がっつり子宮頸がん検診の話 その1〜20代は検診受けてね(データあり) | いのち、だいじに。

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ヒーリング女医☆かんなのブログ

こんにちは。

3年くらいやってるスマホゲーム(課金あり)のデータがなぜだか突然初期化されていて呆然としている 辛口ヒーリング女医☆かんな です。問い合わせはしてるけどデータ復旧しなかったら凹むレベルの話ではない…。

 

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2日ほど自主的お盆休みでブログ更新しませんでしたが

みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

 

自主的お盆休みはSNSだけで

オシゴトはふつーにしてました。

世間はお盆休みでもオシゴトはあって、

お盆休みだからこそ検診するのはわからなくもないけど、

関東に「名古屋」や「福岡」から検診にきてるひともいて

「地元ですればいいのに」と思ったり。

 

 


そんながん検診ですが、

2022年8月の

日本医師会雑誌(医師会に所属してるひとに毎月送られてくる月刊誌)に

「適切ながん検診の実施に向けて」

ってタイトルで

日本でがん検診として認められてる

胃がん・大腸がん・肺がん・子宮頸がん・乳がん

の検診についての

現時点での要点が記載されてます。

※これ以外の「がん検診」は少なくとも日本では「検診」としては認められてない

自分の専門の科については情報アップデートしてても他科についてのアップデートはしづらいのが医学ムラあるあるなので、こういう雑誌で少しでもいわゆる「標準」を知っておかないと守破離ができないのでね。

 

 

 

改めて

子宮頸がん検診について

まず

 

年代別の異常発見率

が載ってます。

 

 

自治体がやってるがん検診のデータなので

20歳以降、5歳ごとのデータっす。

 

 

※日本医師会雑誌第151巻・第5号より転載

 

 

一部白飛びして分かりづらいけど

 

25〜29歳での異常発見率が一番高い

のはわかると思います。

 

 

一番上の一番濃い色のが、いわゆる「がん」。

その手前の薄い青から一番下までが「前がん病変」。

 

このデータは「前がん病変」って診断されたひとのデータで「ASC-US」は入ってない。

子宮頸がん検診で「ひっかかる」はASC-USからで、ASC-USと診断されるひとは5%前後とされとります。

なので「ひっかかる数」はもっと多いってことね。

 

 

これ、自治体の検診なのですよ。

 

自治体の検診やってる施設にも勤務してるけど、

はっきり言って、

 

 

自治体検診を受けてる若い人はめっちゃ少ない。

 

 

そもそも子宮頸がん検診受けてるひとが

世界的にみて極端に少ない日本。

平成28年の厚労省の発表では

20〜29歳の検診受診率は 26.5%。

 

この26.5%は

会社の検診(職域検診という)もあわせてのデータだから

自治体検診はもっと少ないと思うのね。

とはいえ、母数が少ないとしても

統計的にデータとして成立するレベルなので

その中で「前がん病変〜がん」が 1.5〜1.6%。

 

 

20〜29歳で

子宮頸がんで経過観察〜治療したほうがいいよってひとが

1.5〜1.6%。

 

1000人中15〜16人。

 

これを少ないとみるか多いとみるか。

 

 

 

さらに。

検診で「がん」が見つかるひとの割合

30歳から増えて49歳までが一番多いのよ。

 

 

今回のはあくまでも

「自治体検診でがんが見つかるひと」で

がんになったひとのデータじゃない。

 

※子宮頸がんになったひと(年代別)のデータは↓こちら

 

※国立がんセンター「がん情報サービス」子宮頸がんから

 

 

 

妊娠したら初期に必ず子宮頸がん検査をするのは

このがんが若い人に多いから

なのよね。

 

 

だから「マザーキラー」って呼ばれる。

「『お母さん』をころす病気」ってこと。

 

 

 

私が大学病院で勤務してる頃に経験した

一番若い子宮頸がんの患者さんは

19歳で発見された。

不正出血があって病院受診してみつかった。

部分切除ではとりきれなくて、結局子宮全部とらざるをえなかった。

 

 

 

一番若くて亡くなった患者さんは

23歳だった。

妊娠初期の検査で見つかって

赤ちゃん産むために手術をギリギリまで待って

授乳したいからって抗がん剤や放射線治療を遅らせて

…結局子どもが2歳になるまでは生きられなかった。

 

 

 

 

 

 

自治体の子宮頸がん検診は20歳からだから

19歳はレアケースだけど、

子宮頸がんは性感染症だから

特に

初交年齢が早いひと

性交経験数(人数)が多いひと は

早いうちから検診を受けるのをおすすめしたいとこです。

 

 

正直

「ワクチン」についていろいろと思うところはあるけど

HPVワクチンで本当に罹患率が下がるなら

これに関してだけは

打ってもいいんじゃないかと思ってはいる。

 

 

あ、打つのは男女ともにね。

男性も咽頭がんや肛門がんのリスク下げるし

あなたの大切なひとの命を奪う可能性を下げられるからね。

上に書いた23歳で亡くなったひとは

セックスの相手が旦那さんだけだったから

旦那さんが感染してたってことだから…。

 

 

その2は「子宮頸がん検診の方法」のおはなし。

 

 

 

 

 

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