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イギリス in 1977 (その12)

2022年10月04日 11時13分45秒 | 日暮らし通信

発信元:  赤とんぼ






● この項のタイトル: エンジンの据え付け ●

日本から運んだ供試エンジンはチャンバーと呼ばれる試験施設に据え付けられる。

このチャンバーは円形断面で、簡単に説明するとビール瓶を横にした状態と仮定するとその太い部分にエンジンを据え付けるのである。

栓が付いている細い部分が吸気部でそれは高空状態をシュミレートするための施設と結合されている。勿論、この高空性能セルは膨大な施設で簡単に説明できそうもないが何箇所かのチャンバーが同時に使用できるのかも知れない。

チャンバーは個室であるが空気通路で繋がっている。私たちが大気開放の地上運転場でエンジンと付き合っているのとは違っていかなる高空条件での性能を提供するために密閉された中での特殊な環境、それがチャンバーである。

繰り返すがチャンバーは円形断面の鉄板に覆われた空間であり、その中にエンジンを据えつけてその性能が確認されようとしているのである。

さて、ここでの私の仕事は主に立会監督で実際に作業するわけではない。

据え付けは英国人のメカニックにより行われる。だが、彼らを見ていると日本とは全く違った感覚であることに驚かされる。最も彼らが私たちの仕事ぶりを見たら驚くのかもしれない。

私たちは配線もすれば配管もする、掃除もする、検査もする、運転もする。いわゆる多能的な能力を求められているのだが彼らの世界は全く異なる。

配線する人は一日中配線ばかり、配管する人は終日配管しているようだ。自分の領域が決まっているのである。

だから掃除する必要はない。いわば自分のミッションが確立されているのである。

私たちのように何でも屋ではないので遅れている部分を助けに行くなんて考えられないのであろう。

良い言い方をすればその担当部分のオーソリティで確実で精度の高い仕事をしているに違いない。

日本人から見れば非常に非効率的なようだが、永い歴史の中で生まれた仕組みであろうから良い悪いで論ずるものでもないのかも知れない。(この項終わり)

今日も洋ランの写真をアップしました。
ラベルの学名には Phalaenopsis Memoria Anne Fajen と表示されているからコチョウラン属の洋ランのようです。







★ 写真の上でクリックすると拡大されます ★




 




 



      写真説明:  洋ラン

      撮影場所:  神代植物公園・大温室にて  (2018.1.18)






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