江戸時代末の1853年(嘉永6年)、石川照温により開創されました。

 

石川照温は、1805年(文化2年)に下総国葛飾郡に農家の三男として生まれ、幼少の頃から波乱に富んだ生活を送りました。両眼を失明し前途の希望を失い3度も自殺を計りますが、果たせず、神仏が自分を見捨てていないと信じるようになり、成田山新勝寺で断食の行に入ります。この修行の中で視力を徐々に取り戻し、満願の頃にはほぼ元通り見えるようになりました。石川照温は、一生を不動明王のために捧げることを誓い、天保13年に39歳で出家得度しました。その後、諸国巡礼の旅に出てますが、川越で、有力な地元の世話人たちが、廃寺となっていた本行寺の再興を川越城主に願い出て、本行院が開創され、成田山貫首照輪上人が御本尊不動明王の分霊を開眼し石川照温に授与し、これが成田山川越別院の起源となりました。


成田山本行院と公式に称するようになったのは、1877年(明治10年)からで、従来の本行院の建物等一切を本山の管理に移し、本行院は本山の最初の別院となりました。


毎月、28日には蚤の市が開かれ、多くの人で賑わいます。

 

 

御朱印

2017年(平成29年)6月23日拝受


成田山(なりたさん) 川越別院(かわごえべついん) 本行院(ほんぎょういん)
宗旨:真言宗智山派

本尊:不動明王
所在地:埼玉県川越市久保町9-2

アクセス:本川越駅(西武線)徒歩15分

      川越市駅(東武線)徒歩17分

      川越駅(JR、東武線)徒歩22分

開扉時間:8:00~16:00

 

 

公式サイト

成田山川越別院 (kawagoe-naritasan.net)