『空に焦がれて』
All rights reserved. Using the photo(s) in this blog without prior permission is not allowed.
拙作ですが、一生懸命撮った写真を載せています。転用の際にはご相談ください。無断転用は禁じます。

コロナを経たこの数年、各社機体の整理・売却が進んでましたが、個人的には個々の機体が日本を去ると言う場面もあまり拘りは無い方でした。

 

箱推し、とでもいいますか飛行機が好きであって、機番ごとに愛している訳ではないような・・・。

 

 

そうこうしている内に、JALのボーイング777-200ERもこのJA703Jを残すのみとなりました。

 

この機体は引退前のさよならチャーターとして下地島に飛んでいった機体で、それを追いかけて現地入りしていた身としては、なんだか今までに無い寂しさを覚えております。

 

と言うことで、スポット的に起用されるこのJA703Jが飛んでいる間に撮れるだけ撮っておこうと、5/21(日)羽田空港に行って来ました。

 

既にJA703Jはレギュラースケジュールは外れ、需要の高い路線にスポット起用される様ですが、この日はまさかのNGO-HNDでJL200としてのフライト。前日にセントレアに向かっていたので、この日の朝に戻ってくるのが分かっていて計画が立てやすかったです。

 

それにしても名古屋線に投入とは・・・。

 

 

朝から曇りだったんですが、T/Dする少し前から晴れ間が出てくれました。

 

後世に語り継ぐ為の真横ショットもしっかりと。

T/Dのタイミングだとなかなか機番が見えないので・・・。

 

 

フラップ、スポイラーの形状も美しく見えます。

 

 

北ウイングにダッシュして、スポットイン直前を。

 

 

この日のスポット的にはPBBが掛からずキレイに撮れる位置。

ただ、何を考えたのか、いや何も考えてなかったのか100-400mmレンズしか持ってってなかった私・・・。久しぶりの羽田撮影なんで望遠だけあればいいと思ったのでしょうか。頑張って引きで取った結果、手間の787が切れると言うなんともみっともない写真に・・・。

 

呆然としましたね・・。荷物の取り降ろしが始まる前に撮れる時間はいっぱいあったんですが、頭抱えてる内に上の写真の状態に。これもまぁ、JA703Jの活動記録と言う事で。。

 

また撮りに行かないとあかんですね。

 

 

 

下地島に飛来したJALのボーイング777-200ERさよならチャーターフライト。

 

下地島には6時間ほど滞在してパイロットによるトークショーや空港内見学を実施した様です。

 

 

恐らく羽田の到着スロットの関係かと思いますが、いつも待つ側は大変ですw 朝の大一番で燃え尽きたのと撮影に適さぬ天候で下地島を一旦離れてお土産購入したり宮古島空港に行ったりして離陸の時を待ちます。

 

 

17時を過ぎた頃、クルーが乗り込みます。我々ギャラリーにも手を振って頂きました。AviationWireの記事にお顔は出ているものの、手を振り返した結果画角とピントがズレた物にしておきます。JA703J感は出しつつ結果的にプライバシー保護w

 

さて、ここで毎度の問題が発生する訳です。

 

つまり、777の見送りをどこでするか。スケジュールでは下地島空港発が18:45で、2023年5月1日の日没は19時頃。真っ暗にはなりませんが、そもそもの曇天でなかなか厳しい戦いにはなりそうです。

 

ターミナルからまたRWY17END(ポリティカル・コレクトネスは割愛w)へ移動するのも正直面倒・・。宮古からは基本北に向かうので他機は皆RWY35リクエストしている・・。エプロンに入ればスポットアウトは確実に押さえられる。。

 

そんな考えもよぎりましたが、たとえRWY35上がりになるにしても今一度下地島に来た意味を自問自答して、RWY17ENDに賭ける事にしました。

 

夕方になると17ENDはほとんど人もいません。皆、降りだけ撮影して帰ったんでしょうか。一応、5/1も平日ですし・・。

 

そうこうしている間にエアバンドでクリアランスデリバリーが始まります。

 

管制「コンファーム インテンション」

777「リクエスト ランウェイ・ワンセブン」

 

ぬおーーーーー!!!マジか!!!!またしてもこっち来るやんか!!

 

狂喜乱舞であります。

 

 

薄暮の中、JA703JがRWY17に向かってきます。

 

 

エンドに到着し、、、

 

 

神々しい。煌々と輝く3灯。。

 

 

RWY17にてラインナップ。

 

これだけの近くで777を見るのもこれが最後になるのでしょう。

 

 

下地島管制塔と。

日暮れが迫ったお陰で尾翼のロゴライトが映えています。

 


 

RWY17から上がって、ターンして北上していくJA703J。こちらはトリミングで。

 

管制「お疲れさまでした。いってらっしゃい。」

777「お世話になりました。行って来ます。」

 

なんとも温かい交信でこの歴史的な日は終わったのでした。

 

にしても、なぜ他機が軒並みRWY35で上がる中で、JA703JはRWY17で上がったのか。。。

下地島上空を旋回して北上する機体を見送りつつ思ったのは、もしかすると最後に島の景色を乗客に見せたかったのかな?

 

チャーター便と言う、さほどタイムコンシャスでないフライトが故の余裕が生み出したパイロットの心遣いだったのかななんて思ったのでした。

 

 

 

 

知る人ぞ知る、飛行機の聖地下地島。

 

ひと昔?ふた昔?前くらいはそうだったのかもしれないですが、有名ですよね下地島。

 

まもなく退役して主役の座をA350に譲る、、いや既に譲っているボーイング777型機ですが、退役に向けてアメリカへのフェリーフライトを活用したさよならツアーに加えて、下地島へのさよならチャーターツアーが実施されました。

 

飛行機は大好きながら、どうも乗りヒコ的食指は持ち合わせていないのか、乗るよりやっぱりその勇姿を収めたい!乗っちゃったら撮影出来ないし!と言うことで、前乗りして777の到着を待つことに。

 

 

2023年5月1日の天気予報は曇り〜雨。撮影コンディションとしてはバッデスト・・・。

 

下地島と言えば、サンゴ礁の上を北から入ってくるRWY17アプローチが有名ですが、この日は見事に北風・・。

チャーター機が来る前のフライトは軒並み南から入ってRWY35に降りていました。RWY35降りは写真映えしないと言う以前に撮影ポイントが限られると言う物理的な問題もあり、撮影仲間と直前まで頭を抱えておりました。東の佐和田の浜からでも最悪タキシング撮れるんじゃないか?その前にこの視程で大丈夫か!?なんて。

 

悩みあぐねた結果、「我々は何のためにこの島に来たのか!?」と、根本に立ち返ることに。

そう、最終的にRWY17END(呼称のポリティカル・コレクトネスは割愛w)に賭けることにしました。

 

移動しながらエアバンドをモニターしていると、「・・・ワン・セブン・・・」むむむ?まさかね。聞き違いかな?と期待からの空耳かと疑いましたが、なんとまじでRWY17に降りてくるようです。

 

そして・・

 

 

ついにボーイング777-200、JA703Jがうっすらとその姿をサンゴ礁の上空に現したのです。

当初予定されていたローパス展示は自衛隊ヘリ捜索の影響(そりゃそうだ)でキャンセルになっており、降りの撮影は一発勝負。緊張が走ります。

 

 

厚い雲で限られる明るさ、雨に惑うオートフォーカス。

 

 

タッチダウンも撮影しようと欲張ったのもあり、かつもはや光線うんぬんでもなかったので、RWY17西側に陣取っていました。見返してみるとそこまで撮影者いなかった様ですね。やはり東側に多かったのでしょうか。

 

 

海絡めショットが終わると慌ただしくタッチダウン狙い。私は正直、そこまで事前にイメージが出来ておらず出遅れたのですが、いい具合に目の前のお二方の間に777が収まり、現場の熱狂を伝える写真になりました。

 

 

サプライズはここから。

 

なんとゴーアラウンドしてったんです!!!!

 

ローパス見学もあるかも、で申し込んでいたお客さんとしてはキャンセルになっていたたまれないだろうなと思っていましたが、その代わりでしょうかゴーアラウンドを実施した様です(エアバンドはアプローチを聞いて満足したのと余裕もなくタワーを聞いてなかった。。)。

 

この時RWY17は背風20kt近くありましたから、ランディングは厳しいだろうなと思いつつ、下地島と言えばRWY17と言うことでゴーアラ前提で降りてきたのかもしれません。接地しないのであれば背風も関係ないですからね。とんでもない演出です。

 

雨でも頑張った我々へのナイスボーナスとも言えるヴェイパーを引いて駆け上がっていきます。

 

 

その後に無事RWY35にランディング。下地島タワーと共に真横ショット頂きでありんす。

ぼやーっと光るランディングライトも雨天の恵みと捉えることにしましょうw

 

 

島の空港はこじんまり、のんびりでいいですね。エプロンから見放題プランです。

たまたま?あった消防車が下地島感を演出してくれました。

 

機体の前にコーンがありますが、チャーターツアー参加者による機体見学が行われたようです。

 

 

宮古島空港に着いた際に、荷物返却ターンテーブルに脚立が幾つも出てきてカタギの方を驚かせていましたが、背面モニターで撮影できる程度のフェンス高なので助かります。

 

 

完全にたまたまなんですが、コンクリブロックが積み上げられてて撮影にぴったりでした。

 

 

こんなに近くに777が居たら、そりゃ記念撮影しちゃいますよね。レンズでお顔をすげーボカすことが出来ればいい作品になったかな。。

 

 

コンクリブロック広場?に放置されていた作業台。さすがにロープかかって使われないようにされてますが、この色味、、、わかります?

 

 

下地島に歴史あり、ですね。立派な産業遺産に出くわしました。

 

続きます!