山之介です。
ニュートリノを発見してノーベル賞を受賞された小柴教授がお亡くなりになりました。
94歳だったそうです。
小柴教授が「スーパーカミオカンデ」を作られて純水を張る前に施設の最下層への一般公開見学がありました。
自分は周囲の人に「この研究は凄い事になる、歴史に残るから一緒に見に行こう。」と誘いましたが、皆何故か興味がなく
『ふ~ん』
で終わる返事ばかり。
当時は今みたいにインターネットによる募集などなくて往復はがきによる申し込みのみ。
あの頃忙しくて毎日23~24時に帰る日々でその内申し込みを忘れてしまっていました。
ノーベル賞を受賞された時、「あーやっぱり一般公開の見学に行くべきだった。」と思いっきり後悔しました。
11月14日(土)、「富山県」は快晴の予報。これはもう山に行くしかないですね。
そこで選んだのが「富山県」と「岐阜県」の境にある「六谷山(ろくたんやま)」。
事前にネットで山行記録を探しましたがほとんど6月以降登られていない様子。
いや、登られているのかも知れませんがネットに山行記録を上げる人が居ないだけなのかも?
とにかく県境の山奥にあり、人も来ないとなればやはりクマが心配です。
心配ばかりしていては山登りは出来ないので一念発起、行ってみよう。
「国道41号線」を南下します。
あれは春先に登った「唐堀山」あたりかな。
「岐阜県」に入りました。目指す山はあの辺りか?
「神岡町 東茂住」の郵便局を過ぎてすぐ左折して林道に入ります。その前に右奥に見えている
「国交省 除雪ステーション」の横にある
公衆トイレで用を済ませておきます。和式ですが水洗トイレできれいです。
この先トイレはないので特に女性の方はここで済ませておいた方がいいでしょう。
林道に入るとすぐに「工事中」の看板がありますが、横が開いているのでそのまま突っ込みます。
しばらくは舗装路。
少し進むと「ノーベルの散歩道」と言う看板があります。ここはノーベル賞を受賞された教授らが歩かれたのでしょうか。
今日は小柴教授を偲んで登ります。
ちなみに「神岡町」から「富山市」へと続く「国道41号線」は、数々のノーベル賞受賞者を輩出した事から「ノーベル街道」と呼ばれています。
ここから悪路になります。
まだ標高が低いこの辺りはちょうど紅葉が見頃でした。
きれいな紅葉をご堪能下さい。
事前に悪路と言う事を調べていたので今日は”軽トラッコ”でやって来ています。
唯一の分岐点は左へ。
この先からとんでもない悪路になります。一見何ともないようですが水溜りの段差が30cm以上あります。
流行りのミニバンなどで来るとフロントバンパーが簡単に割れますね。
時速15kmで4駆を掛けて進みます。
標高を上げるともう枯れ木です。
今日は「富山県」は快晴の予報だったのにガスで真っ白になって来ました。やはりここは「富山県」ではないのか?
悪路を時速15kmで約40分走ると開けた場所に着きました。駐車スペースです。
ここが登山口。
予定では7時にスタートするつもりだったのに悪路走行で8:00スタートになりました。
今日も誰にも会わない気がします。
スタートしてすぐにお地蔵さま。今日の安全を祈願します。
噂通りのっけから急登です。
さらに傾斜がキツくなります。
コースタイムは1時間20分。山頂到着は9時30分頃かな?
「宿り木」かな?
この辺りにはドングリがたくさん転がっていました。 → クマが居付く条件ですね。
枯葉フカフカの登山道。
倒木が・・・。
この道は「中部電力」の反射板巡視路なのです。登山者の落書きで⑦と書かれています。この先カウントダウンされていくので山頂は①か⓪でしょうね。
巡視路は電力会社によってきれいに整備され、特有の黒のプラスチックの階段が付けられていました。
「あれが山頂かな?」 いやいや絶対違うでしょ。
想像していたのと全然違って登山道は明るく登りやすい。
気温は6℃前後。風が吹くと寒いです。
今日も安定の長靴登山。
1本だけクマの爪痕がありましたが、古いようなので春先かそれ以前のものでしょう。
心配は無さそうです。
この急登を登り切れば
ちょうど半分のここ。この先は傾斜がゆるくなりそうですね。
ガスの向こうに見えるあれが山頂か?
両側の笹薮が嫌だけど、傾斜はかなり緩くなって
ここからは尾根歩きです。
ガスの中に何となく
見えそうで見えない。
おっ、見えた。山頂。
この後、一気に青空が広がって来ました。
やっぱり山歩きはこうでなくっちゃね。
3差路。黄色線を進めば反射板まで行ってしまいます。赤線に進めば2m先が山頂です。
この看板を見逃してしまうと反射板まで行く事になります。やはり山頂は①でしたね。
8:50 「六谷山(1,398m)」山頂に到着です。
山頂までのログ。1時間20分どころか50分で着きました。
1等三角点がありました。
見晴らしは・・・何にも見えません。
すぐに下山します。
山頂から少し下ったところで正面のガスが20秒ほどだけ晴れて「薬師岳」が見えました。
左手には「剱岳」「大日岳」「立山」の稜線がキラキラ輝いていました。
ご褒美がもらえたのはこの20秒間だけでした。
あれは「笠ヶ岳」かな。その右は「乗鞍岳」です。
いずれにせよガスが掛かっていなければ「北アルプス」がかなり見渡せるようです。
右手13時の方向に見えているのは朝登って来た急登の尾根。
左後方には反射板がチラッと見えました。あそこまで行くのにこっちの尾根から登るんですね。
登りが急だった分、下りももちろん急です。
お地蔵さま直前で65歳のソロ男性が登って来ましたよ。
「おはようございます。今日は誰にも会わないと思っていましたよ。」
『私もです。初めて来たのですがクマが恐くて。』
「大丈夫でしたよ、クマの痕跡はありませんでしたね。」
この方は「富山県」の方でした。
お地蔵さまに無事下山を感謝して下りも50分で9:45無事下山です。
この車、数日前に届いたばかりの新車なんですって!
それをこんな荒れた林道に使うなんてもったいない!!
下山までのログと
「六谷山」のログ。
登山していたのはたったの1時間40分ですが、登山口まで2時間30分もかかりましたよ。
途中で朝露で長靴の中が濡れるたので調べたら、補修した箇所が剥がれていました。
これ以上補修しても無理ですね。帰ったらこの長靴は廃棄します。
朝、林道を上って来る時はガスで周囲は見えませんでしたが、帰りは稜線がきれいに見えました。
反射板まで見えます。
雪が積もれば稜線に沿って下の方から縦走出来るそうです。そこまでして登りたいとも思いませんが。
左右の端っこに反射板が見えます。反射板って幾つもあったのか。
あの1番高い反射板の右横が「六谷山」山頂ですね。
陽が当たると対岸の山は紅葉がきれいでした。
正に錦秋。
でも見た目ほどきれいに撮れなくてイマイチ。
ちなみにこれはスマホで撮影した写真。スマホの方がきれいに撮れるじゃんか。
林道も暖かい陽光に照らされてキラキラ輝いていました。
「六谷山」登頂で「富山100山」の66座目まで完了です。
山之介
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