探してないのに… | 親がボケたら読むブログ ~前頭側頭型認知症の母と短期記憶障害の父と一人娘のブログ~

親がボケたら読むブログ ~前頭側頭型認知症の母と短期記憶障害の父と一人娘のブログ~

社会問題となっている認知症患者の増加。私も、両親が若年性認知症(母は前頭側頭型認知症FTD、父は軽度認知症)を一年前に発症。私の経験が誰かの役にたつなら…とブログを始めることにしました。突然発症した両親の病状とその後の経過をお伝えします。

見つけてしまう。

認知症の人を。

目についてしまう。



もう特技としか言いようがない。

人混みを歩くなか、あっあの人、、、、

だって母と同じ顔をしてるから。

母と同年代のその女性は、小綺麗な身なりで一人で人混みを歩いていた。

笑わない、とか顔を動かさない、とか

そんな簡単な表現では表せない。

無表情なのだ。

認知症の人の顔は見ればすぐ分かる。

その女性はまだ60代前半だろう、もしかするとまだ50代かも知れない。

キレイにお化粧もされているし、頭から足まで見てもどこにも人と違う点はない。

でも表情がフツーとは違う。

考え事をしてるのではない。

一点を見つめてる、というとも違う。



人が気を失う直前に見せる顔って、あんなカンジだと思う。

目は開いているけど、何も映っていない。

頭の中が、空っぽの無の状態。



年配の真っ白髪のヨボヨボのおじいちゃんでも、ボケてるか顔を見れば分かる。


あのおじいちゃんはボケてない。

でも、あの女性はボケている。

分かったところで、どうしようもない。

一人で買い物帰りらしいところを見ると、家族や周囲はまだ異変に気付いていないかも知れない。

女性の身なりを見たところ、まだ初期の段階だと思う。

でも私には何も出来ないし、しない。

ただ、2年前の母の姿とダブり、涙するだけである。




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