TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 382

2022年06月05日 | エッセイ
 高等部の友人に片瀬から通ってきた奴がいた。学校の始業時間は8時だったので、片瀬から渋谷ある学校まで通うには何時に起き、何時に自宅を出ればいいのかと人ごとながら心配していた。私は30分か40分で行けたのに、遅刻しそうになったことは何回も何回もあった。だが、彼はただの一度も遅刻せず、私より早く教室に入っていた。

 彼とは2年と3年が同じクラスだった。私はそのまま同じ学校の大学に進んだが、彼は非常に難関であった商船大学(現東京海洋大学)を受験し、見事に合格した。商船大学の授業は私の不経済学科とは違ってかなり過酷だったようだ。基本となる帆船の実習では何日も帰れず、暴風雨の中でも実習は続いたと聞いた。卒業実習の外国航路では様々な訓練をしながら一カ月以上もかけてハワイまで行ったそうだ。そんなわけで高校時代と違い、進路が分かれてからはだんだんと疎遠になってしまった。然も、卒業後は彼の目標としていた一等航海士になった。外国航路の商船に乗れば何ヶ月も海の上だった。益々疎遠になってしまった。

 高校時代の夏休みに彼の家に誘われ、何泊かしたことがあった。ある朝、起きると家には誰もいなかった。かなり広いお宅だったのであちこち家の中、庭を探しても誰一人いなかった。大きな犬が私にすり寄って来ただけだった。今日は日曜日で、家族全員が教会に行ったのに気づいたのは空腹が限界に達した時だった。

 彼の家から近いところに境川が流れていた。ご存知のようにこの川は江ノ島で相模湾に注いでいる。友人の幼友達がボートを持っていたのでそれを借りて境川でのんびり釣りをした。私がその友人と過ごした最後のゆったりした時間であった。

 5月の第三週に、東久留米の竹林公園に行った。写真仲間を誘わないでよかったと感じた。東久留米駅からやった着いた公園は想像していたよりずっと小さく、上り下りの多い公園だった。竹の間を縫って歩けるのかと期待していたのだが、柵の向こうにある竹を眺めるだけだった。
 魔法瓶に入れたコーヒーを持ち、東久留米駅構内にある評判のおにぎり屋でおにぎりを買って行った。だが、撮影は直ぐに終り、おにぎりは帰宅してから食べた。期待通り、実に美味しいおにぎりだった。


 入り口にある非常な透明度のある湧水が真っ先に目に入った。













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