限られているようだ。スポーツと見做されている自転車は、我々日本人にとっては日常の足である。言葉だけではなく、習慣も国によって様々であるとつくづく感じた。

 花の写真が続いて恐縮だが、花を撮っていると実に楽しい。動物を撮るときはキャノンの7ⅮIIと100-400ミリのレンズの組み合わせで非常に重い。而し、花を撮るときは同じキャノンの5ⅮIVと100ミリマクロの組み合わせなのでとても軽い。地面にへばりつくように咲いている花を撮るときはアングル・ファインダーを使うこともあるが、殆どは念のために持っていくだけで使った事はそれほど多くない。私にとって非常な重労働だが、膝をついて撮るようにしている。掲載の写真を撮った時期の神代植物公園には是非にも撮りたい花はなかったが、それでも探せば興味を引く花はあった。














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