絵本に見る異性の生き方の感覚

数あるビアトリクス・ポター氏のおはなしの中で、個人的に最も好きなのが「こぶたのピグリン・ブランドのおはなし」です。

うさぎの絵について」でピーターラビットシリーズのうさぎを推しておきながら、一番好きなのは「こぶた」というのは矛盾のようですが致し方ありません(亥年生まれであるからということにしておきましょう)。

最後の絵でピグリン・ブランドとピグウィグがダンスをするというのが最高です。その前にピグウィグが踊っている絵があってこそという感じですが、白黒であるのに色彩豊かに見えてしまいます。

最近ビアトリクス・ポター氏の伝記映画「ミス・ポター」を観ました。

基本的にダンスというものに寒気を覚えるのを基本としているのですが、「タイタニック」以来にダンスシーンでグッときてしまいました。

こぶたのピグリン・ブランドのおはなし

こぶたのピグリン・ブランドのおはなし

こぶたのピグリン・ブランドのおはなし

そして、同時に「こぶたのピグリン・ブランドのおはなし」を思い出しました。

ビアトリクス・ポター氏の生き方というか、人生哲学とでも言うべきものが投影されているなぁというようなことを思いました。

一応伝記的なものはミス・ポターを観る前からある程度は知っていたのですが、今回改めて強く思ったと同時に「ダンス部分」により強い思いを感じてしまいました(ああいう出来事が実際にあったのか、脚色なのかは知りませんが、映画を観ながらピグリン・ブランドとピグウィグのダンスが同時再生されてしまいました)。

様々な作品を観ると鬱屈したものをどう解き放つかというような作家さん自体のアプローチが投影されているので面白かったりします。

ガブリエル・バンサン氏の「テディベアのおいしゃさん」や「ちっちゃなサンタさん」

そう思うと、ガブリエル・バンサン氏の「テディベアのおいしゃさん」や「ちっちゃなサンタさん」もその生き方が投影されているような気がします。

テディベアのおいしゃさん

テディベアのおいしゃさん

ちっちゃなサンタさん

ちっちゃなサンタさん

そうしたものにより強く反応してしまうのは、性別の異なる女性ならではの制限や鬱屈した精神の解き放ち方が、僕たち男性の持つものとは少し異なっているからであると思います。

困った時、縮こまった時にどうするか、というような姿勢が垣間見れた時、普段あまり頭に思い浮かべないような感覚を感じることができます。

雰囲気的に例えると、変なおじさんに出くわした時、男性と女性では緊張の感じが違いますし、体格の良い人とひょろひょろの人とではまた異なってきます。そうした時にどう切り抜けるかというところは、基本的には自分の体験が中心となりますし、自分の感覚で捉えてしまいます。

それを別の感覚で感じることができるというところが醍醐味です。

Category:miscellaneous notes 雑記

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