アイルランドは、イギリスとほぼ同じ緯度にあるのに、潰瘍性大腸炎の患者がやや少ない。
なぜだろう？？
▼ 推論
国土の３分の２が農地のアイルランド。多くの人々が、農業や酪農に携わっているに違いない。そして、太陽の光をたくさん浴びている。
それを確かめるため、アイルランドの産業構成に迫ります。
▼ アイルランド
2020年におけるアイルランドのGDPの産業構成は、農林水産が0.9%、鉱、電・ガス・水・熱等が1.4%、製造が34.5%、建設が2.1%、商業、飲食、宿泊が7.2%、運輸、倉庫、通信が17.6%、その他サービスが30.0%となっている。
ええっ？ わずか０．９％？ 他の職業は、屋外で建設に携わる人たち以外は、建物の中で仕事をしている？
日本はどうなのでしょう。
▼ 日本
2020年における日本のGDPの産業構成は、農林水産が1.1%、鉱、電・ガス・水・熱等が3.0%、製造が20.4%、建設が5.3%、商業、飲食、宿泊が15.3%、運輸、倉庫、通信が10.2%、その他サービスが44.1%となっている。
国土の農地は、アイルランドよりもずっと狭くて、わずか１３％です。でも、アイルランドよりもちょっとだけ多くの人たちが農林水産業に関わっている。日本の山岳地帯は７０％。林業で働いている人が多いからとか？
▼ イギリス
アイルランドのすぐ隣の国。
2020年におけるイギリスのGDPの産業構成は、農林水産が0.6%、鉱、電・ガス・水・熱等が3.1%、製造が8.7%、建設が5.2%、商業、飲食、宿泊が11.4%、運輸、倉庫、通信が8.7%、その他サービスが52.7%となっている。
農林水産業は、少ない。とても多い「その他サービス」ってなんだろう。
その他サービス： 産業や社会を底辺で支える地味だけど縁の下の力持ち産業。
例：
修理業： 船舶、航空機、車、電車、その他何でも修理業
廃棄物処理： 上記の産業から出た廃棄物処理をする工場、運ぶための輸送機関、その会社に勤める人たち。下水道、ゴミ工場など含まれる。
原発のそうじも？
財貨の運搬、保険業会社のための保険業
石油精製、科学、製鉄、発電などの機能維持その他もろもろのサービス
看畜産農業以外から生じた動物のふん尿及び死体
(建設業（工作物の新築，改築又は除去に伴い紙くずを生じさせるものに限る）
パルプ・紙・紙加工品製造業，新聞巻取紙を使用して印刷発行を行う新聞業，印刷出版を行う出版業，製本業，印刷物加工業の各産業以外から生じた紙くず
(3) 建設業（工作物の新築，改築又は除去に伴い木くずを生じさせるものに限る），木材・木製品製造業（家具製造業を含む），パルプ製造業，輸入木材卸売業の各産業以外から生じた木くず
(4) 建設業（工作物の新築，改築又は除去に伴い繊維くずを生じさせるものに限る），繊維工業（衣類，その他の繊維製品を除く）以外から生じた繊維くず
(5) 食料品・医薬品・香板書き、
自動車、器械の点検、輸送、保管、清掃、修理、
手作り産業： ハンマプレス、ピアノ調律業、バグ修理業、かばん、はさみ、装身具修理業、タイヤの修理
職業紹介業
企業経営サービス業、ワープロ入力、コピーの事務所、あて名書き、
ビルメインテナンス、ガラス拭き、煙突掃除、害虫駆除、清掃業、
警備業
販売促進などの宣伝業
パーティー請け合い業、プリペイドカード充てん行、メーリングサービス、チンドン屋、自家用自動車管理業、レッカー車、取り立て、集金業、温泉郷休業
〇〇協会と名のつく団体 例：全国銀行協会、生命保険協会、石油連盟、日本医師会
労働単体、国際交流基金
政治団体 例：民主党YMCA,将棋連盟、日本野鳥の会、育英会、同好会、振興会、納税協会
宗教団体
こんな産業が発達しているイギリスって、いったいどんな国なんだろう？ 謎・・・。
▼ 結論
どの国も、電灯が開発される前の時代に比べて、建物の中で過ごす時間が多い。
イギリスとアイルランドの病気率の差。
イギリスの長年続く大気汚染なのかな・・・。
https://www.soumu.go.jp/main_content/000300085.pdf