たにしのアブク 風綴り

86歳・たにしの爺。独り徘徊と追慕の日々は永い。

誰も人が居ないお寺さんには「布袋尊様」がいらっしゃいました―来迎寺

2021-05-04 08:20:27 | 白井七福神お寺参り
令和3年5月4日 「みどりの日」です。
「青葉繁れる」「新緑が滴る」「万緑」とかとか。
「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」(山口素堂)

連休中は近場の自然公園は子連れ家族が増え、
やかましくて、煩いので少し遠出をしました。
白井七福神の一社「布袋尊」の来迎寺に行きました。
来迎寺(らいごうじ)は天台宗延暦寺派の寺院で、
所在地は白井市折立266にあり駅からは遠いです。





風間街道が東京環状道路16号線と交差する白井市冨塚。
16号道路を越えると街道は「鮮魚街道」になります。
交差点からわずか2、3分で、
右折する「来迎寺入口」という細い道があります。





「来迎寺」は開けた場所に、ひっそりというか、
人影は全くなく粛然として存立していました。
周囲は「折立菖蒲園」で、少し咲いていました。



山門はなく二本の石柱が建っていました。
それほど大きな本堂ではありませんが、
気配は静粛に満ちて、いい雰囲気が支配していました。



門柱の間に「可愛いお小蔵さん」が迎えてくれます。
木魚を枕に居眠りの最中です。
その先に、本堂に続く石段があり、左辺の樹々の間に、
石で彫られた見事な「布袋尊様」が鎮座しています。



弥勒菩薩の化身といわれる布袋尊は、笑顔を絶やさず人々に接していた人で、
大きな袋には宝物がいっぱい入っていて、信仰の厚い人に与えられたという。
笑門来福、夫婦円満、子宝の神として信仰が厚い。(ネットより引用)



本堂前の案内板によりますと白井市指定文化財として、
木造阿弥陀如来坐像、木造不動明王、 木造毘沙門天立像、
木造閻魔王坐像、木造奪衣婆(だつえば)坐像が収まっているという。



境内には「火伏せの霊樹」と呼ばれる指定天然記念物、
「来迎寺の公孫樹」として知られる、
巨木で古木の銀杏の樹がありました。





来歴によると、320年前に寺院を含む折立村が火災に遭った際、
焼け残ったため「火伏せの公孫樹」とも呼ばれるようになった。
今も火災の影響で主幹が2つに分離し、炭化箇所が残っている。





境内は花の季節で藤棚をはじめ、
石仏などありいい雰囲気でした。





白井市にはこのような七福神仏閣が点在しているようです。
他の仏閣も訪ねてみたいと思った。