NPO法人 滝山城跡群・自然と歴史を守る会 公式ブログ

八王子市認定 滝山観光おもてなしボランティアガイド団体「ウジテラーズ」滝山城跡の下草刈りを毎月実施しています

滝山城跡 景観維持・回復活動「森林浴で免疫力アップ」 2021/1/17

2021-01-26 17:53:11 | 下草刈り日誌
1月17日 滝山城跡 景観維持・回復活動(下草刈り)を実施しました。
コロナウィルスが蔓延するなか、
マスク着用・検温・体調確認が参加条件です。
広々とした山のなか、
近づいて作業することはないので、
実際それほど感染のリスクはないように思われます。
気をつけるのは休憩のときですね。
それにしても滝山城の自然のなかにいると
普段とは別の時空を過ごしているようで
コロナウィルスのことなど忘れてしまいます。
活動はいつものように和やかな雰囲気のなか楽しく行われました。

今回の活動場所は、
・「刑部屋敷跡」から「大池」に降るつづら折りの道、
・「大池」の堤防、
・堤防から「専国谷戸」への道、
・「お屋敷跡」から堤防に続く絶対防衛ラインの竪堀、
時間があれば竪堀の上にある畝状の横堀など・・・
作業箇所が多いけど全部できるかな?と、ちょっと不安でしたが
会員18名とボランティアさん4名、
人数が多いのでなんとかなるか!?

ところが作業場所に移動してみると
作業予定場所のつづら折りの道がキレイになっているではありませんか。

櫓台跡もキレイになっている!

おそらく東京都が委託した業者さんがやられたのでしょう?
完璧に刈られています。
我々素人集団ではここまでキレイにすることはできない。
さすがプロの仕事ですね。

堤防の上もキレイに刈られています。
刈り取られた草が跡形もなく片付けられているのが素晴らしい。

ということで、
作業する場所が減ったので竪堀の作業に集中します。
正面上の方は「お屋敷跡」、
左に行くと「専国谷戸」、
右方向にも道があり先に進むことができます。
しかし、そこは絶対防衛ラインの土塁なので超えてはいけないのです。
今は道になって人が歩くから土塁が窪んでしまっています。

それでは活動報告です。
今回ボランティアで参加していただいたのは
八王子市内の企業 N社様の4名です。
「専国谷戸」の道で作業していただきました。
いつもご協力ありがとうございます。

今回の作業の核心部「竪堀」
堀底だけでなく側面も刈ります。
【作業前】

【作業前】
上の方、木々のあいだに光が通る箇所は「お屋敷跡」の土塁部分です。

堀底を下から上に刈っていきます。
傾斜は見た目以上にキツイです。

そして堀の上も刈る。

【作業後】刈った草は数カ所に分けてまとめます。

【作業後】
堀底だけではなく両側もすっきり、
右側の絶対防衛ラインの土塁上に光が入り
竪堀の形状や規模がよくわかります。

竪堀を上から見たところ、
大きな堀です。

さて、
写真の赤色で囲った部分に新発見がありました!
今までも竪堀そのものは整備したことありましたが、
その左側の方までは刈ったことがありませんでした。
今回、時間に余裕ができたので刈ってみると・・・

ただの斜面だと思っていたところに
小さな平坦地が現れました。
写真は堀を挟んで反対側から見たところです。

小さな平坦地の前面は弧を描いています。

この平坦地から下の「専国谷戸」の侵入路に対して横矢がかかります。
滝山城の広大な敷地には
まだ他にも発見されていない遺構があるかもしれません?
そう考えると下草刈りがワクワク感ありで楽しくなります。

竪堀の上部にある横堀の下草も刈りました。
堀は畝になっています。
この堀を見るために下から登るのは大変ですが
「お屋敷跡」からもこの横堀を見ることができるので無理されぬように(^^)/

最後によく見えるようになった遺構を観察して作業終了となりました。

「お屋敷跡」から見た絶対防衛ラインの土塁

「お屋敷跡」から「刑部屋敷跡」などの家臣屋敷跡方面が見えます。
何かしらの合図で連絡を取り合うことができそうです。
大声で叫べば聴力がいい人だったら聞こえるかもしれない?

堤防を「刑部屋敷跡」方面につづら折りの道を戻ります。

右の櫓台から横矢攻撃 ↙ ↙ ↙ ↙

人が歩いているところを写真にすると、つづら折りの道がよくわかります。

以上、活動報告でした。
次回の活動は2月21日です。
コロナ禍はまだ続きそうです。
引き続き感染予防は怠らないようにしましょう。
下草刈りが終わったあとは心身ともにスッキリ!
自然のなかでの活動は癒し効果があるように感じます。
滝山城の下草刈りは森林浴 🍂 🍁
免疫力が上がった気がします。



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