振付

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元旦を8日も過ぎて、今年の抱負が見付かる今日この頃。

踊り・アートは一生掛けて、やり遂げられるところまで精進するから、敢えて年の抱負にはしないが、精神的な、意識的な部分とでも言いましょうか。

それでもポロっと忘れて、同じ過ちを繰り返すのでしょうが、出来るだけ気を付けようと思ってます。

 

現在、振付動画を3曲やっていて、そして2曲注文がきたので、これから取り掛かる予定なのですが、1本作るのに3〜4時間掛かるので大変です。

 

振付を作る⇛自分が踊りデモンストレーションを撮る⇛パソの説明⇛身体の見せ方や注意点を事細かに説明する、の作業なので、かなり時間が掛かるのは当然!

便利な文明の利器ですが、その分気を付けないと変なことになってしまう。。。

 

とある方に、「振付をそれぞれの方に作るのですか?」と聞かれたのですが、僕は振付は【生き物】だと思っています。

なのでクローンのように同じものの多産ではなく、その方に合った振付が良いものだと思っております。

 

もちろん、【僕】という人間の存在が作るものなので、「その方に完全にマッチさせる」という意味ではないのですが、「その時の」「その人の」そして「どういう場所(シチュエーション)で踊る」のかは常に想像を持ちながら作ります。

 

舞踊の神様と呼ばれた歌舞伎役者の5代目・中村富十郎の言葉に:

 

名曲と名振付が揃えば、どんな下手くそでも良く見える!

 

とあります。

そんな「名振付」を作れるようになりたいと思い、いろいろなものを観て勉強もしてます。

映画、バレエ、歌舞伎、日本舞踊、地唄舞etc. . . 

 

ただ、フラメンコは観ません。。。

もう散々観てきた。

今のようにYouTubeなんかが無かったころ、DVDもフラメンコビデオも出回っていなかった頃から、スペインのTV番組でやっていた録画もののビデオを手に入れて、散々観まくってました。

その中で綺麗な、自分の好きなサパテアードやパルマの映像をMDに落として、毎日毎日聴いていた。

 

在研で2年間マドリードにいた時も、毎晩のようにタブラオに行き、クアドロフラメンコを観てきました。

これ以上フラメンコを観ても、スペイン人の真似にしかならないのです。

 

他にも、フラメンコ舞踊の基礎テクニカの動画も作っている。

自分が学んできた大切なことを、全てそこに入れ込んで作ります。

 

最初に習った、日本舞踊の師匠は花柳流の先生でした。

その師匠は若い頃、藤間流に月謝を払い、自分が踊ることではなく、お稽古の見学をされていたそうです。

 

同じ【道成寺】の振付でも、玉三郎さんと福助さんでは藤間流の師匠は細かく微妙に振付を変えたり、見せ方の指導をされていた、ということが未だに頭の中から離れません。

 

良い振付師になることもそうですが、善き指導者であることも忘れずに続けてまいります!