TDY、Temporary Duty。アメリカの軍隊用語で出張を意味する。世界の僻地の出張記録!TDYの次は日常の雑感

現役時代の出張記録。人との出会いと感動。TDY編を終え、写真を交えた日常の雑感を綴る。

折々の写真&雑感 430

2023年05月07日 | エッセイ
 料理を食べて「甘いねぇ」と云う人がいる。その料理が「甘い」と云うのであれば、料理人はそのような人には砂糖をぶっかけて出してやればいい。料理に対して甘いとか甘くないとかの問題ではないと思う。料理人が丹精込めた料理を甘い、甘くないと片付けられたのではたまったものではない。「甘い」とは美味しいを現す一種の方言ではないかと思うが、どうも理解出来ない。

 例のトンチキな友人が「店が忙しいとき、うちの母親はみそ汁に砂糖を入れていた」と云っていたことがあった。駅前に米屋と洋品店をやっていた。場所だけではなく、人柄がいい両親と店員たちで店は大繁盛だった。そのおかげで、友人はかなり裕福に暮らせていた。而し、三度の食事は近所の店から買ってきた出来合いの惣菜や砂糖入りのみそ汁だった。ごく少量の砂糖なら、みそ汁や料理は驚くほどにいい味になるそうだ。

 そのような食糧事情であったのに、友人は味覚音痴にならなかったどころか非常な美食家になった。彼はイタリアンレストランを開いたが、二年目の開店祝いを前に店は閉店してしまった。彼がオーナー・シェフではなかったことと、販売価格に対する原材料費の割合が常識を超えたものであったことが主な原因だった。原材料費の割合を落とせばよかったが、それでは料理全体の質が落ちると頑固に味を守った。採算を考えず、客目線での料理を提供していたのだ。青山にあったその店は非常に繁盛していたが、毎月の赤字を埋めるのに大変だったようだ。

 米屋と洋品店の店をたたみ、その跡地にビルを建て、その家賃だけで悠々と暮らせたのだが、多くの商売に手を出し、次々と失敗した。それで二人の奥さんは逃げ出し、三人目でやっと落ち着いた。私の家内は「あの人は偉いわ、潰れても、潰れても懲りずに次の仕事を立ち上げ、逃げられても、逃げられても次の奥さんを捜してくる」と云っていた。おかしな褒め方もあったものだ。

 このトンチキな友人は鬼籍に入ってしまったが、生前はよく二人であちこちのレストランに食事に行った。彼は私の何倍もの多くのレストランを知っていた。彼が、「あの店は旨いよ」と誘ってくれた店に外れはなかった。

 写真仲間の元看護婦さんから、神代植物公園のフジを撮りに行こうと誘われた。その日はフジだけではなく、ツツジが満開を迎えていたがバラは早すぎたようだった。だが、ヒスイカズラが花を咲かせ、ハンカチの木には数多くのハンカチがぶら下がっていた。
 花を撮る場合、100ミリのマクロレンズを装着していくが、この日はキャノンの5DIVにマクロ機能が付いた24-105ミリのレンズを付けて行った。そして、#05のブラックミストフィルターを使った。レンズのマクロ機能とフィルターとの相乗効果でマクロ並みのボケを得られた。花が続くが、その時の写真を掲載したい。
 この#05のブラックミスとフィルターは花を撮るのが目的で購入したのではなく、夜の街並みを撮るのにいいと考えて購入したものである。結果がかなり良かったと感じたので、それよりもボケの効果のある#1も購入したので、次回の撮影が楽しみだ。














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