投票行った? | 国際連合(UN) 特殊諮問機関:世界連邦(WFM)本部執行理事/国際委員長, 国会委員会事務局次長, 青年会議(Youth-Forum)議長:谷本真邦

令和3年11月1日です。Halloweenの選挙がおわりました。投票行かれましたか?

 

選挙は民主主義を体現できる唯一と言っても良い手段です。

「世論」は、メディアの評論や、ネットの拡散などではく、選挙なのです。

 

現在の世界では、「(自由)民主主義」と「専制(絶対王政・独裁など)主義国」が対立軸になっています。「資本主義」と「共産主義」の対立軸がないように見える世界でも違う形で続いてしまいました。

 

私は、民主主義は大切だと思っています。もちろん以前にも書いたように民主主義にも弊害はたくさんあります。大衆迎合で無茶な公約によるポピュリズム・衆愚政治が起こるとか、多数(51%以上)をとったら少数(49%以下)を弾圧できるとかですね。

これから、もっと政治制度は精査していかなければならないとは思います。ですが今のところ民主主義は一番マシかと思っています。

 

ただいずれいせよ、人間は動物なので、自然に「ボス」は生まれると思っています(特に、狩猟採集のみで生きる動物ではなく、農耕が始まって、「社会」が成立すれば、一層必要になると思います)。

狩猟採集生物でも「縄張り」があったり、群れを作るタイプの猿などにはボスがいます。ボス、つまりこれは政治であり、これは生物としての本能なのです。

ただし、このボスを作るために、民意、つまり群れの構成員の意志が反映されるのは大切なことです。ボスに従属させられているだけでは幸福に生きていけないです。ただ、生物の本能では、ボスになるための方法は、喧嘩に勝つことです。つまり武力で制圧してボスになることですが、人間は火と道具を持つようになり、この喧嘩(戦争)が発展しすぎて、子供も含めて皆殺しをするようになってしまい、これは、やってはいけない政治手段になってしまいました。だから次に考えたのは世襲制ですが、これも結局は子孫が適正があるかどうかがわからないため、側近政治や寡頭制になって、権力がどこにあるかわからなくなってしまいました。それで、最終的に、みんなから平和裏に、入れ札で、ボスを選出するという考えが生まれたのですが、これはかなり良い方法ですね。

 

また「議会の議員が各地から選出されるという仕組み」も大切で、放置される地域がなく、このお陰で一部の地域で飢饉などが起こることはありません。

世界に、世界議会や、世界政府、世界裁判所などがないため、放置されて飢餓がまだ残っているのです。これは世界連邦の私の思想の根幹でもあります。

 

さて話題の本筋の今回の選挙ですが、我が世界連邦日本国会委員会の会長は、自治体首長・参議院議員を合わせると50年の政治歴があります。これは現在は野党の小沢一郎先生に継ぐ日本二番目、自民党では最長老です。年功序列の自民党にあって、党最大派閥筆頭の最高顧問、党総裁直轄特別機関で、部会の上にある外交調査会会長、与党税制調査会副会長、という重鎮です。そのため伝統ある世界連邦日本国会委員会会長をお引き受けしていただいております。私は年齢差別や働ける人は働いて欲しいという生涯現役主義者のため、かねてから反対している定年制のため、比例復活ができないという危機的状況の中、元々社会党が強い地元のなかで、相手候補の親分で社会党重鎮が亡くなり「弔い合戦」の様相を呈するなど、党の調査で少し前の圧勝ラインからBマイナスというギリギリラインになって接戦になりましたが、しっかり勝たれたのは、さすがです。本当に嬉しいことでした。外交・安全保障は、地元支援者には「直接的には」受けないことかもしれません。しかし実力のおありになる先生が活躍していただけることは、国や世界のために、ひいては地元の方にも、幸福なことだと思います。

 

総理経験者などは無難に当選しましたし、

かなり長く幹事長をされたので色々言う人もおられますが(本来はとても良い人です)前幹事長の二階先生も、当然当選されました。

少々いろいろあった山口県の林先生も予想通り圧勝されました。林先生とは国際連帯税議連でも、ご一緒しましたが、今後、出世される可能性が高い先生です。

 

世界連邦日本国会委員会事務総長も、閣僚を歴任された立民党の大物(最高顧問)ですが、この方もちゃんと議席を守られました。ありがたいことです。

 

今回の選挙は自民党の圧勝と言っても良いと思います。前回は野党の分裂などで大勝しており、解散時276席もあったので、233席の過半数を目標にし、30∼40議席落とすのではと言われていましたが、20席代程度の減なら勝利、40席以上落としたら執行部は責任を問われるだろうと言われていました。結果的には261席の絶対安全多数を取ったというのは、静かな圧勝でしょう。これは野党共闘という強大な相手の中、選挙区候補者選びがあったからでしょう。

 

ただ、世連でお世話になった重鎮では、世界連邦日本国会委員会では総理や参院議長とともに顧問に就任していただいている大島理森衆議院議長をはじめ、そのほか伊吹文明元衆院議長、井上義久元公明党副代表、塩崎恭久元厚労大臣など、有力議員が次々と引退されました。

そんななか、せっかく出馬された野田毅先生が、落選されたのが残念です(この方は伊吹先生同様、大蔵官僚出身で、40数年国会で活躍され、私が深くお世話になった与党税調でも活躍された長老の先生です)。

 

幹事長も経験され派閥の領袖でもある石原伸晃先生も落選されました。私の身内も関係していた先生ですし、個人的には石原軍団のファンでしたので鉄の結束の軍団の解散とともに、落選されたのは残念です。昔事務所でご挨拶したとき、金宇さんという「黒部の太陽」を撮ったキャメラマン(カメラではなくキャメラといわなければなりません)の偉い人がベテランとして悠然とされていたり、岩崎さん(石原プロで裕次郎さんがご存命の頃から既にいらした方)が厳しく仕切っておられた頃が懐かしいです。選挙区は、住宅街なので、リベラル支持が多いのですがそれだけではなく、大新宗教の本部や多くの寺社仏閣も多いのに、「宗教にはコロナ持続化給付金を出さない」と言い出され(陰謀的に党総務会で言わされるるようにされたのかも知れませんが、、、。政教分離の原則や、宗教法人の免税特権もありますが、今では税務当局も宗教法人の事業活動にとても厳しく、ある意味では納税をしている普通の法人です。そういう理論で言えば、他の法人同様給付金は貰えるはずです)、結局この問題は解決しましたが、これは寺社仏閣の票田に響くミスでしょう。

 

ただ、実はこれらの先生の苦戦は、調査からは予想されていたことでした。マスコミの予想ははずれたと言われてますが、党がやっているような電話回しのような調査では結構はずしてません。一部のメディアではネットを導入したようですが、これは予想を外しますね。しかも出口指差し調査で、言わない人も増えてきています。

 

これらの先生とともに、今回は甘利自民党幹事長が、小選挙区で負けたことが、メディアではフューチャーされてますが、この方は以前から選挙区で負けた経験もあり、ある人が怪文書を流しまくったりもしていて、総裁選で県連に良く思われなかったとか、落選運動をされた方もいて、いろいろと苦戦をされました。ただ比例復活されているわけで、落選した(比例議席を1つ奪ったものの、議席を失った)というわけではなく、本来は幹事長として、党を勝たせたので功労者です。小選挙区でもそんなに差をつけられて負けたわけではありませんので、辞めるほどの責任はないと個人的には思います。でもズルズルいると問題が長引くので、勝った選挙に水をさしてしまうので、こちらも残念です。

「永田町の大物であっても、仕事ができる人も、実は良い人でも、一般の人気や、地元で強いとは限らない」という典型の先生です。

 

こうして世界連邦日本国会委員会メンバーの先生方の中には、ご勇退された方、残念ながら落選された方が、複数いらっしゃるので、また新たな先生方をご紹介していただき参加していただかないといけません。最近は小選挙区制や風が吹いたり、選挙で国会議員の先生の入れ替わりが多いので、困ったことです。

 

幹事長後任は、茂木先生になりそうですが、この方はビジネス界・コンサル出身でありますが、非常に事務方的な仕事の出来る人です。選挙対策についても経験があり、来年参院選のことまで考えると、適任ではあります。

 

来年の参議院選挙は本当に重要です。ここで票がどう動くかで、国政が左右されます。現政権の基盤が強くなるかどうかがきまります。あまり詳しくは述べませんが、日銀人事も関わってくるので、日本経済の動向が動くでしょう。

 

茂木先生にちなんで、また余談ですが、私が少年時代、今ほど「ハーバードのプロスクール」や「戦略コンサル」が、まだ、はやっていないときに、それをしていた方です。まだ、このころは、(もちろん例外はありましたが)何といっても東大がエリート、ハーバードやオックス・ブリッジなどの留学をするということもありましたが、これは学者のすることでしたので、大学院ではアカデミアから見て、MBAなどのようなケースメソッドを使ったプロスクールは少し下に見られ、コンサルや投資銀行家などは、日本向きではない、と言われていた時代でした。

 

ちょうど私が子供のころ、一般的な日本社会では、官僚が一番で、その次に学者・医師・弁護士・会計士などの専門家、その次に一流企業社員が、良いとされていました(芸能人やスポーツ選手のような特殊なスターは例外ですが、、、)。官僚でも、外務省を除いて、在外研修として外国大学院に留学するのは、まだ一部でしたし、バブルがきて以降は大学院プロスクールで在外研修が流行りはじめましたが、実際の勉強はハードなものの、会社側からは「箔をつける」「一時のレジャー」で、帰ってきたら「その学んだ知識を活かせろ」というより、「良い思いをしたのだから次は現場でベタにがんばれ!」みたいな時代でした。

 

私は少年時代は、好奇心旺盛であらゆることに興味をもちました。そのなかで哲学、宗教、物理・化学の他、歴史も好きでしたが、歴史上の人物はもちろん、現代人にも関心があり、多くの人の人生に関心がありました。指導者層だけではなく、一般の人でも、みんな結構波乱の人生なので面白いのです、

だからTVは洋楽ライブ・スポーツ・映画以外、ほとんど見ないのですが、実は「徹子の部屋」が大好きです。人生経験豊富なゲストのお話を徹子さんが面白く引き出されて楽しいです。また同じ感覚で、老人ホームの傾聴ボランティアも、とても楽しいです。大手の高級介護付き住宅会社と関係しているので、著名な方もいらっしゃいますが、社協系や災害仮設などは普通の方です。でも普通の方でも、とても楽しいです。

これは時代背景を知らないとつまらんのですが、時代背景を知ると、本当に面白いのです。

子供たちと遊ぶのも楽しいですが、人生の大先輩に失礼ですが高齢者と交流するのは、別の意味で楽しいです。

高齢者の「昔話」や「自慢話」は嫌い、という若い人も多いそうですが、なぜか私はとても好きでした。

少々「盛られる」人もいますが、嘘は前後関係を聞くと、辻褄があわないので、すぐにわかりますので、やめた方が良いとは思いますが、それはそれで、ご愛敬です。

 

その関心を持った一人に、(エリートですから普通の人ではないですが)ルイスガースナー氏という、有名な経営者がいました。氏は、ハーバードのMBAから、マッキンゼーに入り、その後顧客であったアメックスの経営に関与して自分が経営者になり、その後ナビスコ経営者(そのころに存在を知ったのですが)、さらにIBMの経営者として復活させて、カーライルという国際的投資会社の会長になられた「経営のプロ」です。

日本では三井の社長は三井だけ、三菱の社長は三菱だけという、終身雇用だったので、経営者でも〇社の社長というのが一般的で、社長の専門家としていろいろな会社を渡るという、こういう生き方もあるのだなぁと、興味を持ちました。

また、起業家にしても、政治家にしても、アーティストにしても、日本の常識は世界では違うのだなと思いました。

もちろんアメリカでもジャックウェルチ氏のようなGEにずっと務めて出世し経営者になってからGEの立て直しに成功したというような日本的な方もいましたが。

 

後にジュリアナ(英国企業のフランチャイズのオオバコ=当社は商社の事業でしたが個人でされることになりました)やベルファーレ(エイベックス系のオオバコ)というディスコ経営から、モデル事務所経営を経て、別の軽作業請け負い会社を企画して抜けたられた方が設立した会社の株を買ってグッドウィルグループを成長させた折口さんという方が「経営のプロ」を自称されて、この言葉を広められました。

ただ、この方は、防衛大で学び、商社から独立し、失敗しても、再チャレンジされ、資本主義制度を活かせて株売買で成功される姿は、経営のプロというよりも、堤康次郎さんや今で言えばイーロンマスクのような、資本主義のベンチャー連続起業家の先駆けのような方だなぁと思っておりました。そのため、私的には、経営のプロというと、どちらかというと折口さんタイプよりも、雇われで会社の経営者を渡り歩くガースナーのようなイメージでした。

 

まぁ、そんなこんなで、こどものころから、戦略コンサルタントの存在には興味を持っておりました。そのずっと後に、大前研一さんが、「平成維新の会」を立ち上げられて、戦略コンサルの存在が有名になりましたが(平成維新の会は、細川総理の日本新党ほど成功はしませんでしたが)、この方は早稲田卒、東工大院・修士、MIT院・博士を経て日立から、マッキンゼーに入られ、コンサルタントで出世された、当時としては国際的エリートキャリアで、のちにスタンフォードなどで教え、自身のネット大学を作られたりされていまでも活躍されています。

ただ、その前から堀紘一さんという方がいます。私が起業家時代に。所属して、ファーストテノールを担当していた、音楽家の三枝成彰先生主宰「六本木合唱団」という、プロの著名な音楽家と、政財界の人が一緒に、著名な世界のコンサートホールでクラッシックのコーラスをしたり東京マラソンで君が代を合唱したりするという楽しいサークルがあって、ここでご一緒した方です。この方は、中曽根大勲位と近い、駐伊大使の父を持ち、東大卒後、新聞(読売)、商社(三菱商事)勤務から、ハーバード院でMBAを経て、ボストンコンサルティングで活躍されのちにベンチャーキャピタル・インキュベーターとなられました(岸田さんが総裁になられた時に、秘書官に経産事務次官クラスがなると書きましたが、実際に嶋田さんという経産事務次官から、この堀さんが創業されたドリームインキュベーターという会社に入っておられた方が、総理秘書官として官邸入りされました)。

この方や、デジタル監の石倉洋子さんなどもそうですが、これらの方が「今はやりのビジネスエリートのキャリア」の元祖的存在の方です。

今は、こういうキャリアの人が、増えてメジャーになったので、外資系のコンサルや機関投資家は、エリートサラリーマンの典型化してきましたね。

 

そして、肝心の茂木先生なんですが、ちょうど堀さんから十年ほど後輩で、東大卒後、商社(丸紅)、新聞(読売)、ハーバード院(こちらはケネディースクール)を経て、マッキンゼーでコンサルタントで活躍され、これは堀さんとそっくりのキャリアだなぁと思いました。ケネディースクールなので公共政策に関心があるのかなぁとは思っていましたが、茂木先生はマッキンゼーの先輩の大前さんの平成維新の会の事務局長になられ、政治家になられました。茂木先生は、あの人は優しいという人と、不愛想な(こわい)人だという両方の評判がある方ですが、写真的暗記力があり、ふりつけた文書を一瞬で覚えるという特技があります。

 

いわゆる官僚出身・大実業家出身・議員秘書出身・地方議員から、二世の世襲議員が大流行りの時代でしたし、まれに松下政経塾出身者、言論人なども出てたりもしていましたが、一部では旬をすぎた(失礼!)芸能人・スポーツマンなども政界に出る時代で、「政治家になってもおいしくない」という風潮があるなか、(私も世界連邦主義者の学生起業家でしたが、この雰囲気が影響して、国会議員を目指すキャリアを歩む気がなくなったということもあります)、「こういう方も、政治家になるんだ、、、これは良い!!」と、少年ながら思った人でした。

とんとんと出世、選対や党政調会長などや経済閣僚も複数経験、今や経政会の流れを組む平成研という派閥を率い、外務大臣に就任されるなど、大物議員になられました。

 

ただ個人的な話として自分の会社でも、外資系の戦略コンサルタント(戦コン)を使ったことはあるのですが、億単位のお金がかかりました。相当な分析資料をいただきましたが、売上や資本増強には効果はなかったので、余裕のある大手企業が勉強のために使うのは良いと思いますが、ベンチャーには、戦コンは身の丈に合ってなく、国際(渉外)弁護士や、ITコンサルの方は、実務的で良かったです。それでもコストは結構かかりましたが、、、。彼らは「経営を上向ける」よりも、経営の教師として「お金を取るプロ」として、本当に一流です。

・・・結局自分で勉強して、率先垂範して、やることにしました。

 

しかも、起業家で、上手くいったものもありましたが、少し失敗もしたので、その会社を大手に売却してから、国際的なお金をテクニカルに活用して、会社売買を本職にしてからは、前に出なくなりました。私は根は、資本主義者ではなく、どちらかというと社会主義者に近いのですが、当時(今も)の世界の経済を動かしていたのは資本主義なので、まずは資本家になるのが王道だと思い、連続的に起業に投資をして、会社売買をするようになったのです。

会社は「将来利益」も価格に出来るので一番儲かる「商品」です。また買収は長年の経験が詰まっていて多くの人々の人生をかけた結晶を買うことと同じなので、表現は悪いですが「時間と、思い」を買ったと思えば、大金を払っても十分価値があります。

ただ、原資は、貯金をしてからでは、人生が終わってしまうので、やはり他人のお金でやらねばいけません。逆にいえば、これが株式会社の原点です。そのため、自分はあまりお金を取らないようにしました。それで仕事ばかりして、組織の財産に囲まれてくらしています。

 

たまに「自分で稼いだ金をどうしようが勝手だ」という人がいますが、それは間違っていて、稼げたのは、努力などは当然の話で、それ以外に、たまたまそのステージに乗れたという「運」が最も大きいし、なんといっても多くの人々の支え、先人が築いたインフラがあって、初めて稼げるのですから、そこは謙虚にならねばなりません。

 

ただ、今は世界連邦運動家になったので、自分個人のお金は儲けていないです。自分はそれでよくても、問題は世界社会のために「年中無休無給で働く」という状況になってしまったので、親族には良い思いをさせれてないので、叱られてます。

それから自分の後輩の会社が、一部は幸いうまくいっておりますが、一部はうまくいかなくなっているので、株主であり創業者である私が責任を取るべき、という人もいます。

それに「プロ」として、ちゃんと自分を高く売りなさいと言う諸先生方もいます。それも一理あります。

 

お金を稼ぐという事自体は、お金は経済の血液ですから、私は悪いと思いません。むしろ質素が生む「貧困」は悪です。

また私は自分でも商才があると思っていて、実際必要な時は、もちろん合法取引に限定しても「〇〇という報酬をいただくのが条件です」と言えばいいだけなので、そんなに難しいことではないのですが、社会運動家は、なんとなくそれが言いにくいという潜在意識があり、これを直さないといけないですね。

 

起業家時代の方が、会社(株主=実際は自分が大株主なので自分)の利益のためにやってると堂々と言えたので、お金を儲け、贅沢もしましたが、金融(金融は凄い儲けている人がいますが批判の対象ですね)や、社会運動家では公的な理念なので、お金儲けが、よいこととされていません。しかもMDGs、SDGsの時代になってからは、「お金持ち」というのは流行らないですしね。

そのあたりで、「質素」から、「富裕」に、いつかシフトチェンジするかどうかを、悩んでます。

 

 

さて、今回の選挙では、立民と共産が野党共闘したことが、マイナスになったといわれますが、そうではないと思います。やはり一騎打ちになったのは、小選挙区では有利に働いたのではないかと思います。実際、自民党は接戦になって負けた人も出たわけですから。

 

ただ立民と共産の共闘というのは、思想的には、やはり問題はあると言わざるを得ないかと思います。閣外協力というのは、民主主義・議院内閣制の理念に反する、ある種のディープステート思想と思われかねません。そこに比例の少々減った理由があったのだと思います。まぁ議席が減ったので、いろいろな意見のある立民党では枝野代表は辞任せざるをえないでしょう。ちなみに小話では枝野代表はヘビースモーカーで国会外での会合の時には、念のため喫煙所の同線確認を警察としないといけないですね。

 

小選挙区は中選挙区に比べ、死に票が増えたり、一位が議席をとるので風が吹けば大きく議席がブレるので、なかなか難しい制度です。メリットは「選挙に金がかからない」というのと、「二大政党制にして政権選択を国民が出来ること」なのですが(実際に権力の絶頂にあった小沢一郎先生がいろいろな政党を連立させて成功させました)。ちなみに落ちた人が比例復活するのはどうなの?という意見がいますが、これだと単に凄い少数でも1位だけが議席をとれるので、2位でもまぁまぁ票を取れた人も議席を与えないと「死に票」が増えます。だからこの制度は小選挙区制にはあった方が良いのです。比例の制度自体の問題は別にあるとは思いますが(昔ブログに書きました)。

 

ただ共産主義の日本共産党さんだけは、天皇制度で資本主義の日本とは根本的に思想が違うので、これは混ぜられないのです。比例で立憲の議席が減ったのはやはりこれだと思います。

そもそも共産主義とは、「資本主義が成熟して、社会主義を経て、共産主義を目指す」ものなので、いきなり共産主義になるわけではわりません。共産主義というのは、段階があるのです。第一段階、第二段階、、、と。ソ連も中共も共産主義国家を実現できていません。その過程で名前こそ同志、書記長などにしてますが、事実上、絶対王政国家や全体主義独裁国家でした。

日本共産党も、現実路線に寄せてはいても、段階を経て「共産主義を目指す」ということは変わらないので、この最終段階は、今の日本の体制の考え方とは違うわけです。

もちろん、時代とともに、共産主義の定義やあり方も、いろいろあるし、変わりもします。だから良い、悪いは別です。

そのため「思想の存在」を否定しているわけではありません。しかも共産主義は「平等なパラダイスを作ろう」という思想なわけですから、理想的ともいえます。資本主義が成熟して、、、ということですから、「終わった思想」ではなく、「これからの世界思想」なのかも知れません。

ただ「今の日本」の政体と、「これまでの共産主義を目指した国」の実績が違うだけです。

 

そのため日本共産党は、その名と、完全に解散して新党を作られるならば別ですが、日本共産党は、あくまでも共産主義の共産党なので、中道の今の政党と相容れるのは厳しいのではないでしょうか。

私は、武力が大きくなりすぎた現代では当然暴力革命はダメだと思いますが、、、それはそれとして、「理想」は貫いていただいて、そういう時代がくるかもしれません。それまでは、おもねないでいいただきたいくらいです。

 

維新は伸びました。自民党も立民党も、人もふくめて、源流は古い歴史がある政党ですが、維新は新人も多く「新党」に近いです。大阪発なので、特に大阪の反自民の保守層を大きくからめとった感じですね。連邦国家でもないのに、こういう地方政党が、のびてきたのは、凄いなぁと思います。しかも橋下さん以降、吉村さんなど、顔を作るのもうまい。政策がうまくいかなくても、それを補って余りあるくらい、メディアへの対抗策も、喧嘩も、とても上手なので、やり方次第では、国政でも、とても伸びるかもしれません。

ただ、ネックは自民党と違い権力に対する執着が弱いことかと思います。「与党に是々非々」と、政党の本来目的である、自分自身で「政権を獲得する」ということが、大阪以外では見えないので、地方政党というイメージがぬぐえない原因ですね。

これから国対の野党連合から出た国民民主らと、キャスティングボートを握るようになるのかは、見ものです。

 

でも、政治全体は、我々のような少し関与しているものは別として、ネット検索などを見ていると、衆議院解散時も、サッカーワールドカップだとか、最近だと小室さん夫妻のことだとか、他の話題が多く、やはり関心は薄いのだなぁと思います。もちろん国家が安定しているから(官僚への信頼??)、任せておけばいいという面があるのかも知れません。

 

古代から、王政が僭主政に、貴族政が寡頭政に、民主政に衆愚政になるということを言った人もいましたが、民主主義はチャーチルのいうように「マシ」ではありますが、「最良ではない」です。衆愚だけでなく、多数派絶対(多数派が少数派を弾圧できる)、いろんな意見があってすぐに決められないなど、問題がいろいろあります。

でも、国民の意志を反映させなければ、国民の生活はよくならないので、理想的な「哲人王」がいない以上、民主主義は大切な制度です。だから投票率は上げたいとは思います。

ただし、「なんでもいいから投票所へ」というのにはちょっと、、、と思うところもあって、これらの危険があることは忘れず、主権者として、ちゃんと考えて、投票しなくてはいけないです。

 

最後に、世界連邦運動家として、、、。やはり世界議会が欲しいです。そうすると世界中に光があたります。もし国会がなければ、為政者は困窮する地方があっても、放置しても、構わないっちゃぁ、構わないのです。

国際連合は、あくまでも主権が加盟国なので、全然違います。だから今困窮する国があっても放置しても構わないのです。

 

このところ、選挙があったので、日本の政治や社会のことを書いていましたが、私は「郷土愛」という意味で(つまり、日本という、比較的良い国に生まれ、守られながら、育ってきたので、、、)愛国者ではありますが、日本の政治に取り組んでいる政治運動家ではありません。

私は世界に関心があります。だから脱藩浪人の志士になったつもりでいます。

また、世界を良くすることは、まわりまわって日本も良くなることだと信じていますしね。

 

ただ、もちろん物騒な話をしても仕方ないです。明治維新の時代や、かつての世界大戦、各国の革命・クーデター・国家独立紛争などの季節と違い、もう暴力や大規模デモでは、犠牲が出るだけで、ちっとも世界は変わりません。むしろ、そういう暴力が一部の国では、まだやっているので、世界から、なくしていかねばならないです。

喧嘩や騒動が大好物な私でさえ、意味がないうえに、関係ない人が犠牲になるような、暴力や政治は全く嫌いです。

暴力的な行動は、国家の持つ軍事力が強大なのと、監視社会なので、簡単に、拘束されるか、命を取られて、終わりです。

世界に関心があっても、今は「国家主権」なので、便宜上、現在ある枠組みで、自国(日本人なら日本)の法のもとで、合法的に仕事をしないと、何もできません。

だから、自由な身分でいながら、トラックⅡの「外交」の範囲で、勉強したり、起業したり、ロビー活動をしているわけです。

例えば、国際条約の刑事責任を含む国際司法裁判所や国際刑事裁判所の権限強化や、国際連帯税を導入して財源確保をしたり、国際連合を強化するなど、機能的な方法を模索するしかありません。

これらの運動は、夢物語のようで、あまり実効性が乏しく効果的ではありませんが、「機が塾するのを待つ」しかなく、その間は、これしかありません。

坂本龍馬も、大政奉還・無血開城からの国家統一・議会制民主主義を実現させるに至るまでには「腫物は、ふくらむのを待たなければ、針をさして、膿も出すことはできない」という言葉を残しております。時期を待たなければ世界の問題は解決しないということです。しかし龍馬の死後、廃藩置県・憲法制定などを経て、これらは実現しました。

夢は、「現実的でない、意味はないから、考えない」のではなく、持ち続ける、機が熟するのを待つことも大事です。

 

でも、もしいつか「世界国」の世界民の代表たる「世界立法府」や、そこから作られた「世界政府」が建設できれば、(世界の隅々からも議員がでてきますから)世界中放置できなくなるというわけです。こういう日を夢見て、活動をしていきます。

 

 

世界連邦

谷本真邦