晴れの日も嵐もあって、たどり着く場所は。

今日は始業式。

親の立場としては
やっと始まった感ありますね

久しぶりのお弁当を作りました。

いつもより長かった冬休みから
日常に戻るには
時間がかかりそうです。

日常に戻りづらい原因がもう一つ。

毎年、
この時期に
地元でおこなわれている音楽祭は
私たち家族の恒例行事。

４日間連続コンサートのファイナルが
昨日。

音楽を堪能した後の余韻は半端なく。

最近のコンサートで
嬉しいのが
演奏中の咳込みがほとんどないこと。

以前は、咳があちらこちらから聞こえてきて
会場に響き渡ってるのが
当たり前の光景になっていたけれど。

５５０人の大ホールが満席なのに、
会場中シーンとしている。

ものすごく音楽に入り込めるし、
集中できる気持ちよさ。

マスクの保湿効果もあるけれど、

きっと
会場側も、
演奏者も、
聴衆も
コンサート開催が当たり前ではないということを
身に染みてわかったというのも
あるのでしょうね。

最終日の昨日は
ベートーヴェンの交響曲第６番『田園』。

何かを達観したかのような
のどかなメロディーからは、
第５番の『運命』との対比もあって
逆に
それほどの変容をもたらした
ベートーヴェン自身の人生の過酷さを感じさせられます。

第３楽章からの、
小休止なく最後まで一気に演奏される展開は
まさにドラマチック。

いつの間にか、次の楽章に変わってるんです。

　　第３楽章　田舎の人々の楽しい集い
　　第４楽章　雷雨、嵐
　　第５楽章　牧歌ー嵐の後の喜びと感謝の気持ち

こんなふうに、曲の調べは次々と変わっていきます。

楽しそうかと思えば、次には嵐がやってきて。

やがて嵐は去り
激しく響いていた分だけ、
その後のメロディーの美しさが心に染みわたる。

楽しい集いは
知らない間に嵐に変わっていて

嵐は
喜びと感謝に変わっていく。

“感謝”を音楽で表現できるなんて！
そして、それは伝わってくるんですよ。
ああ、感謝を表現している箇所はここだな、と。
自然と涙が出てきます。

嵐のど真ん中だと思っていたけれど、
まだまだ嵐は続くのかとあきらめていたけれど、

いつの間にか
喜びと感謝に変わっているー

いつも変化の中にいるー

人生そのものですね。