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ゆめと(ttm21)です。所感、エピソード等を気ままに綴ってみたいと思います

うわさ(デマ、流言)にについて 1

2022年11月15日 | 放送大学

 コロナ禍において、新型コロナ発生原因の諸説(開発中の細菌兵器漏洩等)、ワクチン陰謀説(強制的世界人口抑制策等)等々気になるうわさが飛び交いました。そこで本稿は 私が現在勉強中の放送大学講座「危機の心理学」から 学問的な立場からの「うわさ(デマ、流言)」についての考察をご紹介します。

  うわさに関する心理学研究で有名なものに オルポートとポストマンのものがあります。彼らは 一人の実験参加者に絵を見せ その後 この絵を見ていない1番目の参加者に口頭で絵の内容を説明し    それを聞いた1番目の参加者は2番目の参加者に伝える といった伝言ゲームを行いました。そして この伝言内容が当初のものとはまったく異なるものへと変容するさまを示すことで うわさが信用に値しないものであると主張しました。

 具体的には 情報のプロセスでは「平均化」「強調化」「同化」 という3つの変化が生じるとされます。「平均化」とは情報が伝達されるにしたがって 細部の情報が徐々に省略され 説明が単純で平易なものになっていく現象で その反対に「強調化」では 残された情報が誇張されていく現象を指します。そして「同化」とは 伝達者の先入観に沿う方向に情報が歪められる現象のことです。

 この研究は75年前に発表されたものであり インターネット等情報伝達ツールが多様化した現代では いささか古色蒼然とした感があり 突っ込みどころも満載です。しかしながら 古典的研究には時代の変化に耐えうる 根幹的な真理が含まれていることが多いのも事実です。 

 

 

 

 

 

 

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