長江を跨ぐ東水門大橋の南岸側で、橋の北側にある下浩里。
2017年ごろまではここにも寂れた古い街並みが残っていました。
下浩里老街は橋の南側にある龍門浩老街と繋がっています。
2022年の11月に再開発が終わり南岸区龍門浩老街・下浩里として一般開放されました。
最寄り駅は、軌道交通6号線と環線の上新街駅です。
駅から、崖の上の入り口までは歩いてすぐです。
入り口近くの階段や這很重慶と書かれた壁は何故だか人気撮影スポットになっています。
昔は長江の龍門浩埠頭から上新街へ向かう際に必ず下浩老街を通りました。
1980年代までは長江南岸地区で最もにぎやかな街だったのだそうです。
ここも他の老街と同様に新しい道路が開通して人の流れが変わり、時代に取り残された場所になりました。
2016年ごろの写真を見ると確かに寂れていますが何か趣のある場所に見えます。
現在は古い建物や通りを再現した新しい街に生まれ変わりました。
喫茶店やレストラン、工芸品を扱う店などが並んでいます。夜になるとライトアップされ人も多くなります。
渝中区から長江索道に乗って南岸に来たので、
龍門浩老街から下浩里へとひたすら登りになりましたが、上新街駅からだとずっと下りです。
また東水門大橋は歩行者も通行できるので渝中区から歩いてくることも可能です。(ちょっと遠いけど)
下浩里、上新街からさらに山の上へ田舎道を登って行くと、
南岸区の龍門浩、下浩里と長江を挟んで渝中区の朝天門などの高層ビル群を見渡せる場所があります。
ここには、野外で囲炉煮茶、炭火焼バーベキューなどが楽しむ店がずらっと並んでいます。
上新街駅から1kmぐらい、車を呼んで(打車で)来る人が多いです。(緩やかな登りなので歩いても大丈夫)
ただし夜になると行き返り両方の車で渋滞するので車を呼んでもなかなか捕まらないと思います。
囲炉煮茶というのは、七輪などでお茶を沸かしながら、
いろんなおやつを焼いてお茶と一緒に楽しむもので、数年前から中国で流行っています。
荒野茶攤という店に入ってみました。この店の囲炉煮茶の料金は1人120元。安くはないです。
中国の人達は飽きっぽいので、もう廃れているのかと思いきやまだまだ人気のようです。
夜になると夜景を楽しむ人で更に賑わいます。
お茶とおやつは飲み食べ放題で時間制限などはありません。
重慶の街の喧騒に疲れたら、ここでゆっくりしてみるのもよいかと思います。
本気で食事もしたいなら、焼肉もできますし、料理の出前もできます。
アルコール類もあります。
重慶は冬でもそんなに寒くないのと七輪の炭火があるので大丈夫。
もし寒いなら毛布を貸してくれます。
下浩里もこれまで見てきた十八梯、龍門浩とほぼ同時期に古い建物が取り壊され再開発されたようです。
もう少し早く一度来ていれば、古い街と現在の街の両方を体験できたのにと思うとちょっと残念です。
南岸区は、渝中区ほどまでは込み合っていないので長江の景色を楽しむならこちら側の方がよいのかもしれません。
もし時間に余裕があるなら、山の上の囲炉煮茶もぜひどうぞ。