見つけてしまう。
認知症の人を。
目についてしまう。
もう特技としか言いようがない。
人混みを歩くなか、あっあの人、、、、
だって母と同じ顔をしてるから。
母と同年代のその女性は、小綺麗な身なりで一人で人混みを歩いていた。
笑わない、とか顔を動かさない、とか
そんな簡単な表現では表せない。
無表情なのだ。
認知症の人の顔は見ればすぐ分かる。
その女性はまだ60代前半だろう、もしかするとまだ50代かも知れない。
キレイにお化粧もされているし、頭から足まで見てもどこにも人と違う点はない。
でも表情がフツーとは違う。
考え事をしてるのではない。
一点を見つめてる、というとも違う。
人が気を失う直前に見せる顔って、あんなカンジだと思う。
目は開いているけど、何も映っていない。
頭の中が、空っぽの無の状態。
年配の真っ白髪のヨボヨボのおじいちゃんでも、ボケてるか顔を見れば分かる。
あのおじいちゃんはボケてない。
でも、あの女性はボケている。
分かったところで、どうしようもない。
一人で買い物帰りらしいところを見ると、家族や周囲はまだ異変に気付いていないかも知れない。
女性の身なりを見たところ、まだ初期の段階だと思う。
でも私には何も出来ないし、しない。
ただ、2年前の母の姿とダブり、涙するだけである。
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