中国でのいろいろ

中国での生活、出来事をぼちぼち綴っていければと思っています。

重慶 南岸区 下浩里と山の上の囲炉煮茶でまったり

2025-03-27 00:03:27 | <重慶>

長江を跨ぐ東水門大橋の南岸側で、橋の北側にある下浩里。

2017年ごろまではここにも寂れた古い街並みが残っていました。

 

 

下浩里老街は橋の南側にある龍門浩老街と繋がっています。

2022年の11月に再開発が終わり南岸区龍門浩老街・下浩里として一般開放されました。

 

 

最寄り駅は、軌道交通6号線と環線の上新街駅です。

駅から、崖の上の入り口までは歩いてすぐです。

 

 

入り口近くの階段や這很重慶と書かれた壁は何故だか人気撮影スポットになっています。

 

 

昔は長江の龍門浩埠頭から上新街へ向かう際に必ず下浩老街を通りました。

1980年代までは長江南岸地区で最もにぎやかな街だったのだそうです。

 

 

ここも他の老街と同様に新しい道路が開通して人の流れが変わり、時代に取り残された場所になりました。

2016年ごろの写真を見ると確かに寂れていますが何か趣のある場所に見えます。

 

 

現在は古い建物や通りを再現した新しい街に生まれ変わりました。

喫茶店やレストラン、工芸品を扱う店などが並んでいます。夜になるとライトアップされ人も多くなります。

 

 

渝中区から長江索道に乗って南岸に来たので、

龍門浩老街から下浩里へとひたすら登りになりましたが、上新街駅からだとずっと下りです。

また東水門大橋は歩行者も通行できるので渝中区から歩いてくることも可能です。(ちょっと遠いけど)

 

 

下浩里、上新街からさらに山の上へ田舎道を登って行くと、

南岸区の龍門浩、下浩里と長江を挟んで渝中区の朝天門などの高層ビル群を見渡せる場所があります。

 

 

ここには、野外で囲炉煮茶、炭火焼バーベキューなどが楽しむ店がずらっと並んでいます。

 

 

上新街駅から1kmぐらい、車を呼んで(打車で)来る人が多いです。(緩やかな登りなので歩いても大丈夫)

ただし夜になると行き返り両方の車で渋滞するので車を呼んでもなかなか捕まらないと思います。

 

 

囲炉煮茶というのは、七輪などでお茶を沸かしながら、

いろんなおやつを焼いてお茶と一緒に楽しむもので、数年前から中国で流行っています。

 

 

荒野茶攤という店に入ってみました。この店の囲炉煮茶の料金は1人120元。安くはないです。

 

 

中国の人達は飽きっぽいので、もう廃れているのかと思いきやまだまだ人気のようです。

夜になると夜景を楽しむ人で更に賑わいます。

 

 

お茶とおやつは飲み食べ放題で時間制限などはありません。

重慶の街の喧騒に疲れたら、ここでゆっくりしてみるのもよいかと思います。

 

 

本気で食事もしたいなら、焼肉もできますし、料理の出前もできます。

アルコール類もあります。

 

 

重慶は冬でもそんなに寒くないのと七輪の炭火があるので大丈夫。

もし寒いなら毛布を貸してくれます。

 

 

下浩里もこれまで見てきた十八梯、龍門浩とほぼ同時期に古い建物が取り壊され再開発されたようです。

もう少し早く一度来ていれば、古い街と現在の街の両方を体験できたのにと思うとちょっと残念です。

南岸区は、渝中区ほどまでは込み合っていないので長江の景色を楽しむならこちら側の方がよいのかもしれません。

もし時間に余裕があるなら、山の上の囲炉煮茶もぜひどうぞ。

 

 

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重慶 渝中区 長江索道に乗って南岸区の龍門浩老街へ

2025-03-20 00:03:20 | <重慶>

昔は長江を跨ぐ庶民の足として利用されてきた長江索道。

今では観光客を運ぶロープウエイになっています。

 

 

長江索道北駅は、軌道交通1号線、6号線小什字駅の5B出口を出てすぐの場所にあります。

チケット購入には身分証が必要で、大型連休中はチケットを買ってから実際に乗るまで3~4時間待ちです。

 

 

チケットは紙とスマホのQRコードの両方あります。

QRコード画面には”順番待ちの列に並ぶことが可能な時間”の予測が表示されています。

この時に列に並んでいるのは4275番までの人なので2000人待ちです。。

 

 

でもこのように待ち時間の予測が出ているので、滞留する人はそんなに多くなく、

運次第ですが乗り場の建物の無料休憩スペースの椅子に座って一休みすることも可能です。

 

 

さすがに3時間も待っていられないので、別の場所に出かけてから戻ってきました。

列に並ぶための場所に入ってから乗車するまで、まだ30分ぐらいかかります。

 

 

長江索道の全長は1166m、4分ほどで長江を渡り対岸の南岸区に到着します。

以前は嘉陵江を渡り、渝中区と江北区を結ぶ嘉陵江索道もありました。

 

 

重慶に地下鉄やモノレールが整備されて利用客も減少していたのですが、

最近の観光ブームによって人気観光スポットのひとつになっています。

 

 

ロープウエイから地上を見ると、川沿いから上半城まで密集する高層マンション群や、

 

 

重慶の渝中区らしい高低差を感じられるヘアピンカーブの通りなどの景色も楽しめます。

 

 

対岸の長江索道南駅から龍門浩老街までは、歩いて10分~15分ほどです。

2025年2月時点では、長江索道南駅付近の再開発工事で歩道が狭くなっている箇所があります。

 

 

龍門浩老街は2018年9月に開業した”新しい”老街です。

崖沿いにレストラン、喫茶店、バーなどの飲食店をはじめ様々な店舗が並んでいます。

 

 

重慶が国際貿易港として開港した時には、汽船など喫水の深い船は、

朝天門ではなく水深が深い龍門浩のある南岸地区に停泊しました。

 

 

外国汽船の停泊地となった龍門浩には、諸外国の貿易関連施設や外国人居住地が造られ、

重慶が中華民国の臨時首都になった時にはアメリカ、イタリアなどの外国大使館が置かれていました。

 

 

物流の主流が鉄道や自動車、航空機と変わり水運は廃れ、現在はこれらの施設はすべてなくなっています。

また1990年代は南岸地区の工業生産も落ち込み、この地域全体が寂れてしまいました。

 

 

アメリカ大使館の跡地はお洒落なレストランになっています。

 

 

取り壊される直前は龍門浩のある場所もおそらく渝中区の下半城と同様に、

貧困層の暮らす地域となっていたのかと思われます。

 

 

政府主導で資金が投入され新しく生まれ変わった龍門浩老街は多くの観光客で賑わっています。

夜になると昔の雰囲気を再現した建物はライトアップされます。

 

 

龍門浩の歴史は古く、南宋代にはすでに埠頭がありました。

今はもうありませんが、龍門浩月と呼ばれる長江の川面から突き出た2つの巨石の風景は、

明代の「渝城八景」と清代の「巴蜀十二景」の一つでした。

長江索道も龍門浩も時代の流れとともに役割がすっかり変わったようです。

 

 

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重慶 渝中区 山城巷(山城歩道)

2025-03-13 00:03:13 | <重慶>

山城巷と山城歩道は十八梯から10分~15分ほど歩いた場所にあります。

山城巷の路地も上半城と下半城とを繋いでいます。

 

 

十八梯を下って下半城に来たので、今回は坂道と階段を上ることになります。

地元の人はこの場所を”梯坎”と呼ぶのだそうです。梯坎は四川の方言で階段の意味らしいです。

 

 

山城巷も山城巷伝統風貌区と名付けられて観光地化されていますが、

ここにはまだ人が暮らしている古い住宅やアパートが残っています。

 

 

あちらこちらに小さな路地があります。

路地の奥には住居を改築したようなお店があったりします。

 

 

時間もお昼前近くになったので人がいっぱいになりました。

ほとんどの人が上りを避けているのか、前から来る人が多くてなかなか進めません。

 

 

所々に小さな広場はありますが幅の広い道はありません。

小さな広場には観光客向けの店が並んでいます。

 

 

この巷は明清代ごろにできたようです。

清代にはフランス人宣教師によってカトリック教会の仁愛堂や仁愛病院が建てられました。

 

 

また通行人のための街灯を設置し、巷を照らしたことから天灯巷と名付けられました。

山城巷の名になったのは1972年のことです。

 

 

古い建物はほぼ残っていません。

仁愛堂は当時の設計図面に基づいて再建されているようです。

 

 

山城巷の一番上に重慶初の西洋式病院として建てられた仁愛病院がありました。

今は広場のようになっていてその跡だけが残っています。

 

 

仁愛堂と仁愛病院跡の間には鐘楼があります。

3階建てだった鐘楼は完全な破壊は免れて現在まで残されているようです。

 

 

山城歩道は山城巷の長江側の崖に沿って設けられた遊歩道です。

明代に造られた重慶で現存する最も古い城壁と、通遠門の呼ばれる城門があります。

 

 

下の方(仁愛堂に向かう路地ぐらい)までは人でいっぱいですが、

上の方まで来ると少なくなるので、ここまで来てから長江側の景色を眺めるのがよいかと。

 

 

大混雑の山城歩道と仁愛堂の間になぜだかここだけ人が少ない路地を見つけました。

この路地を奥まで進むと行き止まりになりますが、

 

 

奥の建物の中が通り抜けできるようになっていて無料の休憩スペースもあります。

ここは周囲の大混雑とは無縁の穴場です。山城巷に行かれる方は是非見つけて頂ければと思います。

 

 

建物の階段を上がって屋上に出ると展望台になっています。

屋根伝いに歩いて、路地を跨いで隣の屋根につながる橋を渡ると仁愛堂の方に出ることができます。

 

 

仁愛病院跡からまだ上半城に向かって坂道と階段が続いています。

この路地もまた上から降りてくる人で溢れていて通り抜けるのが大変でした。

 

 

長江沿いの下半城から山城巷、山城歩道を上って上半城に向かおうとしたのですが、

急斜面や路地の両側にある高層マンションなど、GPSが補足しにくく、かつマルチパスが発生する環境。

スマホナビの歩行者モード泣かせといえる重慶独特の地形と構造で、ナビ自体が迷子になって、

山城巷から抜け出すのにひと苦労したのでした。そのおかげで穴場?も発見できましたが。。

ちなみに梯坎を百度翻訳で日本語に訳すと、”梯子峠”と訳されました。これある意味間違いではないです。

 

 

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重慶 渝中区 十八梯(重慶十八梯伝統風貌区)

2025-03-06 00:03:06 | <重慶>

重慶到着後の1日目は夜遅くまで洪崖洞をウロウロして、

2日目の朝は十八梯(重慶十八梯伝統風貌区)に行ってみました。

 

 

まずは地下鉄1号線、軽軌2号線の較場口駅へ。

重慶の市街地は地下鉄と軽軌(モノレール)の路線が結構充実したので移動は便利です。

 

 

較場口の駅前広場に出ると高層ビル群の一画だけ低層の建物が並ぶエリアを見下ろせます。

 

 

重慶市の中心部は山手の上半城、長江沿いの下半城に分かれています。

かつて十八梯は重慶の上半城エリアと下半城エリアを結ぶ主要な通りのひとつでした。

 

 

十八梯の名の由来は明代まで遡ります。

ここにあった井戸が住民たちの住まいから十八段の石段の先にあり、十八梯と呼ぶようになったのだそうです。

 

 

午前中の早い時間帯はまだ開店していない店も多いので、そんなに混雑していません。

 

 

夜になるとライトアップされるようなので、もっと賑やかになるのだと思います。

 

 

元々の十八梯は、再開発のために2017年ごろから取り壊されて、

2021年9月に十八梯伝統風貌区という観光客向けの場所になりました。

 

 

ネットで十八梯について調べてみると、元々の「7街6巷(7本の通りと6本の横町)」の構造と雰囲気を残し、

これまでの位置、高さ、幅を変えずに古い建築物を修繕し改修を行ったと書かれています。

 

 

長い歴史のある場所ではあるものの、明清代は下半城から朝天門一帯が繁華街でこの辺りは辺鄙な所でした。

重慶の街の発展とともに上半城にも多くの人が住むようになり十八梯は下半城と上半城を繋ぐ場所になります。

 

 

取り壊される前は小さな商店が並ぶごく普通の通り(坂と階段)でした。

残念ながら初めて行ったので昔との違いは写真でしか分かりません。

 

 

取り壊される前は外から来た労働者が数多く暮らす、結構ディープな地区になっていたようです。

 

 

較場口駅からスタートすると長江に向かって階段を下りていくことになるので楽です。

(ナビの誘導に従って来たらたまたま下りだっただけですが。。)

 

 

較場口駅前には市街地なのに急坂ヘアピンカーブの交差点。

モナコGPのコースを見ているようです。(撮り方が悪くて分かり難いけど)

 

 

十八梯の下にも長江沿いの街が広がっていて、高層ビルと高層マンションが立ち並んでいます。

 

 

新しい観光地、重慶十八梯伝統風貌区として生まれ変わった十八梯。

10年ほど前の”100年前の光景を今に伝える重慶「十八梯」”という古い写真記事を見ると、

今はもうその面影はほとんどありません。

ただ昔の写真と見比べると何となく雰囲気が残っている感じの場所もあります。

 

 

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重慶 渝中区 洪崖洞(洪崖洞民俗风貌区)

2025-02-27 00:02:27 | <重慶>

重慶市中心部の渝中区にある洪崖洞は重慶に来た観光客が必ず訪れるといってもよい場所です。

ホテルにチェックインしてからすぐに行ってみました。

 

 

ホテルは洪崖洞のすぐ近くを選びました。ホテルへ向かうために地下鉄の臨江門駅を降りたら、

もう想像以上の人が。。ホテルへまっすぐ向かう歩道橋は規制がかかって使えずでした。

 

 

洪崖洞に入るためにも長い行列ができていて、どのくらい並べば中に入られるのかも分からない状態です。

混んでいるのは予め分かっていたとはいえ想像以上です。

 

 

洪崖洞は2006年に嘉陵江沿いに建設された11階建ての商業施設です。

かつてここにあった住居と同様に、崖から張り出した建物を長い柱で支える吊脚楼の様式を用いています。

 

 

1階部分と11階部分がそれぞれ道路に面しています。

地下鉄の臨江門駅や小什字駅から洪崖洞へ向かう場合は11階から入ります。

先ほど入るために並んでいた場所が11階です。

 

 

大混雑の事故防止のためかエスカレータはすべて止められていました。

エレベータは動いているかもしれませんが、これだけの人をまともに運べるとは思えません。

 

 

帰りのことを想像すると。。でも後のことは考えず1階まで降りてみることに。

11階から入ったと認識していても、下に続く複雑な階段を見ると地中深く潜って行く感覚にとらわれます。

 

 

各階ごとに工芸品街、美食街、バーなどの飲み屋街などになっています。

7階~8階はホテルのようです。

 

 

建物の外観が千と千尋の神隠しに出てきた湯屋の油屋に似ていると話題にもなりました。

(千と千尋の神隠しは中国でも有名です)

 

 

建物の西側に出ると洪崖滴翠という滝があります。

洪崖滴翠は巴渝十二景と呼ばれる重慶を代表する景観のひとつになっています。

 

 

大型連休中は21時~22時頃の数分間、少し離れた朝天門付近でドローンショーが行われます。

橋がちょっと邪魔ですが、洪崖洞付近からでもかろうじて見えます。

 

 

洪崖洞は、洪岩洞、神仙洞、洪崖門という別名もあり、その歴史は紀元前の戦国時代まで遡ります。

戦国時代は軍事要塞、宋代には石窟寺院、明代には九開八閉と言われる17つの城門のひとつとなりました。

 

 

清代には嘉陵江、長江の港として栄えていましたが、近年に入り水運が衰退した後、

この辺りには吊脚楼の住居が数多く建てられ、スラム街のような感じになっていたのだと思われます。

 

 

2006年に洪崖洞の商業施設が開業してから10年ほどはあまり人気がなく、

2018年ごろから夜景がSNSで拡散されて大勢の人が来るようになったのだそうです。

 

 

ホテルの窓から洪崖洞を見下ろすと、深夜になっても人だらけです。。

23時になると上層階のライトアップが消灯しますが、それでもまだまだ人がいっぱい。

 

 

重慶に観光客が集まるようになったのは洪崖洞が人気になった頃ぐらいからではないでしょうか。

2020年8月に発生した重慶の洪水では洪崖洞の2階まで浸水したそうですが完全復活しています。

もうちょっと人が少なければお店を覗いたり、買い食いしてみたりしようかとも思えるのですが。。

とにかくすごい人でした。こういう時に地元の人は絶対行かないのだろうと思います。

到着初日から午前様になりました。。

 

 

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