東京の「中野区立歴史民俗資料館」で開催中の「東中野の日本閣 婚礼場100年」という企画展を見てきました。
 
日本閣さんは超有名な結婚式場ですが、東中野の本店には行ったことはなく、電車から見ていただけです。
ただし、支店である「八王子御殿山の日本閣」は、専属業者のカメラマン(下請けの下請けの下請けの会社のスタッフだっため、扱いは最悪でした。控室もなく、機材の点検作業も、非常階段の踊り場でやってましたし、送迎バスも乗せてもらえないことが多々ありました)として、何十回も行きましたし、南柏の日本閣も、独立後に2回ほど行ってます。
そういう事情で、いわば「関係者」なので、その視点で見てきましたが、すごく良かったです。
 
小さな資料館の「無料」の企画展ということで、正直「たいしたことないだろ」と予想してましたが、いやいや、なかなか立派な資料を多数揃えた展示でした。学芸員の人が頑張ったと思います。
 
 
 
 
 
 
 
「線路沿いの立地で電車の音で婚礼の雰囲気が壊れるため、滝を作って、その音で電車の音をごまかした」とか
「土木工事は社長自らが重機を操縦して工事した」とか
「食器は自前の工場で作っていた」とか
「昔は、鯉の養殖場をしていて、鯉から恋に商売替えした」とか
「結婚式場は夏場暇になるので、閑散期の収益源のためにプールを作った」とか
「南柏店は本当は流山市なんだけど、婚礼で”流れる”は縁起が悪いから、柏市長に了承を得て、南柏店を名乗らせてもらった」
「配膳人の人材確保の方法」
とか、いろいろな裏話も紹介してて、面白かったです。
 
写真屋としては「スタジオの情景」とかの資料があったら、うれしかったですが、そこまではありませんでした。
 
 
 
そんな歴史のある日本閣の本店が、コロナで潰れてしまったとは。。。。ほんと残念です。
 
婚礼業界、競争も激しく、ほんと厳しい状況です。