【最終記事】アメリカ生活をふりかえってみて | Irvineで生きてました

Irvineで生きてました

夫の出向に同行し,アメリカ カリフォルニア州アーバインで2012年から3年3ヶ月暮らしていました
2015年秋に帰国しました

3年3ヶ月のアメリカ生活.

最初,夫から「アメリカ駐在になるかも」と言われ,うっそだーと思ってたら
結婚式の祝辞で夫の上司がまさかの爆弾発言.
「新郎にはアメリカに駐在してもらう予定ですので夫婦で力を合わせて頑張ってください」

現実味が無いまま渡米準備を進めて,2012年の7月2日に渡米.
記憶が定かじゃないですが,関空からシアトル入りしたと思います.
関空を発つときに涙目になったのは覚えています.
わたし,本当にアメリカに行くんだ・・・と半ば絶望にも近いものを抱いていました.

アメリカ生活始まってから,夫とそれまでとは比べ物にならないくらいケンカをしました.
というか一方的に私が怒っていました.
知合いもいない,言葉もわからない,買い物もろくにできない・・・
それまでの人生で最大のストレスを抱えて過ごしていました.

先日引っ越し準備で家を片付けている時に当時の日記が出てきましたが,
「はやく3年経って帰りたい」と書いてありました.
切実に日々悩んでいました.
ブログやFBで「アメリカってこんなに楽しいよ!」と必要以上に楽しそうに書いて
自分に「楽しく生活している!」と言い聞かせていたのも事実です.


あれから3年とちょっと.


いざ帰国が決まると,今度は日本に帰るということのほうが現実味がありませんでした.
淡々と夫が事務手続きを進め,私は家の荷物を少しずつ片付ける.
そんなふうにして帰国の準備をしている間,友人に
「帰国が決まってどう?嬉しい?帰りたくない?」と聞かれました.

不思議と,どちらの気持ちでもないというのが正直なところでした.
強いていうならば,どちらの気持ちも同じくらいで打ち消し合ってゼロになってる感じ.

もちろん,アメリカに永住するようなイメージは全くありませんが,
本当に帰るのか~,という他人事のような気持ちでした.


でも,ある時に夫に
「アメリカ生活どうだった?プラスとマイナスどっちが大きかった?」と聞かれて,
思わず「そりゃ苦労のぶんマイナスが大きいでしょ」と口をついて出ました.

よくよく考えると,アメリカにいるからこそ育めた人間関係とか文化の違いを肌で感じたりとか
日本じゃ見られない景色をたくさん見たりとか,プラスなこともたくさんあるのに
やっぱり私にとっては苦労をしたという記憶が大きかったようです.

駐在場所としてはこの上なく恵まれているアーバイン.
苦労をしたなんて言ったら,もっと苦労されてる方から「なんて甘いことを!」
と言われそうで恐々としてしまいます.

それでも,何故か小さい頃から「絶対生涯日本で暮らす」と言いながら
育ってきた私からするとかなり苦労をしたアメリカ生活でした.


ただこれだけは間違いないのは,アメリカで短い間だったけど暮らせて本当によかった!!
ということです.

大変なこともありました,辛いこともありました.
でも冷静に考えると,その苦労に比べて得たものの大きさはハンパじゃないです.
特に,たくさんの方と知りあえて自分の世界がぐんぐん広がっていったのは
本当に素晴らしくて喜ばしいことです.この交友関係がずっと続いていきますように.


毎日快晴で抜けるように青い空
見える限りにつづいているかのようなビーチ
雨が降らないのに青々とした芝生
キレイに手入れされた街路樹や公園
たくさん植えられたヤシの木
デザインの統一された家々
ポルシェやフェラーリなんて当たり前に走っているフリーウェイ
道路すれすれに飛行機が滑空する飛行場
珍しい野菜が大量に並ぶスーパー
真冬のはずなのに半袖ビーサンな人々


すでにもう遠い夢のような気がしています.
確かなのはアメリカで産んだ息子と培った友情,無駄についた度胸(笑)
そして日本じゃ確実に浮いてる巨大ストローラー・・・


辛いことも楽しいこともたくさんあった,3年3ヶ月でした.


長くなってしまいましたが,これでこのブログの記事は最後にしたいと思います.
これまでブログ上でお付き合いいただいた皆様,実際に色々お世話になった皆様,
本当にありがとうございました.


夫の部署が来年からドイツ駐在員を置くらしく
手を挙げる気マンマンなのでもしかしたらいつの日か
「デュッセルドルフで生きてます」を書くかもしれません(笑)

それではまたいつの日か~!


   
     



2016/3追記
一旦復活してみたりしたんですが心機一転新しく日本でのブログを書くことにしましたので
目についた人は見に来てやってください~