写真の題名は、「The guts」
ノルウェーの写真家ヴァージル・レグリオーニ(Virgil Reglioni)氏が撮影。
約30メートルの深さの氷河の中から見た満点の星空です。
数万年前に誕生した氷河のクレバスの中から138億年前に誕生した母なる宇宙に問いかける。
クレバスは、底なし。撮影者も、クレバスの入り口に立った人も、万が一、足を滑らせたときロープが切れてしまったら、命はないというほどに危険な撮影でした。なんでそこまでして・・・。
写真の英語タイトルの gutsは、腸のことです。英語圏では、第六感という意味もあり、日常生活や小説、映画の中でよく見聞きする言葉です。
I trust my guts 自分の直感を信じる
I listen to my guts. 自分の直感に耳を傾ける
なぜ、こころではなく、腸なのか? 不思議でした。
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日本に里帰りしていた時に、NHKのテレビ番組で、昔、日本人は、人のこころは、腸にあると信じていたと説明していました。頭や胸ではなく、腸だった。だから、腹黒い、腹にすえる、腹が座っているなどという表現が生まれた。
腸は、地球で生命が誕生したときに、最初につくられた臓器です。心臓よりも、胃よりも、血管よりも先だった。
生命が誕生したときからある腸。そんな腸が病気になるのは、障害となるものが運び込まれるからだと考えています。それを取り除けば、腸は健康になる。
それはなになのかを突き止めていきたい。