へきちのせんせ

へきちのせんせ

わたし。アラフォーで独身。女。微オタク。職業、小学校のせんせい。
そんな私の、あるある話。「あるある・・・いや、ねえよ」みたいな話でうめていきます。妄想、現実、自分の話、聞いた話、まざってます。全国の先生がこんなんでは、けっしてありません。

自己紹介と注意書き

いらっしゃいませ。ここはへき地に勤務している小学校の先生が書いているブログだよ。短い「あるある話」をあつめてるよ。
せんせは軽いオタクだよ。そしてもともとはちょっとした都市部に住んでいたんだけど、へき地に転勤してきたよ。だから、独断と偏見に満ちあふれた記事になっているよ。真に受けて、全国の先生たちがこんな感じか~なんて思っちゃダメだよ。
せんせはアラサー女子だよ。それなりに干涸びた日常と、ナイーブな心を持っているよ。あんまりイジめちゃだめだぞ。
わかったら読んでもいいよ。コンセプトは「あるある・・・いや、ねえよ」
ツッコミながら読むと、いいかもよ。
Amebaでブログを始めよう!
せんせいあるある「休校と休業は違う」

家族にもさ、細かすぎるって言われたんだけどさ。
今の状態って、休業であって休校じゃないよね。🧐

へき地にいた時に、その違いについて諭されたことがあって、それ以来自分でも気をつけてたから、気になるんだろうけど。やっぱり、ニュースで
「臨時休校」
って言葉を聞くと、違うって思っちゃう。😩
いいの?休校でいいの?とか言ってもさ、伝わらないし。

ガチで休校してる学校に行ったことがある。
廃校一歩手前で、何年も放置されて、
「これを休校というんだよ」
と教えてもらった。
人が何年も手入れしない学校というのは、一種独特の雰囲気があって、それがたまらないマニアの方がいらっしゃるというのもうなずける。
つまりは、誰も学校に行かない状態を休校という。
震災で移転もしくは、近寄れない、再会のめども立たない場合や、子どもがその地域に居なくなってしまい、廃校にするにはまだ早く、もしかして誰か子どもが来たら学校再会できないかと、置いてある状態。

授業がお休みだよって場合は休業という。

ちなみに政府関係の方はその辺り気にして、公式にお話される時は「休業」って言ったり言い直したりしてた。

マスメディアはわかりやすかろうと、休校って使ってるのかも知れないけど、
「仕事してるよ〜」😫
と内心思いつつ、ここ数週間を過ごしておりました。
みそじあるある「別れと、せいいっぱい」

へき地から出てきたのは、家族との時間を大切にしたかったから。
車で3時間かかる距離だと、何かあってもすぐには駆け付けられない。
だから、大好きな学校を出て、実家の近くに転勤した。
かなり無理を通したから、仕事上不利になっても構わないと覚悟した。

無理をして出てきたことに、後悔はないよ。出てこれたから、家族とたくさん過ごせた。毎日他愛のない会話をして、色んな場所に行った。
亡くなる一ヶ月前だって、「行きたい」って言った場所に連れて行けた。
毎日お見舞いにも行けた。
病室で泣き崩れる母を受け止めることもできた。
ホントに全財産叩いたけど、入院費と葬儀代も工面できた。
全部ぜんぶ意味はあったよ。精一杯の時間を過ごせたよ。

そしてまた、ご縁があって前とは違うへき地に行ける。
こんなありがたいことは、ない。

自分の悲しさとか悔しさが、やるせない気持ちや閉塞感が、折り重なって燃料になって、火になって。さみしい思いをしているだれかを温められたら、暗い気持ちを照らせたら、こんな、ありがたいことはない。

ありがとうを言いたい人に言えることは、幸せなこと。
恩を返したい人に返せることは、幸せなこと。
父もきっと、喜んでくれる。



せんせいあるある「てんきんですよ」

前回までは・・・
へき地への愛を自覚しながらも、都会へと転勤。大規模校の先生になったため、もう「へきちのせんせい」ではない私。ブログもこのままネットの海を漂流し、朽ちていく運命か。😱

って感じでしたが、今回また転勤になりました。
「へき地に」

知り合いには、
「また、へき地ですか」
と呆れられましたが🤭

いや〜、2年しかもたんかったね。🤣
「来たところに帰るの?」
って聞かれたりもしましたが、
「違います。へき地っていっぱいあるんですよ。名前も違うでしょう?」
「そうかなあ」
いやいや。😔
今は粛々と転勤の準備をはじめております。

意外に荷物が少ないことに気づきました。
へき地で使っていたあれこれグッズは、家の倉庫に眠っていたりして。ここでは使えなかったなぁ、と。使う余地がなかった。
この2年でのことはおいおい語るとして・・・
倉庫で眠ってる道具達みたいに、私の身に付けたアレコレはここでは使われることなく転勤に至った感じ。

正直、悔しい。

へき地へ行ける喜びもあるけど、もっと出来たのに力を出しきれなかった悔しさもある。
そんな複雑な気持ちです。
でも、だからこそ、その気持ちと向かいあいたい。どうすれば良かったか、今から何ができるか。
自分が大きく育った分だけ、子どもたちの教育環境が広がるんだと思うから。



投稿写真

せんせいあるある「てんきん」

本当にお世話になったなぁと感慨深いものがあります。この地域に、子どもたちに、育てていただいたなぁ。癒していただいたなぁ。

次行くところはへき地ではありません。中規模くらいの学校かな。
実家の都合でそっちに行くけど、へき地愛は多分一生続くんだろうと思うので、複式授業の研究は続けたいな。

クラスの子たちには、
「来年は先生がかわるからね。でも、誰が先生でも君たちなら大丈夫だよ」
と伝えてあったので、転勤の発表があってもそれほど取り乱した様子はなかったです。
最後に道で摘んだ花をくれました。
心の優しい子たちでした。私が密かに
「ムーミン谷の仲間たち」
と呼ぶほど個性豊かな子どもたち。
どんな大人になるのかしら、楽しみです。

#転勤 #へき地愛 #花をもらった #まだあまり実感がわかないな #感謝しかない


投稿写真

せんせいあるある「きょういくかんきょう」


教育を考える上で環境ってすごく大事だと思う。
一つの教室に40人の子どもを押し込めて、前を向かせて授業をすることの違和感が、へき地に勤務してから年々増しとります。
もう、30人とかでも、多いって思うもんね。
ちなみに、今もってるクラスは9人。議論もできるし、全員発表しても、まだ聞いてられる人数。話し合うときは三人で一つのグループつくるけどね。
理解してなさそうだなって、目で見て分かるからすぐに手が打てる人数。


こないだウチのクラスの子がつぶやいていたんだ。
「やべ、そういえば昨日遊んでなかった。今日は絶対遊ぼう」
しあわせな一年生ですなぁ。
こう言ってるけど、毎日休み時間と放課後は遊んでるんだけどね。彼が言ったのは家での過ごし方のこと。
子どもにとって、遊びと勉強は同じだと思っております。体を動かして学ぶ時間が遊び。
自然があって、時間が緩やかに流れて、一人分のスペースが十分にあることの豊かさって大事!
そういうものを教育の中にも感じていて、同じ豊かさを生活に感じられる普段着着物に今、はまっております。
着物で授業とか、さすがに怒られるかなぁ。
卒業式には袴着るけどね。


#豊かさ #遊びは学び #すし詰めと観賞用水槽 #普段着着物 #卒業式は袴