資格マニアの品格

取得資格107個のスイスポ乗り      by Y.M

LEGACYのホイール

2021年09月04日 | 資格

もし『あなたにとって、車の価値を決定付ける性能とは何か。』と問われたなら、
著者Y.Mは
『やはり加速力(特に停止状態からの)でしょう。』と答えるだろう。

PWR(パワーウエイトレシオ)とは車の加速力を示すひとつの目安であり、
車両重量(kg)と馬力(PS)との商で表される。
値が小さいほど加速力は強く、
PWRと0-100km/hタイムには正の相関がある。

いや、実はそれどころか0-100km/hタイムはPWRに近似的な数値であり、
ほとんどの場合が誤差1.0以内におさまっている。
例えば、アクアは車両重量1000kg台、システム最高出力100PSで、
PWRは約10.0kg/PS、0-100km/hタイムは10秒台。

他PWR約10.0kg/PSにはヴィッツハイブリッド、ラクティス、プリウス、ヴォクシー、
CH-Rハイブリッド、CX-3、アクセラハイブリッド、イグニス、アルトワークスなど
多くの車が該当するが、0-100km/hタイムは約10.0秒である。
(国産車はPWR約10.0kgの車が多い。)



PWR約7.0にはスイフトスポーツ、カムリ、ジューク NISMO RS、アコードEXなど。

これらは0-100km/hタイムも7秒前後。
ちなみに著者Y.MチューンドワークスのPWRは約6.5kg/PS(車両重量約650kg/馬力100PS)、
0-100km/hタイム7秒25なので、このクラスに属する。

PWR約5.0にはR32GT-R、ランエボ、インプレッサWRX、レガシィ、パルサーGTI-R、MR2GTなど。
果然、0-100km/hタイムは5秒前後である。

ケーターハム・ス―パーセブン620RのPWRは約1.8kg/PS(車両重量545kg/馬力310PS)、
0-100km/hは2.8秒(カタログ値)で誤差は約1.0である。
わが国でも、こういう趣向のものを作ってほしいものだ。
これが四駆なら更に0.5秒くらいは短縮されるのかもしれない。



もちろん0-100km/hタイムはPWRの他、駆動方式、トランスミッション、ギヤ比、
タイヤ、トルク特性、気温など様々な事象の影響下にあることを忘れてはならないが、
上記の通り、0-100km/hタイムはPWRに近似しているのは確かである。


さて、先日レガシィのホイールが届いた。
RAYS VOLK RACINGの『CE28』 NF、18インチ7.5J。
ワークスのRAYS VOLK RACING『
TE37』シリーズより更に軽量化された鍛造アルミホイールである。

装着後の感想を述べよう。
まず、発進時にクラッチがつながりやすくなった。
クラッチへの負担が軽減され、使用可能期間も延びることだろう。

ブレーキフィールは、純正では少し物足りなさのあったGTspec.Bだが、
CE28により一変した。

一変した最たるものは、やはり旋回性だろう。
同コーナリング速度における慣性力の低減とともにロール角は減少し、
オンザレール感が強まった。
ステアリングは軽くなり、軽量で剛性の増した鍛造ホイールの存在を感じられ、
自由度の高いハンドリングが可能となった。

4つのホイールが、その細部に至る状態をステアリングやシートを通して
如実にクッキリと伝えてくれる。
シャープネス処理されたMP4動画のように。

軽量アルミホイールはレガシィのPWRを良値へと導いてくれる。
レガシィGTspec.Bの純正アルミホイールの質量は1本あたり11.7kg。
CE28の質量は1本あたり7.8kgで-3.9kg。
(自宅の体重計で計量。)
4本で15.6kgの軽量化となる。

CE28装着前の車両重量は、ウイング取り付け、スペアタイヤ&工具撤去、
フロントパイプ&触媒交換、リアピース交換により、1463.2kgでノーマル比16.8kg減。
HKSメタルキャタライザーを装着しているゆえ、推定馬力は300psとする。
PWRを求めると約4.88kg/PS。
(ちなみに、この仕様での実測0-100km/hタイムは4.7秒である。)

これよりホイール交換による減量分15.6kgを減じれば1447.6kg。
PWRを求めると約4.83kg/PS。
4.88-4.83=0.05
これだと大差はみられず、0-100km/hタイム短縮もあまり期待できそうにない。

ところが、バネ下の軽量化はバネ上の4倍~15倍の効力があると言われている。
では、仮に10倍の効力があるとしよう。
バネ下15.6kgの軽量化が、バネ上156kgの軽量化と同等である。
仮想車両重量を求めると、1463.2-156=1307.2kg。
同様に仮想PWRを求めると約4.36kg/PS。

4.88-4.36=0.52
もしPWRの差が、そのまま0-100km/hタイムに反映するなら、約0.5秒の短縮となる。
0-100km/h 4秒台前半の好タイムが期待できそうである。
 

PWR4.36kg/PSに基づき、ホイール交換前の車両重量で馬力を求めると、
1463.2/4.36≒336
つまり、ホイール交換前の車両重量1463.2kgでは約336PSのパワーが無ければ、
CE28装着のレガシィの加速についていけない、という仮説が成り立つ。

バネ下軽量化の効力は絶大である。
ちなみに、スカイラインハイブリッド(車両重量1820kg/馬力364PS)だと
417PSまでチューニングしないと、CE28装着のレガシィについていけず、
シーマハイブリッド(車両重量1920kg/馬力364PS)だと
440PSまでチューニングしないと、CE28装着のレガシィについていけない。
このように、鈍重車類はパワーを過剰に必要とするゆえ不憫なものである。

路面追従性が高まり、乗り心地は確かに変わったが、不愉快さは露ほども発生していない。
これはレガシィに、ある程度の車重があることと、
ビルシュタイン製ダンパーの働きによる恩恵なのだろう。
まるで、有害紫外線を防いでくれるオゾン分子のように頼もしい限りである。
(Viva BILSTEIN !)

デザインはTE37の方が気に入っているつもりだったが、
いざ履いてみると、写真で見るよりも容姿端麗なGTspec.B

著者Y.Mの甘心度はどのくらい上昇したのか、
こればかりは物差しや秤などで定量分析できるものではないが、
感覚を頼りに捻りだせば、ホイール交換前のざっと5倍以上だろうか。
娯しさは段違いに増したゆえ、ずっと乗っていたい衝動に駆られる。
まるでドライブ中毒患者である。

とあるパーキングの、40台規模のステイクホルダー車両では
既に最速のレガシィであるが、CE28の装着により、更に洗練された走りとなった。

現在レガシィの仕様は
フロントパイプ&触媒:HKSメタルキャタライザー
リアピース:柿本レーシングRegu.06&R
ウイング:WRX(CBA後期)純正
ホイール:RAYS VOLK RACING CE28NF


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