昨日のニュースで、「コロナ対策で使用禁止になっていた、トイレのハンドドライヤーが、感染には影響しないという調査結果が出て、濡れ衣を晴らせた」なんてのをやってました。
これで思い出したことがあります。
昔、某写真業者の契約カメラマンだった際に、横浜の某高級ホテルに派遣されて、そのホテルの中の「従業員用トイレ」に入った際に経験したことです。
今の「コロナ状況下」に参考になるかもしれないことなので、思い出しながら記述します。
そこのトイレは、出入り口が自動ドアになっていました。
これ、すごいことで、びっくりしました。でも、「手を触れずにドアを開けられる」というのは衛生的に優れています。
そして、内部には普通に便器があります。小用を済ませ、トイレ内にある洗面所で手を洗おうとしましたが、ここが特殊でした。
壁にいろいろと説明が書かれていましたが、よく読む気にもならなかったので、読まずにいたら、大変でした。
ここのトイレ、さきほど書いた「自動ドア」なんですが、これが特殊な構造になっており、内側からは簡単に開かないのです。
そう、「ある手続き」を取らないと、ドアが開かず、外に出られないのです。閉じ込められるのです。
この時に、トイレ内に、別のスタッフでもいれば、その人のやることを真似すれば良かったのですが、誰もいなかったので、「どうすればいいんだ?」と焦りました。
その「手続き」なんですが・・・・
きちんと手洗いをしないといけないのです。
全部自動でやってくれるのですが、まずは、「水道水」が出てくる場所に手をかざして、手を軽く濡らします。次に、「石鹸水」が出てくる場所に手をかざして、手にソープをつけます。それでよく泡立てて、手をきれいに洗浄します。次に、場所を変えて、そこに手をかざすと、今度はまた水道水が出てきます。ここで、石鹸成分を落とし、きれいに手を洗います。
次に、また場所を変えると、そこは乾燥コーナーであり、ハンドドライヤーが自動的に作動します
私は、ハンカチを持っていたので、それで拭けばいいと考え、ドライヤーは使用しませんでした。そうしたら、ドアが開かないのです。これは焦ります。
「もうすぐ挙式の撮影が開始になる」という、急いで状態で、小用をしようと入ったトイレです。のんびりしていられません。
そこで、壁に書かれた「使用マニュアル」をよく読みました。
ソープを使って手をよく洗い、水でそれを流して、乾燥をちゃんとする、その一連の作業をきちんと行なって初めて、「自動ドアが開く」という構造だったのです。
それも、時間を計測されているようで、さささっっと、手早くやるようではだめなようです。念入りに時間をかけて手を洗わないとドアは開きません。
こんな仕組みのトイレ、初めて入りましたから、この時はほんと驚きました。
なお、あとでわかったのは、このホテル内の従業員用のトイレがすべてこういう構造ではなくて、「厨房」関係の調理に携わるスタッフが多く利用するトイレだけ、こういう特殊な構造になっていたようです。
今は、「式場専属のカメラマン」ではないため、「従業員用のトイレ」を使用することはなくなって、こういう経験をすることはなくなりましたが、この時の強烈な体験を、今回のニュースで思い出した次第です。
でも、コロナ時代、こういうシステムはいいかもしれません。