こんにちは。
今月も残すところあと僅か。
ちょっと前までGWの話題で盛り上がっていたのに、
アッという間に5月も終わってしまいますね。
6月に入ると梅雨が待ち受けております。
毎年のことながら、気分が憂鬱になりますね。
さて、現在米連邦政府の借入限度額である「債務上限」問題が
市場の警戒感を強めております。
現在、債務上限引き上げに向けてバイデン政権と野党共和党の
協議が続いておりますが、交渉は歳出削減を巡ってこう着状態
が続いております。
債務上限引き上げ関連法案を、共和党が多数を占める下院を
含め議会が通さなければ、6月1日にも政府の支払いが滞る
可能性が高いとされております。
米国が史上初めてデフォルト(債務不履行)に陥れば、金融市場
が大混乱に陥り、世界経済が打撃を受けるのは必至とみられます。
そのような事態が想定される中で、なお協議が進展していない
のは、来年の米大統領選に向けた民主党、共和党のパフォーマンス
によるものとも考えられます。
それだけに、デフォルトは土壇場で回避されるとの楽観的な見方
もあるようです。
しかし、格付け大手フィッチ・レーティングスは24日、米国の長期
外貨格付けを「AAA」は維持しましたが、格付け見通しを「ネガ
ティブ・ウオッチ」としました。
実は、2011年にもバラク・オバマ元大統領ら民主党と、下院の過半数
を占める共和党が債務削減案を巡って対立。
期限当日の8月2日に債務上限引き上げ法が成立し、デフォルトは
ぎりぎりで回避されましたが、米国の格付け機関スタンダード&
プアーズ(S&P)が、米国の財政赤字の削減への対応が不十分で
あるとの認識を示し、8月5日に米国の長期発行体格付けを「AAA」
から「AA+」に引き下げたと発表しました。
これが世界全体に影響を及ぼし、8月8日には世界同時株安が発生する
事態となった経緯があります。
この経験を踏まえて、米両院ともに最終的には法案を成立させると
思われますが、与野党の駆け引きは期限ぎりぎりまで続く可能性が
ありますので、月末まで金融市場は波乱含みとなりそうです。
それではまた・・・K