和歌山旅行 3日目 那智の滝から青い海へ - 2024.03.01 Fri
旅は3日目に入り、前半のハイライトとなる。今日は雨も上がり、絶好のドライブ日和となった。
新宮市のホテルを早朝に出発し、市内から仰ぎ見る権現山の中腹に鎮座する神倉神社を写真に収めておく。この神社、ゴトビキ岩という巨岩のご神体が有名だが、この神社に至るまでの階段が険しく、538段の階段を駆け上る元気もなく、おとなしく下界から望遠レンズで眺めるだけにした。テレビで見たが、毎年2月6日に行われる「御燈祭り」では、山頂の神社から松明を持った男たちが一気に石段を掛け降りるという勇壮な行事で有名だ。
今日の最初の目的地は熊野那智大社。新宮市内からわずか30分程度でに到着した。まだ朝早いので、人影もない。山の中なので、空気も清々しく、境内は朝日を浴びて気持ちが良い。
そして世界遺産として紹介されるときに必ず登場する那智の滝と三重塔の姿。絵になる場所だ。
133mの高さを誇る那智の滝。近くに寄れないので望遠で。
心地よい時間を境内で過ごした後、今度は海に向かって出発だ。
海岸線を快適にドライブしながらやって来たのは橋杭岩という奇岩の景勝地。
橋の橋脚のように一定間隔で大小の岩が並んでいる。ここで少しドローンの撮影。もっと高度を上げたかったが、風が強くてアラームが出たので、撮影はここまで。岩が一列に並んでいる様子が判る。
天気後良いので次々と移動する。
次は本州最南端にある潮岬にある灯台をめざす。
海の向こうに見えてきたのが、潮岬灯台だ。
近くにやって来たのでその雄姿を捉える。美しい灯台だ。
この灯台は明治初期に建設された8基の洋式灯台の一つで歴史的価値が高いAランクの保存灯台に指定されている。今となっては貴重な登れる灯台16基の一つだ。
せっかくの好天なのでもう少し周辺を見て回る。灯台から少し走ったところに「くしもと大橋」があり、そこから「紀伊大島」という島に渡れる。そこに「トルコ記念館」というのがあり、寄ってみた。
この記念館は、1890年にこの地の沖合いで起きたトルコ軍艦、エルトゥールル号の遭難沈没事故の犠牲者を悼み、設立された。ここにエルトゥールル号の模型や遺品、写真が展示され、当時の様子も解説されている。
来日した巡洋艦「エルトゥールル号」の乗員は3か月の日本滞在で歓迎された後、イスタンブールへの帰国に向けて、横須賀から神戸に向かうの途中に台風に遭遇、暴風と高波の被害にあい、岩礁に乗り上げて沈没した。その結果数百名の命が奪われることとなった。
この海の白く泡立つ岩礁部分が、当時の遭難場所である。
そして樫野崎灯台。事故当時には樫野崎灯台の明かりを頼りに灯台の官舎のドアをたたく血まみれの遭難者が現れ、宿直中の職員が気付いて急遽村を挙げての救援活動が開始されたそうだ。その結果69名の生存者が村の各地で保護された。その後69名の生存者は神戸に向かい病院での治療を受けるが、これが日本赤十字社の初めての国際救護活動となった。最終的には日本の戦艦によって、生存者を無事本国トルコに送り届けることとなり、日本とトルコとの深い友好関係が築かれることとなった。(以上、記念館の資料による。)
灯台の官舎にはガイドのおじさんが居て、英国人が灯台建設のために常駐していた頃の歴史や、施設概要を詳しく説明してくれた。
串本は素晴らしい絶景ポイントが多く、観光に相応しい町だ。この町で、近くロケットの打ち上げがあるため、交通規制がされるとの看板を町中でよく見かけた。(3月13日の打上は残念ながら失敗)
串本に別れを告げ、しばらくの間、海岸線に沿って青い海を見ながらひた走る。
たどり着いたのは千畳敷と呼ばれる白い岩盤だ。
ここら辺は南紀白浜の温泉地なので、せっかくだから有名な「崎の湯」に行く。雄大な太平洋が間近にせまる迫力満点、開放感たっぶりの温泉である。写真撮影禁止なので、「南紀白浜観光協会」掲載の写真をお借りする。
本日最後は白浜の海岸を湯上りに散歩する。綺麗な海だ。
本日のホテルは「東急ハーベスト南紀田辺」。想像以上に立派なホテルだった。一人で泊まるのはもったいない。
本日の走行距離は168.3km
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