Umibe1  私はどんな焼き物を食べたのだろう?
 今年になって、村上春樹の「海辺のカフカ」を読んだ。

 この小説を最初に読んだのは2006年4月のこと。最初の大阪勤務のあと、そこから東京に転勤になってすぐのころのことだ。
 そのあと、この小説を読み返したことがあったのか、それとも今回が2度目の読み返しなのか記憶が定かではない。
 このブログ(本館)を書くようになったのが2007年8月のことで、その年の11月の記事で初めて「海辺のカフカ」を詳しく取り上げているので、そのときが2回目の読書だったのかUmibeもしれない。とすれば、今年に入って読んだのは3回目ということになる。

 読み始めるとけっこうなスピードで上下巻を読み終えた。
 このころの村上春樹ワールドはとてもおもしろい。
 あいかわらず理解できないところや腑に落ちないところは残っているのだが、学術論文ではなく小説なのだから、そこは適当に流しておくものなのだろう。とにかく、読み手である私に早く次のページをめくるよう駆り立てる。このあたりは「羊をめぐる冒険」や「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」などに通じるものがある。少なくとも近年の村上春樹の長編にはない新鮮さがある。
 また、第2の主人公であるナカタさんの語る言葉は、切なく胸に迫る。
 うん。おもしろかった。

TVpeople で、村上春樹の小説をポツポツと読み返してみようと、次に選んだのが「TVピープル」。短編集である。
 この文庫本を買ったのは2006年6月のこと。おそらくは「海辺のカフカ」を読んだあと、その次に買った本なのだろう。今回、偶然にも「海辺のカフカ」のあとに私はまたこれを選んだのだった。
 そうそう、4月13日に村上春樹の新作長編が刊行されるというが、はて、どーしよーかな。やっぱり買うことになるんだろうな。

 ところで「TVピープル」を開くと、しおりがわりに居酒屋の『名刺』がはさんであった。
 この紙を持っているということは、店に行ったことがあるということだろうが「めっけもん 焼き家」という店名にまったく覚えがない。

Yakiya1

Yakiya2

 北農ビル地下の飲食店街は何度か行ったことがあるが(特に菅家)、とにかくこの名前の店の記憶がない。店の様子も料理も記憶にない(現在、この店はない)。

 北農ビルは2001年9月に完成。大丸の開店は2003年だ。一方、西武は2009年9月に閉館している。

SapporoKeizaiGobankan

 ということは、この店がこの名刺を配っていた期間は2003年から2009年までの間ということになるが、私は2003年から2007年まで道外勤務だったので、この店に行ったとしても1回や2回で記憶に残っていないのかもしれない。2008年に札幌に戻ってきたときには、おそらくこの店はもうなかったと思う。
 まあ、どうでもいいけど、ロフトとか西武とか、なつかしい。そして去年、みずほ銀行は隣に新しいビルを建ててそこに移り、またエスタは8月で閉店となる。

 ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven 1770-1827 ドイツ)のピアノ三重奏曲第7番変ロ長調Op.97大公(Erzherzog)」(1811)

Beethoven PianoTrio7