山之介です。

 

 先週末の10月16日(土)~17日(日)は週間予報ですでに天気が崩れると分かっていたので諦めておりました。

 

 しかし、15日(金)の夕方の天気予報では『土曜日は1日曇りで夜から雨、ところにより夕方から雨。』に変わました。

 

 もう「北アルプス立山」周辺の山小屋は10日で小屋閉めしているので高い山には行けませんが、せっかくの曇り空、これは「富山100山」の続きをこなしておこうと決意。

 

 「有峰林道」は毎年10月末で閉鎖になるので、雨になる前に往復5時間未満で登れる「鉢伏山」に決定。

 

 「有峰」なら紅葉も始まっているかも?

 

 朝5時起きの少し遅めの出発。「有峰林道」って6時からしか開かないしね。

 

 天気予報では曇りって言ってたけど、これはそこそこ晴れも期待できるんじゃないの?

 

 「有峰林道 小川口線」ゲートに着いたのは6:30。

 

 おっちゃんが体操していますがこちらに気付くと両手で大きくバッテン。

 

 「つ、通行止め?」

 

 「おはようございます。鉢伏山に行きたいのですが・・・。」

 

 『あ~無理無理。土砂崩れで工事中だから。』

 

 「土砂崩れってすぐに復旧したんじゃないのですか?」

 

 『ああ、あれはもうひとつの林道の方ね。こっちは今年はもうダメ。』

 

 「ダメなのにゲートの当番ですか?」

 

 『電力会社の工事車両だけ通行するのでその見張り。』

 

 って、事でせっかく来たのにものの1分で終了~。

 

 どうりでヤマレコやヤマップを見ても今年の山行が1件もUPされていなかったわけだ。

 

 しかし、思い込みで事前調査を怠ったせいでこの有り様。

 

 ここに来るまでも道を間違えてあのダムの道を通って来たり。

 

 「さあて、この後どうしよう?とりあえずここのすぐ近くと言ったら大品山か大辻山。」

 

 「大品山」の途中にある観光名所の「百間滑」はまだ行った事が無いのでそちらに決定。

 

 すぐに移動です。

 

 駐車場に着いたのは7時。先行車は”0”って何故いつもひと気のない場所をこうも選んでしまうのか?

 

 7:10 スタートです。こっちの方へ行けばいいのかな?

 

 現在地は赤丸でこのあと「百間滑」、「龍神の滝」を見ながら「瀬戸蔵山」、「大品山」へと向かおうと思います。

 

 ゲレンデの中を進んで行きます。

 

 昔はもうちょっと右にあるゴンドラリフトで一気に上に行けたのですが、貧乏スキー場で修理費も無くてそれ以来、スキーシーズンも運行は中止。

 

 もう歩いて登るしかなくなりましたとさ。

 

 「太郎平小屋」の社長さん、この辺りのスキー観光の理事なんだからゴンドラ修理してよ。

 

 この先の「瀬戸蔵山」「大品山」「鍬崎山」はもう10年ほど前に登っているからあまり意欲も湧かない。

 

 「百間滑」だけ見て帰ろうかな?

 

 秋の代表草「チカラシバ」。

 

 「イヌタデ」

 

 「アキノキリンソウ」

 

 「ミゾソバ」

 

 などを見ながら歩きます。

 

 「ミゾソバ」の白花なんてのもありました。珍しー。

 

 「龍神の湧水」

 

 まっすぐ登ってすぐにありました。ちっちゃー。

 

 その後遊歩道になって「百間滑」までは500m。

 

 「さあ、ここからですな。」

 

 階段を上って上って行くと

 

 「滝と滑滝」の看板。

 

 ここは観光名所なのでおトイレもあります。

 

 すぐそこが「滑滝」です。

 

 「百間滑」までのログ。

 

 お恥ずかしながら「富山県」に住んでいて「百間滑」に来るのは初めて。

 

 TVとかでは何度も見ているんですけどねー。

 

 長靴で来ているのでじゃぶじゃぶ入って行きます。

 

 水量は少ないですがヌルヌルしています。上流に「百間」も続いているそうですが、「十間」ほどだけ沢登りしました。

 

 水の中を歩かなくてもそばにはちゃんと遊歩道があります。

 

 せっかくなのでひと口飲んでみましたが、それほどでも・・・。

 

 ここ、赤矢印のたった1歩が通行止めなんですよ。その為に階段を上って下りるなんて無駄な。

 

 もちろん、真っ直ぐ行きました。

 

 階段を上って行くと

 

 正面に看板があって

 

 左の方に「龍神の滝」がありました。もっと大きいのかと思っていました。

 

 ここから登山道です。

 

 この先で「タテヤマスギ」が出て来ます。

 

 『ぜひ、ご神木を見て行って下さい。』と書かれていたので案内に従うと、

 

 すぐ先に巨大な「タテヤマスギ」が。

 

 「松尾山の大杉」

 

 その先に看板があって

 

 これが「龍神のご神木」です。幹周り6.5mだったかな。

 

 曇り予報は外れて青空が広がって来ました。

 

 ここから「瀬戸蔵山」までは1kmほど、1時間くらいかな?

 

 と、安易に考えていたらここから続くや

 

 続く階段。

 

 あまりの辛さに看板で休憩。

 

 最初にも言いましたが昔は黒枠のゴンドラで一気に登れたんですよ。

 

 それが今は1時間ほどかかって現在地。

 

 腰掛けて休んでいたら上の方から声が。

 

 「あれ、他にも誰か居たんだ。」

 

 と待っていたら歩いて降りて来られたのはトレランのご夫婦。

 

 トレランの人ってずっと走っているもんだと思っていたけど歩く人もいるのね。

 

 気温は16℃ほどでちょうど良い。上着はすでに脱いでいます。

 

 気付けば杉林からブナ林に変わっていました。

 

 ここは標高1,000mほどなので紅葉にはまだ少し早いようです。

 

 去年の葉っぱかな。あちこちに溜まっていました。

 

 この先も地獄のような階段。先週の「雷鳥沢キャンプ場」からの登りを思い出すわ。

 

 しかし、何よこの階段。「大杉」からの1kmって階段だけかよ。

 

 でも本当に大変だったのはこの階段を設置した人達。

 

 その人たちの苦労を思って登りました。 

 

 「迷子のご夫婦さん」夏の暑い時によくこんな階段上って「鍬崎山」まで行かれたもんです。感心しますよ。

 

 反射板が見えて来ると

 

 すぐそこが山頂です。

 

 9:05 「瀬戸蔵山(1,320m)」山頂に到着。

 

 ここまで2時間掛かりました。

 

 山頂からの眺望は正面に「大日岳」。巨大な雲がかかっていました。

 

 その手前の壁は「称名滝」へ行く時のあの「悪城の壁」です。

 

 今日は「鉢伏山」でのお昼の為にこれだけ持って来ていました。

 

 取りあえずおにぎりとソーセージで朝ご飯です。

 

 風が意外と強くて休んでいるとすぐに体が冷えてしまったのですぐに出発。

 

 次の「大品山」はここより100m高いのに下りで始まるのは納得いかん!

 

 正面に見えて来たのは「鍬崎山」。

 

 今日は元々往復で4時間30分ほどの「鉢伏山」に登る予定だったので、「鍬崎山」に登るほどのモチベーションはありません。

 

 今日は「大品山」で終了だな。

 

 「タコさん杉」

 

 振り返ると車を停めたのは中央の町並みで、遠く左上の丸っこいのが「尖山」ですね。

 

 右手に見えたのは「有峰湖」と右上は本来登っていたはずの「鉢伏山」です。

 

 しかし、「有峰湖」から吹いて来る風が凄い。

 

 まだまだ下って

 

 最後にブナ林を登り返して

 

 9:45 「大品山(1,404m)」山頂に到着。

 

 「大品山」までのログ。

 

 「大品山」からの眺望も「大日岳」くらい。

 

 すぐ先には三角屋根のトイレもありました。

 

 トイレがあるくらいこの「瀬戸蔵山」「大品山」は人気の山なんですけどね。

 

 今日はあのトレランの2人以外見かけませんね。

 

 「鍬崎山」までのほぼ中間地点か。

 

 あの端正な三角形が「鍬崎山」。

 

 「佐々成正」の埋蔵金伝説があります。

 

 この先10分ほど行くと分岐点で右へ行けば「鍬崎山」。

 

 左に行けば「粟巣野スキー場」に下山出来ます。

 

 ここから「鍬崎山」までは優に3時間。「鍬崎山」への登りはここからが正念場です。

 

 今の時間は10時。今から登れば山頂到着は13時頃。

 

 お昼休憩を30分取って下山してここに戻って来るのが15:30くらい。

 

 ここから「粟巣野」までの下山だけでも2時間ほどかかるので、駐車場に着くのは17時~17時30分くらいでしょう。

 

 平野部では夜から雨ですが山沿いではもっと早い夕方かも知れません。

 

 今日は元々4時間30分ほどしか歩く予定はなかったので雨具と言えばナイロンヤッケの上下くらい。

 

 気温15℃で秋の雨に遭えばすぐに寒くなってしまいます。

 

 と言う事で、今日は「鍬崎山」は目指さずにここで「粟巣野」へ下山する事に。

 

 今日の出発があと1時間早い6時だったら挑戦していたでしょうね。

 

 「行けば帰りは雨に遭うし、行かなかったら家についても雨は降っていないんだろうな。」と考えなら下って行くと、この時間から登って来る登山者が。

 

 「こんにちわ、今から鍬崎山ですか。今日は夕方から雨かも?」

 

 『お昼過ぎに山頂に着くと思うので帰りに雨が降ってもポツポツくらいかなって。』

 

 と言って登って行かれました。

 

 「あ~、さっきの分岐であと10分ほど悩んでいたらこの人と一緒に行ったかも?」

 

 「すでにここまで下った以上もう登り返す気力も無し」と振り返って思う。

 

 「チリンチリン」と鈴を鳴らしながら下ると少し先で獣の気配。

 

 「カモシカ」ちゃんでした。

 

 「カモシカ」ってとっくに鈴の音に気付いているハズなのに、いつも『どんな奴が来るんだ?』って興味津々でこっちを見ていますよね。

 

 お互い見つめ合う事20秒。どっちが先に動くんだ?

 

 「カモシカ」ちゃんが『なんだおっさんか。』と言った感じで跳ねて消えました。

 

 さらにどんどん下って行くと今度は人の声。

 

 「あれ?さっきの人ですよね?何故また登る?」

 

 『もう少しでトレランの大会があるのでトレーニングです。県外から来ています。』

 

 って、たぶん「石川県」から来ているんでしょうね。しかし、2周目突入ってすごい。

 

 少しお話をしていると、トレランの大会ってマラソンと違って観客が居ないのでずっと自分との闘いなんだそうです。

 

 そんな時に応援されると俄然ヤル気が沸くんだって。

 

 そう言えば4年ほど前の「道宗道トレラン」で応援しに行った時、皆さん喜んでいましたっけ。

 

 人工物が見えたので「もう着いた」と思ったら貯水場でした。

 

 貯水場まで下って正面からみるとすごい構造でした。

 

 ちょうど今日歩いて来たコースはトレランの大会のコースにもなっています。

 

 「チャレさん」や「まにゃぴさん」ならちょうど良いコースかも?

 

 ここからスキー場まではまだまだありますが傾斜は緩やかで歩きやすい道でした。

 

 「鍬崎山」へ行かれる人は「粟巣野コース」から登った方が急登も少なく良いかも知れません。

 

 さっきの貯水場からの導水管に沿って下ります。

 

 ゲレンデまで戻って来たらリフトを整備されていました。

 

 このままゲレンデを下って行けそうだったので登山道を外れてスキー場内部へ。

 

 「あれ?この看板朝見たな。」

 

 右へ行けば「百間滑」、左へゲレンデの急登を登れば「粟巣野コース」のショートカットでした。

 

 2時間掛かると思っていた下山はここまで1時間10分。

 

 こんな事ならやっぱり「鍬崎山」まで行けば良かったのか?

 

 もう1度「百間滑」を見てから駐車場へ。

 

 11:20 無事下山すると6台ほど停まっていました。

 

 下山までのログと

 

 「瀬戸蔵山」「大品山」周回のログ。

 

 

 

 帰りに「雄山神社本宮」前を通過。

 

 「尖山」は今日も人気で10台ほど停まっていました。

 

 TVで天気予報を確認すると「立山町」で18時まで曇り。

 

 う~ん、こんな事なら「鍬崎山」まで行けたな。ま、仕方ない。

 

 「剱岳」には雲はかかっていませんでしたが、

 

 「毛勝三山」上空、いやたぶん「後ろ立山連峰」あたりには厚いレンズ雲がかかっていました。

 

 明日にかけて荒れそうです。

 

 スタンプカードを埋めたいので今回も「アルプスの湯(610円)」へ。

 

 お風呂から上がるとちょうど13時であのまま「鍬崎山」へ向かっていれば今頃山頂か。

 

 やっぱり「LAWSON」コーヒーが1番美味しいね。

 

 アイスコーヒー(100円)。ガムシロップは2個だけにしました。

 

 「富山市」方面はまだ青空。こりゃ夜まで降るわけないか。

 

 その後は「ゆで太郎」で盛りそば(360円)+クーポンでコロッケ。

 

 いつもは揚げ立てが出て来るはずなのにこの日はレンチンコロッケでした。

 

 

 

 家に着いたのは16時前で今日の衣類はすぐに洗濯機へ。

 

 今日のうちに乾いてくれんかね?

 

 結局18時頃まで雨は降りませんでしたとさ。

 

 

 

 山之介

 

 

 

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 本来今年の登山計画では先週から「新潟県境」沿いの「南保富士」「大地山」「負釣山」を登っているハズなのですが、8月の自粛から計画通りに行かなくなりました。

 

 今週末が晴れなら「寺地山」にでも行って来ようか。

 

 でももう雪かな?

 

 本日の「立山」。「室堂」は雪でした。