2016年09月16日

押入れの中

IMG_1709








押入れや階段下の物入れと言えば、昔はベニヤ板
ばかり使っていました。
ハウスメーカーの仕事をしていたころはずっとそうで、
押し入れはこういうものと思ってました。
一時期、メーカーによっては化粧石膏ボードを使うこと
もありましたが、これは施工する側としては扱いにくか
ったです。
しかし、ベニヤ板のような新建材特有の刺激臭はあり
ませんでした。
この刺激臭も不思議に思うこともなく、こんなものと思
って造っていました。
「新築特有の臭い」くらいに考えていました。
そんなとき、シックハウスという症状を持った人たちが
現れて、やっぱり体に悪かったのかとわかったのが正
直なところです。
大体、職人さんでシックハウスの症状が出るような人
がいなかったのも事実で、誰も不思議に思わず使って
いたと思います。
そういえば、建材類も改善されたのかあまりシックハウス
という言葉も聞かなくなりました。

今、メーカーさんはどのような仕様になっているか知りま
せんが、当社では収納の中はすべて杉板貼りです。
新建材を使わずに造ろうとするとこうなってしまうというの
も事実です。
ベニヤ板に比べれば材料費も高くなります。
それ以上にかかるのが大工さんの手間です。
階段下などは、階段の裏側は見えたままです。
きれいに細工してあれば見えたままでも別に違和感は
ありません。
古民家など昔の家に行くと、押し入れの中が漆喰で仕上
げてあることが多いです。
壁と言えば、左官屋さんが仕上げるものだったようです。
押入れというのは昔から手間のかかるところだったよう
です。


輪和建設




ap2005 at 21:25│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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