▼ 各部位の出血状況
内視鏡の検査の映像、わたしは自分のを見たことがないのですが、日本では医師に見せてもらい説明を受けることができるのでしょうか?
写真は、NPO法人日本炎症性腸疾患協会から拝借。正常、軽症、中症、重症を紹介しています。
1)正常で健康な大腸
血便なし
粘膜は正常で、毛細血管が透けて見えてピンク。ほっぺたの内側と似ています。
(2)軽度の症状
ねばねばした粘液
わずかに便に血液が付着
粘膜はやや赤く、顆粒状
(3)中等度
排便時にほぼ出血あり
血管が広がり、粘膜が赤く腫れている
(4)強度
著明な血便
自然出血や潰瘍が多数
膿性粘液の付着
◎ 自然出血とは、特別な原因がないのに出血すること
参考: Schroeder KW, et al.: N Engl J Med. 317(26), 1625-1629, 1987
NPO法人日本炎症性腸疾患協会(CCFJ)編:潰瘍性大腸炎の診療ガイド 第4版. p18, 文光堂, 2021 他
▼ 出口付近の大出血しやすい部位
直腸の末端の出口付近には、時計の方向で3,7,11時の向きに血管が走っていることが多く、この場所に内痔核ができやすい理由のひとつ、とされています。
◎ 図は下から見上げた図
わかりづらいのですが・・・3時:右手横側、7時:左手後ろ側、11時:左手前側
排出するとき、大腸には感覚神経がないので痛みはない。でも、外側にはあるので、出血すると温かさを感じます。
この部分をトイレットペーパーで強く抑えながら排出すると、傷口が大きく開いてしまうのを防ぐことを発見。
でも、どんなに丁寧に抑えても傷は開く。でも、どばっと出たのに、次の日は大丈夫だったりする。どういう仕組みになっているのでしょう??
あれだけ出血するのに、化膿しないのは不思議。好中球ちゃんやクロスケが必死に戦っている?
▼ 排出時に出血あり
上記の症状の表記にこうあります。
(3)中等度 排便時にほぼ出血あり
わたしは、排出時に大量の出血があったことから、大腸内のあちこちの炎症部分がカパッと割れて、そこから出血すると思っていました。でも、どくどく出血中の内視鏡の写真はない。なので、不思議に思っていました。
「排便時にほぼ出血あり」というのは、出口近辺の傷が割れて出血、あるいはすでに割れていて、たまった血液がどっと一気に出るからで、ほかの部位でカパッと割れて出血ということはないのでしょうか?