■帰り道が普段とは異なった可能性事件当日の新たな目撃情報が警察に寄せられた。 21時30分頃で、場所はセンターから東約1kmの国道9号沿いにある神社付近。 近くの工事現場の警備員が、 平岡の服装と同じワンピース姿の女性が通りかかったのを覚えていたという。 この警備員は「国道を横断する人がいたら誘導するので気にかけていた。休憩 する約10分前で、一人歩きの女性だったので、よく覚えている」と話している。 これにより、 普段利用していたとみられるルートの防犯カメラに映っていなかった理由は 「 別の道を使ったから」という可能性が浮上。 神社より先の地点にいた警備員の同僚数人は、平岡に似た女性を目撃していなかった。 また、市内のタクシー会社にも、それらしき女性を乗せた記録はなかったという。 そして、 JR浜田駅から女子寮に向かう路線バスの最終(21時45分発)にも乗車した形跡はなかっ た。両県警は、この間に平岡が事件に巻き込まれた可能性もあるとみて調べている。 駅から寮までは約2.7kmあり、徒歩だと35分程度かかる。 また、 JRなどの公共交通機関を利用した形跡もなかった。 ■★★これまで捜査本部は交友関係者の事件当日以降の行動を広く確認し、 一時所在がつかめなかった先輩の男子学生など、 3人が捜査線に浮上。 凶器とみられる大型の鋭利な刃物を購入していないか、ホームセンターに購入履歴や防犯カメラの映像の提出を求めるなど水面下で3人の周辺を入念に調べ、事情聴取も行った。 だが、 その結果「事件との関連は薄い」と判断した。 平岡の携帯電話の通話記録にも不審者の影はなかった。 山の中の複数の地点で遺体が見つかっていることについて、 犯人は右ハンドルの車で林道を終点へ向かいながら所々で停車し、 切断した遺体を分散して捨てたとみられている。 警察は現場付近の道路のタイヤ痕を採取するなどし、 不審車両の割り出しを急いでいる。 浜田市の東隣にある島根・江津市の レンタカー店には捜査員が訪れ、常連以外の客が事件発生前後に 車を借りていないかなど、聞き込み捜査を行っている。